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2025-01-10

anond:20240104011153

40代くらいまでの人はだいたい煙の中で育ってる。

今となっては信じられないが、子供の頃は飛行機レストラン職場職員室もどこに行ってもタバコの煙が充満してた。ホテルタクシータバコを吸うのが普通だった。タバコの灰皿がない場所なんてなかった。ここは喫煙などと言うと非常識扱いされて、無視して吸う人が大多数だった。マッチもどこにでもあった。家の壁はみんな茶色かった。うちの実家も白い壁紙の貼られた壁の上の方60cmくらいだけ茶色になってる。壁に飾ってる額を外すとその裏だけ白い。

それでもまあみんな元気に育ってるわけよね。この辺の疫学的な研究ってなされてるのかな。

別に大袈裟と言いたいわけではないし、喫煙者と隔離した方がいいに決まってるんだけど、ここまで価値観が変わったのすごいなと心底思う。変わったのは1990年代頃か。工場や車の排気ガス規制がようやく効いてきて、空気本来透明であることにみんな気づき始めたのだろう。それまで外に出ても工場や車の排気ガスや野焼きの煙により汚れた空気普通だったのでタバコの煙くらいだれも気に留めなかったのが、きれいな空気の中でタバコの煙が目立つようになったのだと思う。

2024-10-15

「未婚男性の死亡年齢中央値けが異常に低い件」は間違い? ちゃんと調べた その3

その2はここ https://anond.hatelabo.jp/20241014165955

 

これまでのあらすじ

・元記事男性未婚者が短命すぎる、かわいそう」

大和総研「そんなことなくない?」

・俺「調べてみたら、確かに男性未婚者と短命に相関はあるっぽい」

 離別者も短命になるっぽい、女性も未婚者・離別者は短命気味だけど、男性が顕著

 相関はしてるが因果関係はまだ謎

_______

 

未婚だから短命?貧乏から短命?

気づいたんだけど、以下の事実があるよね

男性は、年収が低いほど未婚者が多い傾向にある(女性はあまり傾向がない)」

で、たぶんこれも合ってるよね

年収が低いほど短命である

 

じゃあ、「貧乏男性である→短命」の疑似相関として「未婚男性→短命」なのでは?という仮説を思いついたので調べた

ただこの件、めんどくさいことに「お年寄り貧乏かどうか」に端的な指標がない(若いなら年収でいいけど)

なので厳密には調べようがなかった

あくまで「傾向がある」の積み重ねで仮説の可能性を上げるくらい

 

貧乏なほど短命である」について調べる

ちゃんとしたデータアメリカのものしか無かった、アメリカデータ日本にどれだけ適用できるかは謎だね

 

収入格差」が健康に悪いのか?それとも「貧困」が悪いのか?

https://healthpolicyhealthecon.com/2016/10/14/income-inequality-vs-poverty/

 

この研究の結果、収入が少ない人の寿命は短く、収入が多い人の寿命は長いということが明らかになりました。収入上位1%の人は下位1%の人と比べると、男性では約15年も、女性では約10年も、収入が高い人の方が寿命が長いことが分かりました(図1)

ここでも男性の方が大きな差が出ているが、これは世帯収入源が男性が多かったからだろう

 

一応大和総研のまとめもある

人々の所得雇用から見る健康格差2017年

https://www.dir.co.jp/report/research/introduction/economics/disparity/20170217_011733.pdf

・当然だが世帯収入が高いほどかける保健医サービス金額は上がる

特に男性で、収入が低い人は健康診断の未受験者が多い(おそらく雇用形態の差)

収入が低い人は医療負担を恐れて病院いかないケースがある

年収が低いほど肥満率が高い

保険加入者は年収による差があまりなかった

 

当然と言えば当然だが、収入が低いほど健康積極的ではなくなるので、相関があるのは明らかだと思われる

ただ、「医療費が高すぎて払えない」みたいなのは日本では少なそうだった(1割負担なので医療費が激安なので)

なので「それだけで未婚/既婚で13年もの寿命差がでるのか?」は疑問でもある

 

参考:死亡前1年間にかかった医療費と介護費の総額は?85歳以上で死亡した人が最も安かった

https://www.tmghig.jp/research/release/2020/0318.html

 

なお、いちおう「低年収男性ほど未婚率が高い」の図

内閣府 第2-2-6図 男女別にみた年収区分別の未婚率

https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je23/h06_hz020206.html

アメリカでも同様に、既婚男性/未婚男性収入差が大きい(女性はほぼ同じ)

https://www.stlouisfed.org/on-the-economy/2020/september/taking-closer-look-marital-status-earnings-gap

 

アメリカでも同じ事象が起こっていた

海外研究も調べてみた(調べたのはChatGPT先生

さすがアメリカいくらでもある、しか1998年からある

https://www.rand.org/pubs/research_briefs/RB5018.html

読むと分かるが、「未婚男性は短命(?)」はアメリカでも同様らしい(未婚女性はそうでもないというのも同様)

そして皆が想像するような理由を並べているが、根本的原因は複雑なので不明としている(1998年であることに注意)

 

ChatGPTにこれもおすすめされたけど、ちょっと違う気がする、これは年次経過観察

https://www.cdc.gov/nchs/data/hestat/mortality/mortality_marital_status_10_17.htm

ただこれに載ってる以下が気になる、今夜にでも読んでみる(公開されてたら)

Robards J, Evandrou M, Falkingham J, Vlachantoni A. Marital status, health and mortality. Maturitas 73(4):295–9. 2012.

Rendall MS, Weden MM, Favreault MM, Waldron H. The protective effect of marriage for survival: A review and update. Demography 48(2):481–506. 2011.

 

これも面白い、今回と同じような議論がもう15年以上前アメリカで起きている

Single vs. Married — Who Really Lives Longer?

https://www.unmarried.org/single-vs-married-who-really-lives-longer/

 

独身の皆さん、ご注意ください。独身のままでいると死んでしまます!」 2006 年 9 月号の Journal of Epidemiology and Community Healthに掲載された研究に基づくこの「発見」は、国中の見出しで大々的に取り上げられました。

...

