琉球国王へ王位授与 皇帝「勅諭」中国に現存 1633年尚豊に 又吉客員教授が確認 社会 2010年7月8日 09時56分(11分前に更新) 中国の皇帝が琉球国王を王として認めることを記した文書「勅諭(ちょくゆ)」(勅書)が、中国大連市の旅順博物館で保管されていることがこのほど、沖縄大学の又吉盛清客員教授によって確認された。同文書は中国皇帝から第2尚氏王統8代、尚豊(1590~1640年)への王位授与を示すもの。勅諭の原本が確認されたのは、県立博物館が所蔵する第2尚氏王統3代、尚真王(1465~1526年)あての勅諭に続いて2点目。 同勅諭は崇〓2年(1633年)8月16日の日付で、横1メートル70センチ、縦52・2センチ。本文では当時の中国(明朝)皇帝が、尚豊を琉球国中山王と認めるとの内容のほか、贈答品(頒賜品(はんしひん))として、皮弁服や皮弁冠などの王権儀礼で用いられる装束名が記されて