研究者本来有料購読が必要な出版社版コンテンツが多く含まれていることが問題となり,ResearchGateに対し著作権に準拠した運用を求める出版機関との攻防が繰り広げられている。 主な経緯を簡単に振り返る。まず,主要な学術出版社150以上が参加する国際STM出版協会が2017年9月に改善勧告をしたがResearchGateからの反応はなかった。数週間後の10月5日には,米国化学会(ACS),Elsevier,Wiley,Wol
研究者本来有料購読が必要な出版社版コンテンツが多く含まれていることが問題となり,ResearchGateに対し著作権に準拠した運用を求める出版機関との攻防が繰り広げられている。 主な経緯を簡単に振り返る。まず,主要な学術出版社150以上が参加する国際STM出版協会が2017年9月に改善勧告をしたがResearchGateからの反応はなかった。数週間後の10月5日には,米国化学会(ACS),Elsevier,Wiley,Wol
CRS(Coalition for Responsible Sharing(試訳:出版社等13社による連合))は、4月18日、CRSに所属する米国化学会(ACS)、エルゼビア社によるResearchGateを相手取った裁判が始まったと報じた。 CRSのスポークスマンは、研究者向けソーシャルネットワークサービスResearchGateの著作権侵害の法的責任を明らかにするためだとしながら、「これまでに、法的手続きを回避しようと交渉してきたが、ResearchGate側は協調としようとする我々の努力をすべて拒否した。もはやこの手段しか残っていない。私たちの最終目標は長期的かつ実現可能な解決策をResearchGateとみつけること」と述べた。 [ニュースソース] ACS and Elsevier ask court to clarify ResearchGate's copyright resp
科学の世界を結び研究をオープンにすることを使命に掲げるResearchGateは,2008年の設立以来,193ヵ国に1,400万人以上の会員を擁する研究者向けのソーシャルネットワークサービスに成長した。 ResearchGateのプラットフォームでは,会員が自身のプロフィールを公開し論文などの研究成果をアップロードすることにより,研究者同士のネットワークの構築や討議の場,協業相手の発見,研究ポストの獲得などのメリットを享受できる。会員が拡大し公開される文献が増加するにつれ,論文リポジトリとしての側面がクローズアップされてきた。実際にアップロードされたフルテキストを目当てにした利用も増えているようだ。Kudosが中心になり2017年に実施した調査では,研究者
2017年11月、科学者・研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービス「ResearchGate」が、エルゼビアやワイリーといった複数の大手出版社の申立てに応じ、オンラインに掲載していた約170万本の論文へのアクセスを制限するという処置を講じた、と報じました。学術ジャーナルに掲載された論文を誰もが無料で見られるようにしようという、オープンアクセスへの追い風が強まる中で発表された今回の措置。ResearchGateに何があったのか。学術論文の著作権問題について考えます。 何が問題なのか? ResearchGateは2008年にボストンで設立、現在はドイツのベルリンに本部を置く営利団体で、1400万人以上の会員を有する世界最大級の学術ソーシャルネットワークを運営しています。世界有数の金融機関ゴールドマン・サックス、医学研究支援などを目的とする公益信託団体ウェルカム・トラストをはじめとした団体
Times Higher Education(THE)に11月8日付け記事"Scholars launch non-profit rival to ResearchGate and Academia.edu"(試訳:ResearchGateやAcademia.eduに代わる、研究者により運営される研究者のための出版プラットフォームの開発)では、研究者のための研究者により運営されるソーシャルネットワーク/出版プラットフォームScholarlyHubの開発プロジェクトを紹介している。 本プロジェクトはアムステル大学Guy Geltner教授が率いるもので、ベンチャーキャピタルの支援を受けて運営されるReseardchGateやAcademia .eduに代わり、年間のアクセス料25ドル(2,835円相当)によって運営するソーシャルネットワーク・出版プラットフォームを開発するもの。開発費用とし
研究論文のインパクト向上支援サービスKudosは7月13日、学術コラボレーションネットワーク(SCN)上での研究論文共有によって生じる著作権侵害の防止、失われた使用権の再請求を支援するパイロットプログラムを発表した。 American Thoracic Society(ATS)、米国実験生物学会連合、The Institution of Engineering and TechnoIT プレスが本パイロットに参加する。またReadCubeとの提携により、オプションとして同社の読み取り専用Enhanced blisher pilot for managing and tracking author sharing via scholarly collaboration
Times Higher Education(THE)によると、研究者向けソーシャルネットワークサービスResearchGateは論文の削除を求める出版社グループの要求に応じる形で、論文170万件について容易に利用できなくする処置を講じたと報じている。 エルゼビア社、ワイリー社等出版社5社による連合(Coalition for Responsible Sharing、CRS)は10月初め、ResearchGateに対し著作権の侵害を理由に削除通知を送付した。それ以降、これら出版社の論文(93%相当)の即時ダウンロードができない措置を講じ、利用者は著者に複写依頼をしなければならない事態となっている。 CRS側は、「前向きな措置」ではあるものの、パブリックドメインへの再アップロードは可能であり、著作権を侵害していることに変わりない、とコメントしている。 [ニュースソース] Publishers
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