最近長寿研究は、19歳以上のアメリカ人のサンプルのうち、1989年から1997年の間に死亡する可能性が最も高かったのは誰かという疑問に答えていますメディア報道では、既婚者と比較すると、離婚した人は死亡する可能性が27%高く、未亡人は39%高く、ずっと独身だった人は58%高いと報じられています。これらは、未婚者の種類によって意味のある違いがあるように思えますが、実際はそうではありません。

疫学ジャーナル記事では、その違いは統計的有意ではないと認めています

 

やっぱりというか、「病気な人が未婚のままで居たため」というような因果関係の逆転で疑似相関を排除できない的な話

んで色んな研究があったけどいまいち分からんみたいな結論

 

では、これまでのところ、この研究で実際にわかたことは次の通りです。8年間の期間において、離婚した、配偶者に先立たれた、あるいはずっと独身だったアメリカ人の死亡率に有意な差はありませんでした。

 

あれ、このテーマってひょっとして沼では?

もうこれ↓だけでよくね?知らんけど

 

貧乏だと死にやすいかも?知らんけど

独身だと死にやすいかも?知らんけど

・独居だと死にやすいかも?知らんけど

健康診断ちゃんと受けろ、健康に気を使え

 

健康診断ちゃんと受けなきゃな

 

____

 

この研究どっか頑張ってやってほしいね

金なのか、パートナーなのか、子なのか、寂しいのか、生活習慣なのか、発見の早さなのか、健康への気遣いなのか、その全部か

 

でもまあ30年後くらいにハッキリしそうでもあるけどね、選択的未婚者がかなり増えるし、経済的理由なら女性にも差が出てくるはずだから

いやその前に自分死ぬかw

 

____

 

追記

所得資産寿命の相関データ見つからないんだよね、誰か探して

一応人口動態にはないっぽい

都道府県ごとに調べることで収入格差との相関を調べてる人は居るっぽい

国立がん研究センターでは、教育歴と死亡率の相関を調べてるっぽい

 

あと所得が低い→健康リテラシーが低い という可能性は俺も考えた

 

てか疾病関係統計論文さ、読んでると頭痛くなってくるよね、医者ってすげーわ

2024-07-18

進行した認知症患者誤嚥肺炎とは延期可能老衰である

誤嚥肺炎という病気がある。

ガイドラインでは、誤嚥リスクのある宿主に生じる肺炎、と定義される。

そのうち最も多くを占めるのは高齢かつ進行した認知症患者発症する誤嚥肺炎である

内科救急で最も多く経験する疾患で、入院で受け持つ頻度もかなり高い。

特異なことに、最も多く接する疾患の一つでありながら、専門家存在しない。

肺炎から呼吸器なのかといえば、呼吸器内科医は認知症への対応は専門ではない。

精神科認知症診療業務範囲に含まれるが、身体疾患が不得手である

神経内科医は嚥下認知症を専門領域の一つとするが、絶対数が少なく、専門領域が細分化されている。

そんなわけで多くの場合内科医が手分けして診療することになる。

そういうわけだから誤嚥肺炎に対する統一的な見解はない。ガイドライン2013年から更新されていない。また誤嚥肺炎に関する文献や書籍はあるし、質の良いもの出版されているが、多くは診断、治療、予防に重きを置く。価値観に深く踏み込んだもの殆どみない。患者自身が何を体験しているか推定している文章殆ど読んだことがない。

病状説明も僕が研修医でほかの様々な医師説明を聞いても、肺炎です、誤嚥が原因です、抗菌薬で治療します。改善しないこともありますし、急変することもあります、といった通り一遍説明以上のことを聞いたことは殆どなかった。

当然ながら国家試験の出題範囲にも入っていなかった。

もっともよく経験する疾患でありながら、どうするべきかの具体的な方針大学教育でも研修医教育でも提供されないのだ。

にもかかわらず、認知症患者誤嚥肺炎は最も多い入院かつ、その患者入院期間が長い傾向にある。入手可能データだとおおよそ一か月の入院となる。死亡退院率はおよそ15-20%で、肺炎としては非常に高い。疫学については良いデータがないが、専門病院などに勤務していなければ、受け持ち患者のうち5人から10人に1人くらいは誤嚥肺炎が関連している印象がある。

誤嚥肺炎は、進行した認知症患者ほど起こしやすい。そして、誤嚥肺炎を起こすことでさら認知機能が低下する。しばしば経口摂取が難しくなる。そして自宅や施設退院することが難しくなり、転院を試みることになる。

転院待ちのためにさら入院期間が延びる。

典型的には進行した認知症を背景に発症するので、意思決定を本人が行うことができない。患者施設入居者であることも多く、施設職員がまず来院する。その後家族が来院して、話をする。肺炎であるから治療可能な疾患の前提で話が進む。進行した認知症治療不可能な疾患があることは意識されない。

ここでは、進行した認知症、つまり意思決定能力があるとは考えられない患者、今自分がどこにいて、周りの人がだれであって、自分の状況がどうであるかを理解できないほどに進行した認知症患者、と前提する。

退院してもらうための手段、という意味では治療は洗練されてきている。口腔ケアを行い、抗菌薬を点滴する。嚥下訓練を含めたリハビリテーションを行い、食事を早期から開始し、食形態誤嚥しづらいものに変える。点滴を早期に切り上げて、せん妄リスクを減らす、適切な栄養療法を併用して低栄養を防ぐ…。

そういったことを組み合わせると、退院できる可能性は高まる身体機能食事を再開できないレベルまで低下することはあまりない。

しかしそこまでして退院した患者は、以前の身体機能認知機能を取り戻すわけではなく、少し誤嚥肺炎を起こしやすくなり、活動制限がかかり、介護をより多く要するようになり、認知機能さらに低下して退院していく。

から人によっては一か月とか半年後に誤嚥肺炎を再び発症する。

家族医師は以前と似たようなものだと考えている。同じような治療が行われる。

そこに本人の意思はない。本人の体験がどうなのかを、知ることはできない。

というか、進行した認知症で、ぼくらと同じような時間感覚があるのだろうか。

本人にとって長生きすることの体験価値があるのか、ないのかも知ることは難しい。

 というのは逃げなんじゃないか

状況認識ができなければ、そこにあるのは時間感覚のない快・不快感覚だけではないか。だとすればその時間を引き延ばし、多くの場合苦痛のほうが多い時間を過ごすことにどれほどの意味があるんだろうか。

なぜ苦痛のほうが多いかといえば、状況を理解できない中で食形態がとろみ食になり(これは美味とは言えない)薬を定期的に内服させられ(薬はにがい上、内服薬をへらすという配慮がとられることはめったにない)、点滴を刺され、リハビリをさせられ(見当識障害されている場合、知らない人に体を触られ、勝手に動かされる)、褥瘡予防のための体位変換をさせられ、せん妄を起こせば身体拘束をされ、悪くすると経鼻胃管を挿入される(鼻に管を入れられるのは、快適な経験ではない)

