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2025-01-05

頭のおかしフェミニストのためのフィクション弱者男性

anond:20250105222959


モンスターハンターシリーズ怨嗟響めくマガイマガド」

超古竜級の弱者男性かつ無敵の人

シン仮面ライダー本郷猛

IQ200、運動神経抜群のコミュ障無職ヒーロー

庵野が思う本当にカッコいいヒーロー像は生き辛さを抱えている弱者男性じゃないとなれないんだろう

そして能力が高ければ弱者男性的な生き辛さから解放される訳ではないという主張も一貫している

新世紀エヴァンゲリオン碇ゲンドウ

シンエヴァではラスボス弱者男性

既婚子持ちでも有能でもラスボスでも社会的にすこぶる強くても弱者男性からは逃れられない

庵野弱者男性が好き過ぎるのか弱者男性に向けた作品作りが多く、その解像度の高さも凄まじくゲンドウは特に弱者男性キャラクターとして傑作

最強伝説 黒沢黒沢

奇人変人の類も

クレヨンしんちゃん「非理谷充」

放映時に弱者男性を悪役として描いてる!とお気持ち表明があったキャラ

その扱いの良さはクレしん映画の中でも随一なので、その人は映画ちゃんと見てないと思う

クレしんにあるまじき辛気臭さだが、キャラクターはよく出来ており意外と家族連れにも高評

実写(あんまり詳しくない)

オカルト「江野」

30歳派遣社員ネカフェ難民

ジョーカージョーカー

たことないけど嫌儲民が絶賛してたんだから弱者男性なんでしょ多分


他にも色々いるけど、この辺で

2024-12-16

さよならの別れを告げにくる鯵の増田栖馬の字歩くに月を玲皮のらな良さ(回文

おはようございます

私は日替わり定食探検家として活動しているということを

日替わり定食を食べるごとに、

その都度日替わり定食を美味しくいただき噛みしめるように思い出しているんだけど。

先日注文した日替わり定食チキングリルなはずなのに、

なにを間違ったのか私は分からなかったけれど

アジフライのその今日ではない別の日の日替わり定食になっていて間違ったものが私のテーブルにやってきたことがあったの。

私は別に

キリンさんも大好き!ゾウさんも大好き!なレヴェルと同様にアジフライも大好き!チキングリルも大好き!なので、

当初求めていて食べられなかったチキングリルは惜しかったけれど

その間違ったままのアジフライを、

そのまま味わって食べちゃったの。

その時はそれで今日の日替わり定食冒険家としての活動は終わって

このときの日替わり定食スケジュールだと、

たこの週にはアジフライが来るはずで私はその日を楽しみに、

アジフライを近々の頻度のタイミングで2回食べられることに、

竜宮城で鯛や鮃の舞にアジフライの舞もセンターメンバーに加えていいと思っているぐらいの舞、

アジフライの舞を舞いながら食べる前から楽しみにしていた、

そのアジフライチャンスを!

でも、

週半ばから

その日替わり定食のいつもの定番スケジュールが変わっていて変更になっていたの。

それを知らずに、

私は普通にノールック今日の日替わり定食アジフライの日替わり定食がてっきりやってくるものだと思って頼んだら、

今日の日替わり定食はこれです!って

自信満々にプレートに乗ってきた、

その日替わり定食には、

キャベツステージの上に盛られたカツがいるランチプレートでやってきたのでビックリしたわけ。

カツがキャベツステージの上でカツの舞やってる!って!

揚げたての臨場感の様子を舞が踊っているというダブルミーニング表現した妙!

私は慌ててアジフライの舞をやめて

私もカツの舞を披露しなくては!って。

やってきたカツにアジフライの舞を見られたら失礼で多分気分を悪くするかなと思って、

レッツ!ミュージックチェンジ

事なきを得まくりまくりまくりすてぃーで急遽カツの舞を踊ったの。

あれ?でも、

今日の日替わり定食ってアジフライじゃないの?

なぜゆえにゆえゆえにゆえのカツ?

ジェイウォークさん文法で言うところの「何も言えなくて…夏」に正確に照らし合わせて言うところの、

「なぜゆえに…カツ」って思ったの。

今日アジフライじゃないの?って目をこすりながら目がおかしいんじゃないかしら?って

自分の目をももやは疑ってしまう次第。

おもむろにポーチに入れているビタミンBピンクの色が眩しい目薬をケースから出して目薬を点眼したの。

そして、

私は改めて日替わり定食メニュー確認するの。

た、確かにメニューが変わってるわ。

週の日替わり定食ラインナップが刷新されているの!