どちらかといえば不快であるこれらの医療行為は、治療という名目で行われる。

この治療は、肺炎治療するという名目の元に正当化される。

多くの医師は疑問を抱かずに治療する。治療される側も、特にそれに異をとなえることはしない。異を唱えるだけの語彙は失われている。

仮に唱えたとしても、それはせん妄認知症悪化としてとらえられてしまう。

老衰過程が長引く苦しみがあり、その大半が医療によって提供されているとは考えない。

 ここで認知症というのは単なる物忘れではないことを説明しておく。それはゆっくりと進行する神経変性疾患で、当初は認知機能、つまり物忘れが問題になることが多いが、長期的には歩く能力、座る能力食事する能力が失われ、昏睡状態となり最終的には死に至る疾患である

 多くの内科医はこの最後の段階を理解していない。肺炎入院したとき認知機能について評価されることは稀だ。

実際には、その人の生活にどれだけの介護必要で、どのくらいの言葉を喋るか、笑顔を見せることがあるか、そうしたことを聞けばよいだけなのだけど。

進行した認知症入院するのがどのような体験か、考慮されることはめったにない。

 訴えられるかもしれないという恐れの中で、誤嚥リスクを減らし、肺炎治療するべく、様々な医療行為が行われる。身体が衰弱していくプロセスが、治療によって延長される。

 医療において、患者権利尊重されるようになってきた。僕らは癌の治療を中断することができる。良い外科医を探すべく紹介状を書いてもらうこともできる。いくつかの治療法を考慮し、最も良いであろうと考える治療選択することもできる。

 しか患者自身認知機能を高度に障害されてしまった場合はそうではない。医師が何を希望するかを聞いても、答えてくれることはないし、答えてくれたとしても、状況を理解できないほどに認知機能が損なわれている場合は、状況を踏まえた回答はできない。

 そこで「もし患者さん本人が元気だった時に、このような状況をどうだったと考えると思いますか」と聞くこともある。(これは滅多に行われることはない。単に、どんな治療希望しますか、と聞くだけだ。悪くすると、人工呼吸器を希望しますか、心臓マッサージ希望しますか、と聞かれるだけだ。それが何を引き起こすかは説明されずに)

しか問題があって、認知症が進行するほどに高齢患者家族もまた、高齢であって、状況を適切に理解できないことも多い。また、記憶力に問題があることもしばしばあって、その場合は話し合いのたびに最初から話をしなければならない。このような状況は、人生会議の条件を満たしていない。もしタイムマシンがあれば、5年前に遡れば人生会議ができたかもしれない。

 親類がいればよいが、これからの世の中では親類が見つかりづらかったり、その親類も疎遠であったり、高齢であったりすることも多いだろう。

 そうした中では、理解が難しい場合も、状況を理解して改善しようという熱意に乏しい場合も、(本人の姉の息子がどのように熱意を持てるだろうか)、そして何より、医師が状況を正確に理解し彼の体験想像しながら話す場合も、めったにない。

 意思決定において、話し合いは重要視されるが、その話し合いの条件が少子高齢化によって崩されつつあるのだ。

 無益治療、という概念がある。

「同じ治療をしても100回に1回も成功しないであると推定されること」

「その治療を行っても、急性期病院から退院できないこと」

この二つを満たすことが無益治療定義である。この概念提唱した、ローレンス・J・シュナイダーマンと、ナンシー・S・ジェッカーは、脳が不可逆的に障害された患者対象としている。

彼らはいかなる経験をすることもないから、治療による利益を得ることもない、だから無益治療倫理的に行うべきではなく、施設ごとにその基準を明示するべきだ、というのが彼らの主張である

高度に進行した認知症患者誤嚥肺炎治療は、厳密な意味での無益治療ではない。彼らは何かを体験する能力があるし、半分以上は自宅や施設に帰るだろう。自宅や施設では何らかの体験ができる。体験を感じる能力も恐らく完全には損なわれていないだろう。

この完全ではない点が、倫理的な空白を作り出す。

痴呆から認知症/物忘れと名前が変化したことは一因だろう。

そこで死に至る疾患である印象が失われた。

専門家の不在は、価値の普及を妨げた。病状説明の型がある程度固まっていれば、それがどのような形であれ、専門家集団によって修正され得ただろう。ガイドラインは不十分である医療ガイドラインエビデンスのまとめと指針である。つまり誤嚥肺炎の診断・治療・予防であり、その価値に関する判断はしばしば言及されない。ガイドラインはないにしても、診断・治療・予防に関して役立つ本はある。ただ、価値踏み込む場合も、基本的にはできる限り治療するにはどうすればよいか、という観点である

人生の最終段階における医療ケアの決定プロセスに関するガイドライン人生の最終段階における医療ケアに関するガイドライン存在するが、そもそも高度な認知症合併した誤嚥肺炎が、人生の最終段階と解釈されることはめったにない。だからこのガイドラインを用いた話し合いができることは少ない。また、多くの医師は、押し付けられた仕事認識していることから、じっくりと時間をとって家族と話をすることはなかなか期待できそうにない。多忙であればなおさらである

さらに状況が不利なのは、個々の病院Key performance indexは、病床利用率であることだ。

認知症患者誤嚥肺炎は、しばしば酸素必要とし、時に昇圧剤やモニター管理を要するなど重症であることが多く、入院期間が長くなる。そのため、看護必要度を取りやすい。多くの病院は、その地域病院が不可欠であることを示す必要がある。不可欠であることの証明に病床利用率と、看護必要度使用される。そのため、誤嚥肺炎患者を引き受けない理由はない。救急車の使用率も高く、数値上は確かに重症であるので、病院経営上は受け入れておきたい。

 介護施設に入所した場合は、誤嚥肺炎の死亡で敗訴し、2-3000万円の支払いを命じられる訴訟複数あることもあって、搬送しないという選択肢は難しいだろう。

 介護施設から搬送された患者誤嚥肺炎であることは多い。その一方で、こういった場合家族が十分な話し合いの時間を割けないことが多い。片手間でやっている医師も、長い時間をかけて説明したくはないので、お互いの利益が一致して肺炎治療が行われる。

 一方、最近増えている訪問診療は、誤嚥肺炎治療を内服で行うとか、そもそも治療を行わないという選択肢を提案できる場である。そこには期待が持てる部分もある。定期的な訪問診療でそうした話がしっかりできるかといえば難しいが、可能性はある。ただ、訪問診療医になるまでに、誤嚥肺炎に関する専門的なトレーニングを受けるわけではない点が問題になる。しかし家での看取り、という手段を持てるのは大きいだろう。

 

訪問診療を除けば、医療の側からこの状況を改善することは殆ど不可能なように思える。

 病院経営構造施設訴訟回避医師不勉強説明不足、そしてEBM患者中心の医療を上っ面で理解したが故の価値という基準の不在、めんどうごとを避けたい気持ち多忙さ、患者自身自己権利利益を主張できないこと、家族意思決定能力の乏しさや意欲の乏しさ、こうした問題が重なりあって、解決は難しいように思える。

現在誤嚥肺炎入院担当する主な職種である内科医は、糖尿病外来診療を主たる業務とする内分泌代謝内科という例外を除いて、減少しつつある。

専門医制度煩雑になったからというのもあるが、ぼくは少なから認知症高齢者の誤嚥肺炎診療したくないから、希望者が減っているのだと思っている。確かに診療をしていると、俺は何をやっているのだろうか。この治療に何か意味があるのだろうか、と考えることがあった。同じようなことを考えている医師は少なからずいる。露悪的なツイートをしている。しか構造上の問題点について踏み込むことはそこまでない。

僕は構造的な問題だと思っていて、だからこういう文章を書いているわけだ。

進行した認知症患者誤嚥肺炎とは延期可能老衰である、という共通認識が広がれば、状況は変化してくるかもしれない。事実認知機能が低下していない高齢者で、延命希望しない方は多い。その延命意味は具体的に聞けば、かなりしっかりと教えて頂ける。

誤嚥肺炎診療は、所謂延命解釈することが可能範疇に入ると僕は考えている。

後期高齢者医療自己負担額一割と、高額療養費の高齢優遇の組み合わせを廃止することや、診療報酬改定によって、誤嚥肺炎入院加療の色々なインセンティブを調整することで、否応なしに価値が変化するかもしれない。そういうやり方をした場合、かなりの亀裂が生まれる気もするけど。

2024-06-29

anond:20240629100309

彼らと同じレベルアカデミアにいることが闇と言ってるんだぞ

まぁ下記に通ずるやつじゃないですかね

大学の人

 

なお、空気感染についてだけは、心あるアカデミアの人がツッコミを入れてくれました

https://mainichi.jp/articles/20220329/k00/00m/040/168000c

 

もっとも他の感染学の人も以前から声上げてたけど謎の力学無視されてただけなんですけどね😒

 

[m3.com]「COVID-19の拡大は空気感染が主流」【第61回臨床ウイルス学会
国立病院機構仙台医療センター西村秀一氏が講演 

https://www.m3.com/open/clinical/news/article/835300/

 

さすが2大科学誌に不正研究を名指しされる不正研究大国だけあるわ

2024-06-09

anond:20240608044855

精神科医だがこれが参考になるとかブコメで言われまくっていて流石に心配になったのでコメントをいれておく。ここの「躁鬱」が躁うつ病とも呼ばれた双極性障害/双極症のことじゃなくて一般用語としての(病気固有名じゃない、状態に関する名前としての、精神医学で使うことばじゃない)「躁鬱」であって、かつ読者もそれを理解してるなら以降は無視してください。あくま医学的な情報の整理で、それ以外の部分についてどうこういう話じゃないし、もともとの増田(この投稿言及先の言及先)からほとんど無関係だ。

「鬱はぐったりと元気のない精神病。気弱な人がなるもの」と思っていたが、実際は「些細なことにイライラしがちな人がなりやす病気で、イライラと元気のない状態を繰り返すもの(=躁鬱)」だ

私見ですが、精神医学用語はこれに限らず用語としての意味からずれて用いられることも多くて、ただまあ情動とか行動は多くの人間にとって興味がある/表現必要があるものから、それを精神医学専門用語として独占するべき(他の使い方は”間違ってる”といえるような)根拠もあるとはいえいかなとは思うので、悩ましいところ。躁うつ"病" とか 双極症とか、後から定めたような病名を使うときちょっと定義を気にしてくれたらいいかな。

おまけ:これはもう我々のほうが諦めるべき使い分けだというふうにも思うが、一応精神医学文脈では精神病は psychosis の訳語として使われることが多くて、精神疾患 mental/psychiatric disorders とは区別されます

2024-06-04

目覚めたい人にオススメの本

- 原著:'Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About the World - and Why Things Are Better Than You Think', 2018, [amazon]

著者がWHO国境なき医師団所属してた医師疫学統計に詳しく、データビジュライゼーションの創始者と言っていい。人類がどう生き残ったかわかりやす解説されている。ただ、著者は2017年に亡くなっており、今後新型コロナなどのデータ込の改定が見込めないのが惜しい。

2024-04-18

anond:20240418062200

いまならわかるも何も、最初から常識で考えろって奴やな

 

でもまぁ人柱及び人壁になってくれた人のおかげで感染が広がらず、

高齢者や基礎疾患のある人にめちゃくちゃ広がらず犠牲が抑えられたはあるだろうから

ああだこうだ言うのは違う気がする

 

再放送

2020-02-22 | W・イアン・リプキン教授(疫学、神経学および病理学の人。SARSとか研究してたらしい) いわく https://anond.hatelabo.jp/20200222143917#

2020-12-18 |https://anond.hatelabo.jp/20201218213410#

副反応がないワクチンなんて存在しないので

ワイなんかインフルエンザワクチンで死にかけたことある

まぁ実際に脳炎肺炎・多臓器不全になったわけじゃあないので

死にかけたは比喩だが39度以上の熱が3日以上続いた。フツーにインフルってますやんクソがと思ったわ

 

一般的安全性確認されているものでもこのレベルなので

コロナなら間違いなく重症化する人出るやろな

ワイは打たんぞ

2020-12-18|https://anond.hatelabo.jp/20201218222743#

逆に副反応出ても今なら国からふんだくれるから俺は打つ

たぶん出ないと思うぞ

インフルエンザワクチンの接種で死んでる人はほぼ毎年いて公的機関統計取ってるが

『疑い』って表現にとどめてるし、そもそもおま環だから

すべての人にアレルギーが出ない食べ物が無いのと同じように

すべての人に重篤副反応絶対に出ないワクチンとか

安全性確認され誰もが打ってる知名度高いワクチンにすらない

すべての人に問題が出ないことを保証するものではありませんってヤツ

アレルギー対応商品にもよく書かれてるね

研究時間が長ければ、接種の実績の積み重ねがあれば、

基礎疾患がある人はなんて雑な括りではなく、○○がある人は○○%の確率重症化すると通達・備えるけど

今は出来たばっかで無いからな

 