悲しいかな、

私の大好きなアジフライがなくなっているの日替わり定食ラインナップから

私は悲しさを抑えきれないような勢いで

その予想もしていなかったまま、

私のテーブルにやって来たカツの日替わり定食現金にも美味しく食べたものの、

もうあの美味しいアジフライには二度と出会えないと思うととても切なくなったの。

何度見ても見ても新しい日替わり定食掲載されたメニューにはアジフライラインナップがなく、

きっと先日間違ってやってきたアジフライ

私に最後さようならを言いに伝えにランチプレートに乗って来たんだなって。

最後アジフライだったんだって

そこで私は気付いたの!

その時は、

なぁんだ普通に間違ってやってきたシェフの気まぐれで起こったアジフライの日替わり定食だとばかり思っていたのだけれど、

あれは最後アジフライのお別れの挨拶

シェフアジフライに操られて何かしらのスピリチュアル作用で私にアジフライ提供されたんだと思うの。

チキングリルの思いをよそにアジフライの思いの方が強かったみたい。

私はその思いを一緒に揚げられたアジフライ気持ちに気づかないまま、

そして、

さようならも言えないまま、

もう二度と会えないのねってまた思ったの。

現金にもカツの日替わり定食は美味しく食べたけれどお支払いはキャッシュレス決済。

そして、

いくつかの季節が巡った頃。

私の心の中にはかつて夢中になっていた日替わり定食アジフライことなんてすっかり忘れていたの。

食べきってしま意見が二手に分かれてしまうでお馴染みの最後アジフライ尻尾の先の存在のように。

私は足繁く通うそのお店の日替わり定食ちょっと飽きてしまたことはここでは一応の日替わり定食探検家として活動していることを否定してしまいかねない言動だということは内緒にしておいてほしいんだけれど。

碇ゲンドウなら「シンジ笑笑へ行け!」って言いそうなぐらい。

たまには違うメニュー定食を食べてみよう!って

その時はそう思ったのよ。

ランチメニューのページをめくってみて、

それはまるで涙そうそうまだ涙を流して泣くには早いぐらいのランチメニューのページを古いアルバムのようにめくるかのように。

そしたらよ!そしたらよ!

定番ランチのページのところも刷新されていて

そこにアジフライがいたの!

アジフライー!おまえ生きとったんかワレ!って

私の中で湧き上がる、

いや揚げ上がる揚げたて美味しいアジフライへのかつての熱い気持ちを思い出したの。

アジフライ

ミックスフライ定食スタメンいりしてるじゃない!

そう華やかに

ってそのボリューム満点の何種類かフライ揚げ物が入っているミックスフライ定食には、

お得なサラダもついていてコストパフォーマンスはもう最高で。

私はそのミックスフライ定食でのアジフライの再会を祝したってことなの。

レッツ!メイクトーストトゥーアジフライ

アジフライ乾杯よ!

いやアジフライ乾杯かしら!

うふふ。


今日朝ご飯

タマサンドしました。

ションテン上げたいときの手っ取り早いのは美味しい大好きなものをいただくに限る黄色玉子は美味しくて元気になるわ!

ここのタマサンドタマゾーン厚くなかなかの食べ応えがあって、

満足感も高いのよね。

そこもお気に入りだわ。

デトックスウォーラー

冬の野菜で大活躍白菜昆布シンプル組合せの

白菜昆布ウォーラー

白菜は芯の部分を細切りにして、

昆布乾物のものがあれば1枚お好みの程度でいいわ、

それを入れて置いておくと

白菜昆布ウォーラーの出来上がりね!