致死率がめっちゃ高いウイルスだったらワクチン打つけどそうじゃないのでしばらくは様子見するわ

2022-07-22 |ワイくんはコロナはただの風邪派じゃ無いけど反ワクやが? https://anond.hatelabo.jp/20220722132004#

致死率が高いウイルスじゃないのに打つ理由がない

副反応でえらいことになる方がコロナ死ぬ確率よりずっと高い

同じコロナウイルスの例↓

[ナショジオ] MERSワクチン、開発が進まない理由

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9272/?ST=m_news


コロンビア大学メイルマン公衆衛生大学院、ジョン・スノウ教授同大学院感染症・免疫学センターディレクターを務めるW・イアン・リプキン(W. Ian Lipkin)氏は、

「もし世界中の全ての人にワクチンを接種するとしたら、ある人がワクチンに対して副作用を起こす可能性は、MERS発症する可能性よりも高いだろう」と話す。


◆予防の鍵はラクダ


 SARSときにはウイルス媒介する動物駆除制圧を早めたように、MERSさらなる感染拡大を止めることが何より望まれるという点では誰もが一致している。


 リプキン氏は、最も有効なのがラクダだと期待する。MERSの予防ワクチンを人に接種するのではなく、感染拡大の鍵を握っているらしいラクダへの接種に焦点を移した方がよい。「宿主としてのラクダを根絶すれば、MERSを抑え込む合理的な一撃になるだろう」とリプキン氏。


 ラクダワクチンの開発であれば、人間ワクチンの開発よりも安く、早く、容易に実現するだろうし、人間場合に比べて安全性懸念も小さいとリプキン氏は話す。

 

既に在宅勤務ならぶっちゃけ接種する個人的メリットはない

コロナが落ち着くまで今後も定期的にワクチン打ち続けるとかどんなリスクがあるかわからない

ただ接種しないのはフリーライド(他者治験ボランティアさせてる、他者に壁を作ってもらってる)なので
わざわざ口にしないは当然かと思われる

 

なお、ワクチンに対して強硬姿勢をとってるように報道されてる米国企業はお客と接する現場従業員(スーパー店員など)・倉庫作業者に接種を別に義務付けてねーぞ

理由は離職の増加や求職者の減少を防ぐため

義務付けられてるのはまさかオフィスワーカーだけ。ついでに在宅ワーク続けるなら接種の必要無し

▼Some companies are mandating vaccines — but not for front-line workers

https://www.vox.com/the-goods/2021/8/19/22629327/employee-vaccine-mandate-walmart-uber-lyft

 

Walmart, for example, will require all of its corporate and regional staff to be vaccinated against Covid-19 by October 4 unless they have an “approved exception,” namely, a religious or medical reason not to be vaccinated. But it isn’t asking the same of store associates and warehouse workers, to whom it is instead offering a $150 incentive for getting vaccinated (it previously offered $75) and paid time off.

たとえばウォルマートは、「承認された例外」、つまり宗教上または医療上の理由予防接種を受けない場合を除き、10月4日までに法人および地域スタッフ全員にCOVID-19の予防接種を受けるよう義務づける。

しかし、店舗従業員倉庫作業員には同じことを求めず、代わりにワクチン接種で150ドル奨励金(以前は75ドルだった)と有給休暇提供するとしている。

 

But right now your largest ones, Amazon and Walmart, are not mandating it for their line staff. If they were to make that call, my guess is that lots of other companies would follow suit.

しかし、今現在、最大手Amazonウォルマートは、ラインスタッフ義務付けてはいません。もし彼らがそうすれば、他の多くの企業もそれに追随するでしょうね。

As New Variants Emerge, We Continue To Focus on the Safety and Well-Being of Our Associates | Walmart

https://corporate.walmart.com/newsroom/2021/12/01/as-new-variants-emerge-we-continue-to-focus-on-the-safety-and-well-being-of-our-associates

 

We’re pleased that more than 90% of our campus office associates have been fully vaccinated. While vaccines are not required at this time for frontline associates who work in our stores,

コーポレートキャンパスの90%以上の社員ワクチン接種を完了していることを嬉しく思います

店舗で働く最前線アソシエイトには、現時点ではワクチン必要ありませんが、

2024-04-12

力士寿命疫学的に一番短いのになぜ禁止されないのか

スポーツ医学習った人は力士寿命の短さに疑問持ったよね?

若者にすぐ死んでしま力士を目指させるのは人権侵害ではないのか。

力士死ぬ度にこの話はしていきたい。

2024-04-04

anond:20240404103033

子宮頸がんワクチン副反応については話が全く逆だな。

きちんと専門家が神経障害と診断しているのに、患者すら診ていないバカメンタルと騒ぎ立てて裁判で負けたりしている状況。

https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2018/182111/201818001A_upload/201818001A0014.pdf

年子宮頸がんワクチン接種後に局所疼痛、関節痛、発熱などが継続し、その後運動障害不随意運動てんかん感覚障害思考能力の低下、学校への登校困難などが報告されている。HPVワクチン関連神経障害の症状は多彩だが一定の傾向を示し、脳内自己免疫的な慢性炎症が原因であることが示唆された。疫学的にはワクチン接種数の減少にともなって新規患者発症もみられなくなっており、同様の症状で新規受診する若年女性は明らかに減少している。治療免疫吸着療法(IAPP)が最も有効だったが、難治例や無効例もみられており、依然として治療必要とする患者存在する。

2024-03-28

anond:20240328171807

急性腎障害AKI)は世界的に重要問題ですが、一般人口におけるその疫学リスク要因についての情報は乏しいです。静岡県国保データベースを用いたコホート研究で、62万人を対象に、急性腎障害の発生率とリスク要因を調査しました。その結果、急性腎障害が8044人で診断され、発生率は10万人年あたり251人でした。

10万人年あたり251人なら1億人で年間25100人くらい。珍しくないな。

あと、今回の20人の医療情報は未公表のはず。

2024-02-18

コロナの狂乱、その総括

3年間大騒ぎをした。

国民の大半が自宅に引きこもり老人介護施設は面会禁止になり、じいさんばぁさんが死んでも葬式も上げられず、火葬にも立ち会えない。

ワクチン熱狂し何兆円もかけてみんなで打った

国民過半数が諦めモードに入ったのは2023年春頃だろうか

夏頃に通勤電車マスク無しが過半数を超えたように記憶している

 

この国民行動は正しかったのか?

もっと最善の選択はなかったのか

医学的、社会学哲学経済、いろんな側面で評価すべきなのに

 

だーれもその話題を口にしない

まるでコロナ騒動は無かったかのような、過去議論してはいけないムード

 

失敗だったと薄々気づいてるんだよね?

 

で、また同じような疫病が流行ったらどうするの?

過去反省、総括なし、知見の蓄積とノウハウ確立無しで

また場当たり的にパニックになるの?

アホなの?

 

ワクチン事業いくらかかったか、これすらわからない

あらゆる財源から予算をひねり出したのでブラックボックスになってる

概ね8兆円から10兆円だろう、国費だ。税金だ。

経済合理性コスパはあっているのか

そういう議論もない

 

命に値段はつけられない、うんそれはわかる

でも8兆円をまったく別の事業に使ったらもっと大勢の(コロナではなく)別の人たちの寿命健康が伸ばせたのではないか

そういう議論もやらない

 

そもそも議論必要データも取っていない

ワクチンが始まった時にワクチンメーカーとは別に国主導でコホート追跡をやるものだと思っていた

いや、できない契約条件になっていたのだろう、やらなかった

接種者と非接種者の10年生存率のコホート

どの国もやってない、やらないのが供給条件なのだろう

 

自宅待機、外出禁止他者との接触リスクもきちんとデータを取れば貴重な疫学データが残ったはずだが

そのような研究もされてない

過剰に対応した人と、そうではなかった人の5年10年の生存率、致死率

面白いデータが取れたはずなのに、やらなかった

 

2020年の夏に被害データ医学データがまとまり始め俺はそれを見て判断し、

タダの風邪と見切りその後はコロナ対策を一切やめてマスクを外して日常生活再起動させた

随分と世間から白い目で見られたものだ、ワクチンも当然打ってない

コロナには二度感染したが、一度目は高熱がでて4日で終わり、二度目は軽い発熱

やはりただの風邪

 

それをドヤるつもりはない

だけど世間ちゃん議論して欲しいの、できれば反省に行き着いてほしい

 

しかし、いまだにあの狂乱を正当化している連中が多数派なのが、絶望

 

結論、俺がコロナ騒動で学んだことは、人類は俺が想像するよりも遥かに愚かって事

2024-02-07

オタクの反ワクだけどオタク垢でンなこと口にしないのは勿論のこと(オタク以外の垢でもしない。増田程度ならいいが深淵なる者を相手にしたく無い)そもそもリテラシーだとは思ってないし、実際真逆ですわ

というか、こういう自称調査する最高学府(わざとなので誤用かいいです)とこれに同調する連中に深い深い闇を感じる。ネタ抜きにジャニーズレベル

学問社会選別以上の意味を持たない国はネタ抜きに遅かれ早かれこうなる

 

再放送

2020-02-22 | W・イアン・リプキン教授(疫学、神経学および病理学の人。SARSとか研究してたらしい) いわく https://anond.hatelabo.jp/20200222143917#

2020-12-18 |https://anond.hatelabo.jp/20201218213410#

副反応がないワクチンなんて存在しないので

ワイなんかインフルエンザワクチンで死にかけたことある

まぁ実際に脳炎肺炎・多臓器不全になったわけじゃあないので

死にかけたは比喩だが39度以上の熱が3日以上続いた。フツーにインフルってますやんクソがと思ったわ

 

一般的安全性確認されているものでもこのレベルなので

コロナなら間違いなく重症化する人出るやろな

ワイは打たんぞ

2020-12-18|https://anond.hatelabo.jp/20201218222743#

逆に副反応出ても今なら国からふんだくれるから俺は打つ

たぶん出ないと思うぞ

インフルエンザワクチンの接種で死んでる人はほぼ毎年いて公的機関統計取ってるが

『疑い』って表現にとどめてるし、そもそもおま環だから

すべての人にアレルギーが出ない食べ物が無いのと同じように

すべての人に重篤副反応絶対に出ないワクチンとか

安全性確認され誰もが打ってる知名度高いワクチンにすらない

すべての人に問題が出ないことを保証するものではありませんってヤツ

アレルギー対応商品にもよく書かれてるね

研究時間が長ければ、接種の実績の積み重ねがあれば、

基礎疾患がある人はなんて雑な括りではなく、○○がある人は○○%の確率重症化すると通達・備えるけど

今は出来たばっかで無いからな

 

致死率がめっちゃ高いウイルスだったらワクチン打つけどそうじゃないのでしばらくは様子見するわ

2022-07-22 |ワイくんはコロナはただの風邪派じゃ無いけど反ワクやが? https://anond.hatelabo.jp/20220722132004#

致死率が高いウイルスじゃないのに打つ理由がない

副反応でえらいことになる方がコロナ死ぬ確率よりずっと高い

同じコロナウイルスの例↓

[ナショジオ] MERSワクチン、開発が進まない理由

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9272/?ST=m_news


コロンビア大学メイルマン公衆衛生大学院、ジョン・スノウ教授同大学院感染症・免疫学センターディレクターを務めるW・イアン・リプキン(W. Ian Lipkin)氏は、

「もし世界中の全ての人にワクチンを接種するとしたら、ある人がワクチンに対して副作用を起こす可能性は、MERS発症する可能性よりも高いだろう」と話す。


◆予防の鍵はラクダ


 SARSときにはウイルス媒介する動物駆除制圧を早めたように、MERSさらなる感染拡大を止めることが何より望まれるという点では誰もが一致している。


 リプキン氏は、最も有効なのがラクダだと期待する。MERSの予防ワクチンを人に接種するのではなく、感染拡大の鍵を握っているらしいラクダへの接種に焦点を移した方がよい。「宿主としてのラクダを根絶すれば、MERSを抑え込む合理的な一撃になるだろう」とリプキン氏。


 ラクダワクチンの開発であれば、人間ワクチンの開発よりも安く、早く、容易に実現するだろうし、人間場合に比べて安全性懸念も小さいとリプキン氏は話す。

 

副反応について関連増田

https://anond.hatelabo.jp/20200406222223#

https://anond.hatelabo.jp/20210911192700#

https://anond.hatelabo.jp/20210902171048#

anond:20240206223125 anond:20240206180507 anond:20240206193933 anond:20240206163012 anond:20240207082332 anond:20240207134435 anond:20240207141421

2024-01-13

anond:20240113132648

カロリーが古い概念だと思いこんでるから太るんじゃない?