すぐに飲み切っちゃうならいいけれど、

昆布は長く浸けておかないで

途中で取り出してもいいかもしれないわ。

そのまま昆布水で鍋の出汁ベースにもできちゃいそうね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-12-08

こんなネルフは嫌だ

さて、私の話を始めよう。

最近友達の間で流行っているのがエヴァンゲリオンに関する大喜利だ。

特にネルフについて語り合うのが人気で、様々なネタを出し合うのだが、AIやらせてみると、正直なところ微妙な結果ばかり。

そんな中、私は自分センスを発揮して、思わず「俺ならこういうネタを出すのに!」と叫びたくなる。

まず、AIが出したネタを見てみよう。

ネルフ職員が毎朝必ず出勤時にコーヒーをこぼす」。

これには思わず肩をすくめてしまった。

かに職場でのドジなエピソードとしては悪くない。

しかエヴァ世界観に全く沿わない。ネルフ世界を守るための機関であり、真剣使徒と戦っているのだ。

そんな中コーヒーをこぼすなんて、イマイチだと思う。

もっとドラマティックな設定が求められるのではないか

次にAIは「ネルフパイロットが、実はタピオカドリンクの大ファンだった」というネタを出してきた。

まりにも意外すぎて思わず笑ってしまったが、これもまたネルフらしさを欠いている。

シンジが戦う姿を思い描くと、彼がタピオカを飲みながら使徒と戦う姿はちょっとイメージできない。

せめて「ネルフパイロットが、タピオカを使った新しい武器を開発した」とかなら面白いのに、と思ってしまった。

このように、AIの出力にはどうも満足できない。

そこで私は自ら「こんなネルフは嫌だ」というテーマで、自分センスを炸裂させることにした。

まず思いついたのは「ネルフ職員が皆コスプレ好きで、会議中にいきなりキャラクターになりきる」というアイデアだ。

エヴァ世界観の重苦しさと、コスプレの軽快さの対比が面白いと思う。

会議中に、碇ゲンドウが突然「やあ、みんな、今日セーラームーンに扮して会議を進めよう!」なんて言ったら、さすがに笑いが止まらなくなるだろう。

さらに、「ネルフの司令室に隠れキャラクターのぬいぐるみが大量に置かれていて、職員たちがそれに癒されながら仕事をしている」というシチュエーションも考えた。

ネルフが超真面目な組織である一方、その裏側で癒しを求めている職員たちの姿を想像するとなんだか微笑ましくなってくる。

このシリアス世界に、癒しキャラクターの要素が加わることで緊張感とユーモアバランス絶妙に保たれる。

ネルフ職員が、会議最中にお弁当を食べる」といったネタもあった。

これも悪くないが、全体の雰囲気としてはやっぱりちょっと物足りない。

ネルフでお弁当を食べている姿を想像すると、いきなり現実味が増してしまい、エヴァ世界観を壊しかねない。

私はその点でもう一度考え直してみた。

最後にたどり着いたのは「ネルフスタッフが実は全員漫画オタクで、会議の合間にそれぞれの好きな漫画の話をして盛り上がる」というもの

これなら真面目な議論の合間に職員たちが「最近の○○って面白いよね!」なんて言い合う姿が想像でき、ちょっと和んだ雰囲気が出る。

シリアス話題と、オタクたちの熱い議論交錯することで意外なコントラストが生まれ面白さが倍増すると思う。

こうして自分センス披露することで、AIに対する違和感を解消できた気がする。

やはりエヴァンゲリオンネルフには、ちょっとしたユーモア必要だ。

シリアスストーリーの中にも笑える瞬間があってこそ魅力が増すのだと再認識した。

今後も自分センスを磨きながらエヴァ世界観を楽しんでいきたいと思う。

そして私が出したアイデアがどこかの誰かに響いて、エヴァ世界観がより豊かになると信じている。

そう、もしかたらこれが、ネルフの真の力なのかもしれない。

2024-10-27

碇ゲンドウを愛に生きた男だと思ってた。叛逆は愛の物語だと思ってた。だからめっちゃ好きだった。

でもあれって愛というよりも恋、執念、執着と言った方がより芯を捉えてる気がした。愛の厳しさに耐えるよりも恋の喜びに狂ってる感じ。

自分は愛の物語よりもワガママを貫き通す話が好きなんだな。

周りが見えない。見る必要もない。それくらい燃え盛る欲望に突き動かされる姿ってやっぱ憧れちゃうね。

フィクションなら良いけど現実でそういうのは云々、とか水を差さずにいられない人間が嫌いだぜ。テメーに言われるまでもなくって話だし、そんな冷めるような事をおれの心に意識させないで欲しい。