そういう言説が栄養疫学界隈で言われてるのは知ってるけど、あれは集団における統計学的な傾向を示してるだけで、個人が減量しましょうとなったらカロリー計算必須だよ?

もし増田が長文や行政文書を読むのが苦でない人なのであれば、厚労省が出してる日本人食事摂取基準通読してみるといいと思う

それと痩せれば痩せるほど基礎代謝量が減るうえに運動時にかかる負荷も減るんだから、痩せにくくなるのは当たり前

1200kcal摂取で1日3km程度走って(正直、3km程度のジョグはたいしてカロリーを消費しないと思うが)体重が落ちなくても、筋肉が増えて脂肪が減ったのであればダイエット成功していると思う

体脂肪率の変化はチェックしてなかったの?

2023-11-27

anond:20231127120020

「加工肉は発がん性があるから子どもには食わせない」これはちゃん研究結果のあるガチやで

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2015/1029/index.html

その結果、加工肉について「人に対して発がん性がある(Group1)」と、主に大腸がんに対する疫学研究の十分な証拠に基づいて判定されました。赤肉については疫学研究から証拠限定的ながら、メカニズム裏付ける相応の証拠があることから、「おそらく人に対して発がん性がある(Group2A)」と判定しています

2023-11-22

コロナ禍でコロナデータ分析をしてた自称データサイエンティスト無能

まず疫学専門家でもないのに、しゃしゃり出てきて予測だの分析だのとお遊びをやってるのが滑稽

ツイートでしょーもないグラフシェアしてドヤってるところがイタかったね

あいつらは「こういうときにすぐにコロナ分析をしないやつは無能だ!」と言っていたが、その逆で、非専門にしゃしゃり出る方が無能

やっぱデータサイエンスなんてのはシステム開発部門分析みたいなCS直結系じゃないとダメだね

汎用性目指して頓珍漢なことやってるよアイツラ

2023-10-25

anond:20230914114315

お前が唱えるようなゼロリスク論に基づく絵に描いた餅でない反証可能な仮説などこの世に存在しない一方で

科学的には「処理水は安全である」という仮説は十分に反証可能であると散々指摘されているのに何も理解できていない負け犬

何故か上から目線で残念ポイントとかドヤって恥の上塗りをしているところが残念ポイントやね

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20230912195121

ublftbo 《着目している曝露要因を構成する未知部分が害をもたらす可能性がある》という主張は論理的否定しようがないから、その論を採用すると、《**は安全である》なる形式の言明は全部不可能になるんじゃないですかね。

Akech_ergo 「海洋放出安全」の主張は「現状手に入るデータ理論に基づけば」という留保があるので、新しいデータ理論(例えば沿岸生態系で未知の生物濃縮の仕組みが発見されるとか)が見つかれば、反証されうるよね。

uehaj これは科学のうち工学の話なんだ。この「安全と言えない」論を認めると原発は当然運用できないし屁をこくことも出来ない。屁が安全だと証明できないからね。工学上は計算によって規制値を決めそれを守れば安全とする

ROYGB たとえば処理水で飼育している魚に異常がないか放射線量を測定して増加が無いか確認して、異常があれば反証になる。

y-wood 文系の陥るゼロ百系の話。/ 何で文系論理が不完全過ぎるのか?量や統計無視するし。その訳を知りたい。

ChieOsanai 統計学と疫学で判ります

opnihc 科学証明で避けて通れない確率統計という概念が全く入っていない。増田反証可能性を見つけられないことを根拠にして飛躍だらけで結論までつないでおり、科学理解しているとは思えない。

jaguarsan 証明済みだから実験も観察もその後一切行われない とか言ってる時点でこの人理系(少なくとも物理畑)じゃないんだろうなって分かってしまった。他人の分野に口出すとき謙虚になろうね

Gragra 処理水が起源放射能かどうかはサンプルに含まれ核種を調べたら分かるけどね。処理前の汚染水に含まれ核種(とその崩壊生成物)が高い濃度で検出されるはずだから

mobile_neko それを言い出すと排ガスやら食品添加物やら医薬品やら電磁波やら水道水やら工場排水やら下水やら行政規制許可を出している全てにおいて安全性が判断できないと言うことになるのでは?科学というより言葉遊び

sgo2 処理水とそれ以外との違い(測定すれば分かる)と、それによる影響を証明すれば済む。現状では「差異は認められるがそれが問題を引き起こすというエビデンスはない」が結論

yujimi-daifuku-2222 ちなみにこの増田の設定に照らすと、増田の家から排出される下水安全と見做すのは科学的ではない事になります

2023-10-22

anond:20231022192219

おまえさ、絶対自分でその論文読んだことねーだろw

肥満疫学」読んだことあるか? 絶対ないよな

英語論文を読解する能力批判吟味する力もないだろ

頭悪いのが文章から伝わってくる

2023-10-06

anond:20231006090318

ナイチンゲールを真似て統計導入して疫学的な考え方導入したり、二重盲目検査対照実験を導入すれば時間はかかるだろうけどかなり改善しそう。

2023-09-03

新型コロナ過去最大の流行 「怖いのは救急逼迫と高齢者での広がり」


新型コロナウイルス感染症が5類相当になり、リアルタイムデータ確認するのが難しくなっています報道もめっきり減る中、実は今回、過去最高の流行規模になっています理論疫学者、西浦博さんの最新分析を聞きました。

新型コロナウイルス感染症が5類相当になり、リアルタイムデータ確認するのが難しくなっています

マスクをつける人や検査を受ける人が減り、ほとんど報道もされない中、実は水面下で過去最大の流行規模になっているのをご存じでしょうか?救急は逼迫し、助かる命も助けられない局面を迎えています

おいおいどうすんだこれ

もう止められんぞこれ

2023-08-21

自転車に乗れない車カスさんは自転車嫉妬するぐらいなら自転車に乗れるよう練習しよう

自転車にすら乗れない車カスさんは自転車嫉妬するぐらいなら自転車に乗れるように練習すればいいのにね。そのほうが得が多いのだから

自動車から自転車に乗り換えるメリット

2023-08-08

コロナ感染対策社会を良くしたのか

コロナが5類になってからはや3ヶ月。

毎日挨拶のように感染者数、重症者数、死者数からその日のニュースが始まっていた日々はもう記憶の彼方。

最後に記録されてる累計死者数は7万5千人ほど。

42万人おじさんと言われてたぐらいなので35万人ほどは死者数が減少したのであろう。

この数を「徹底した感染対策の末これだけに抑えた」と感染対策行政に携わる人は喧伝する。

しかしそれは正義なのか、というより社会を良くしたのか。

善悪の話をすると「人が死ぬことがいいですって!?」と言う人が現れる。

なので増田だ。

コロナウイルス感染症で死ぬ人はたしかに減ったのだろう。

しかし命の問題だけでも、「人の交流抑制する政策」は婚姻数を明らかに減らした。ひいては少子化を一気に進行させた。

金銭的にもかなりの金額が浪費された。これは後に国債償還という形で後世にのしかかる。

少なくともこの2点だけでも「コロナウイルス感染症による死者数を減らす感染対策」には、社会を悪くした側面がある事は明らかだ。

ではどの位の死者数になるべきであったのだろうか。

個人的には100万人死んででも問題ない、むしろ500万人位までなら死んでいたほうが、一時の混乱はあっただろうにせよその後の社会の維持はより容易なのではないかとすら思う。

なぜなら、コロナエボラとは違う。

同じ500万人死ぬとしても、老若男女関係なく死ぬエボラと違いコロナで500万人死んだとしておそらく490万人ほどは高齢者だ。450万を下回ることはない。

高齢者が490万人消え、社会を維持する生産年齢人口にはほとんど影響はない。

それどころか仮に450:50としても、450万人の高齢者医療介護需要が消えるため労働力がその他の業種に供給される。生産年齢人口全体から50万人へっても医療介護以外への影響は少ない。医療介護需要が減少するため人手不足にはならない。

医療介護需要が減少すれば社会保険料率が毎年のように上がり給与は増えども手取りは増えずなどというバカ現象も起こらないし、経済的に安定すれば婚姻数も増え少なくとも今のような少子化の急速な進行はなかった。

ワクチンができた時点でいち早く通常の経済活動を再開し、死ぬとき死ぬ、と割り切るべきだった。

未知の感染症で対策が何もないから2類、と言っていたのだから、遅くともワクチン日本に入り始めた段階で2類騒ぎは終わればよかった。

医療介護年金、これらの日本が抱える金銭的な問題を一旦軽減する最大の機会を得ながらみすみす金をドブに捨て続けてしまったのがこの感染対策であったというのが増田結論だ。

疫学感染症の専門家コロナウイルス感染症の死者数を抑える事しか見ていない。その対策社会を良くするのか悪くするのかは見ていない、ということを考慮せずに彼らの言うことを鵜呑みにしてしまった政治家責任は重い。

しか自分たち提言が後世のためになるかどうか、という視点には立っていないことをlimitationとして明言していなかった「専門家」の今のこの結果を見た上での態度はデカすぎるとおもう。

2023-07-31

世界に注目される日本童貞

世界的に注目される“日本童貞問題 「欧米と異なり多様な生き方が許容されている」と研究者

現代日本において、成人男性の「未経験率」が上昇している。国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、男女とも各年代調査年が新しくなるほど未経験率が増加する傾向にある。

特に2021年調査の18~34才の未婚男性の未経験率は44.2%と半分近い数字で、2015年の前回調査よりも増加した結果となった。

グラフで見る最新事情合コンは減り、マッチングアプリなどは急増… コロナ禍を経て「恋人探しの場所手段」は激変

 未経験男性共通するのは、収入が少ないがゆえになかなかデートできないケースや、実家暮らし母親への依存を続けているケースなどが多いという。

 日本世界的にみても未経験男性が増えやす環境といえそうだが、それは海外医学博士研究対象にするほど特殊な状況であるようだ。

 スウェーデンカロリンスカ研究所医師である上田ピーターさんの専門は主に糖尿病や循環器疾患の疫学研究だが、

2017年に英BBC日本男性の未経験率が驚異的に高いとのニュースが報じられたのを見て、「日本独自の未経験男性」を意味する「童貞」に興味を持ったという。

「これまでセクシュアルヘルス分野はLGBTQなどのセクシュアルマイノリティ性病妊娠といった健康関連の研究や、性に活発な人たちに関する研究は盛んな一方で、童貞処女ほとんど研究されませんでした。

 しか日本社会現象10年後に同じ現象欧米で起こるケースが多い。例えば、かつて日本で生じた引きこもりがいま欧米ではホットニュースになっています

同様に欧米では未経験率やセックスレスが増えており、今後童貞も増えてくるのではないかと思った。だからいま、誰もやっていない研究を始めるべきだと思ったんです」(ピーターさん・以下同)

 欧米では恋愛と縁のない男性の一部は「インセル」と呼ばれるが、近年アメリカでは性愛獲得競争から脱落したインセル

自分相手にしない女性モテる男性への復讐」を動機として殺人を起こす事件が起こり、社会問題化しているという。

欧米において自分の性はアイデンティティー自己実現の一環。性愛恋愛をフルにこなさなければ人生を充分にこなしていないとみなされます

まり童貞であることは“重罪”であり、だからこそインセルのような童貞が持つ破壊的なエネルギー社会問題になる。実際、LGBTを取り巻く環境は非常にフラットである一方で、30才を過ぎて童貞だと重すぎて誰にも相談できない現実がある。

 しか日本アニメなど二次元や疑似性愛など三次元女性の代わりとなる存在性愛をぶつけることができる国で、カップル単位ではなくひとりで楽しめるカルチャーも少なくない。

ある意味欧米よりも多様な生き方が許容されていると言えるのではないかと感じたのです」

いか

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f5176d7032ff4677ca0bcefcb3078a76ea766a1

2023-07-02

anond:20230702201919

あー、某大学教授(ただし専門は統計学でも疫学でもない)に感化されちゃったのかPCR検査やれやれ派の増田か。ご愁傷様です。

偽陰性が招く問題があるということに対して、偽陽性問題は取るに足らないんだという説明をして(それ自体は正しい。でも偽陰性についてはほっかむり)なぜか「論破」したような気になっていた悲しい人たちだよな。まあ確かに、大規模PCR反対派の医師がそれこそベイズの定理を使って説明したのが偽陽性の話だったこともあるが、これは正直どっちも的を外していただけで、ここを反駁しても意味がないのにさ。

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