シンエヴァ社会パートも、凡庸テーマをクドクドと……(でもそれこそが大事なんですよね、的な部分をも含めて)としか思わんかった。

社会と向き合う前に大風呂敷広げた設定と向き合わんかい新劇使徒マジで舞台装置しかなかったじゃん。

まあそれもこれも自分自身が社会性に則ってか、負けてか、フツーな生き方しか出来ないからこそそう思うんだろうな。欲望に狂う人間の姿が一番かっけえ。

2024-10-13

シカマルみたいな男に憧れ理系に進んだけど碇ゲンドウしかいない

当方女です。

ナルトシカマルみたいな賢くて余裕のある男がいるんじゃないかと淡い期待を抱いて理系大学に進んだら、

能力のない碇ゲンドウみたいなやつしかいなかった。

ついでに碇ユイみたいな女もいない。

理系勉強楽しいのでまあ良いか。。。

2024-08-16

anond:20240815200544

何故か誰も言及してないのでエヴァ

まぁいずれ2014年は過ぎていくだろうと思っていたが、さすがに碇ゲンドウの歳を越えた辺りでオタクとして来るものがあった。

2024-06-15

そういやコイツ弱者男性っぽいなと思ったキャラクター

弱者男性の俺が思うコイツ弱者男性っぽいなと思ったキャラクター発表しま

エリート弱者男性ラスボスやぞ確か

母親と女にトラウマ持ちの模範的弱者男性やぞ

既婚者だったけど寝取られラスボスやぞコイツ


主人公やしこの作者弱者男性好きすぎるでしょ

主人公で激高スペック無職ヒーローやぞ

既婚者だったけど弱者男性メンタルが過ぎる

ついでにラスボスやぞ

シンジくんの方は昔から何か違うな?と思ってたんだ

雑魚だけどラスボスやぞコイツ

実は特定弱者男性大人になってからシンパを感じやすキャラクターだと思う

ラスボス弱者男性だけど歴代ラスボスでも最強レベルに扱いが良い

ネットでひろしが叩かれたが、本編見たらひろしの心が広すぎる。ひろしだけに

  

謎に主人公率とラスボス率が高いけど、他にも弱者男性っぽいキャラいる?

から弱者男性予備軍向けの作品に触れてきたんだなあと改めて思ったわ

2024-06-13

小学生時代にボッチでいじめられてそうな強キャラ

そのせいで性格が歪んであんキャラに。

碇ゲンドウ

山岡士郎

赤木シゲル(ただし報復はしてそう)

鷲津

一方、大槻班長は明らかにいじめる側。その辺の間違った成功体験を引きずってしまい、中高でもお山の大将を気取って道を踏み外し転落人生にて地下送り。

2024-04-02

オッペンハイマー」はおっぱいハイマーだった

ぶっちゃけ原爆開発の経緯に関してはNHKの暗い番組でも見てりゃ知れる事なので、それ目的だとあえて見に行く程のことでもない映画だった。

日本人にとっては常識に毛が生えたレベルしかない。

教科書には多分載ってないだろうけど。原爆投下の指令出したトルーマンは載っていてもオッペンハイマーは載ってなさそう。

 

見るべきところがあるとすれば、オッペンハイマー女性関係マネジメント力だろうか。

その手段を選ばない姿たるやまるで碇ゲンドウのようだ。

知性もある奴は痴性も強いとでもいいたいのか、オッペンハイマーヤリチンっぷりはそこかしこで描かれる。インド神話読みながら騎乗位したり、マンハッタン計画中に出張して浮気相手ホテルで密会。

友人の奥さんにまで手を出す絶倫っぷり。

極めつけは聴聞会中に素っ裸になったかと思ったら、座ったまんま浮気相手と正常位でおっぱじめる。もちろんイメージ世界での話だが。このシーンでは斜め後ろに奥さんが居たのだが、まぐわい合ってる2人を眺めながら(要するに聞き取り内容から連想)さら浮気相手と目が合うシーンなんかマジでゾッとしたね。

ラストの私は世界破壊したと呟きながら世界が核の炎で包まれるシーンよりも怖いシーンだった。

まあ始まった時はここのシュールさにちょっと笑ったけど。全裸聞き取り調査受けてるんだもん。それまで皆服着てたのに。

全裸シーンはここ以外にもよくでる。浮気相手が絡んでると八割エロシーン。

ノーラン作品史上最大長の濡れ場なんじゃないのか。濡れ場あんま無いよねこの人の作品

おっぱいもちろん出てきます。何か芸術的ポーズを取ってるし何かしら男女間の繰り言をはなしてるのかも知れないけどおっぱいから目が離せない。おっぱいハイマーだ。

悲しいかな、男性のサガだ。こう言うときは無理に目を逸らすよりもガン見した方がいい。見てちゃんと品評するんだ。そうするとなんか大したことのない気がしてくる。

でそのジーン・タットロックのおっぱいだけど、うーん。まあ、アメリカありがちな巨乳じゃなくて普通の乳という感じ。やや小振りであんまり張りもない。メリケン映画ではちょっと珍しいだらしない乳。メリケン映画は痴にも美学を求めてるのか、大体おっぱいきれいな形してる。でもこれはそうではない。リアルにありそうな乳。

そう言えば、公聴会のシーン以外だと、大体役者の顔も普通に居そうな人の顔してたね。徹底して。公聴会だと露骨イケメン役者たから、ああこれ映画だなって気付けたんだけど。

要するにそれくらい普通さにこだわってる映画ってことだ。

もし見に行く機械あったらおっぱい確認してみて、普段見てる映画との差を比べてみるといい

 

あとNTR嫌いな人は見ない方が良いかもね。

2024-02-11

三大エヴァンゲリオンでまだ解き明かされていない謎

・なぜ碇ゲンドウメガネは光るのか

・来週もサービスサービス意味

・新エヴァアスカの眼帯をもっと可愛くしなかったのはなぜ?

あと一つは?

2024-02-10

碇ゲンドウメガネはなぜ光るのですか?

自ら光っているのですか?謎です

2023-10-10

新海誠の好きなところと微妙なところについて書く

あんまり映画を観る方じゃないけれどね。

ほしのこえ

記憶は定かではないが、おそらくこれが最初に見た新海アニメ

大学在学中はSFに飢えていて、「AKIRA」とか「エヴァンゲリオン」とかを観ていたのだけれど、「ラーゼフォン」にはハマることができなかった。問題は長さなのではないかと思い、26話も見る必要のない映画を手に取った。

この作品が好きだったのは、クラークイーガンが好きだった自分が求めている、別の惑星風景描写があったことだ。僕が映像作品評価するのは、どれくらい思いがけない風景を見せてくれるかだ。火星の大地や、木星イオあいだにかかる雷の橋が美しかった。ヒロインから携帯メールにも確かクラークへの言及があった。

また、日常の美しさを切り取った言葉を、詩のようにつなげていくアニメを見たのは初めてで、そこも新鮮だった。

敵方宇宙人が、鏡像となって話しかけてくるところなど、露骨エヴァの影響を受けているし、詩的な文章村上春樹フォロワーに過ぎないと感じはしたものの、この監督作品もっと見てみたいと感じた。

「僕と彼女の猫」は忘れてしまった。珍しく自分好意を寄せている女性視点失恋の話だった気がする。

雲のむこう、約束の場所

僕が好きな要素がとにかく詰まっていた。架空歴史知的早熟だけれども情緒的には年相応の少年少女、そして天にそびえる真っ直ぐな塔。東京からも見える北海道メガストラクチャーという、自分想像力はるかに超えた世界を見ることができた。

もちろん、欠点もあった。ヒロイン・佐由理を救うか世界を救うか決断を迫られる主人公・浩紀は、セカイ系典型例に感じられて冷めてしまったし、あと、これは前にも書いたのだけれど主人公のやっていることはテロリズム肯定だ。

テロ組織名前も、北海道を手に入れるためなのにアイヌ解放戦線じゃなくて、サハリン樺太先住民族ウィルタ解放戦線だ。ヒロイン祖父名前キノエはアイヌ系の名前だが、そこには一切触れられないし、朝鮮半島のように南北に別れた家族悲劇は、ごくわずしか触れられず、プロットには絡んでこない。つまるところ、政治は装飾でしかない。いいのか。

にもかかわらず、この作品を好きになってしまった。アニメで精密に描かれた東京景色は、当時の僕の生活圏とかぶっていた。自分の暮らす世界彩度を高めた景色は、ぐずぐずとした感傷に僕を引き込んだ。何にもでもなれると、まだかろうじて思い込めていた頃だった。

そして、テーマ曲があまりにも切なく、これがずっと頭の中で流れ続けていた。過剰なまでに作中で繰り返され、露骨でさえある。しかし、悔しいけれども切ない気持ちになるのをやめられなかった。ラストで虚無に飲まれ北海道の美しさで息をのんだ。

自分青春に満足できていなかった僕は、この甘ったるいテーマ曲映画呪縛されていた。批判しつつも、フィルムブックとノベライズを買ってしまうほどだった。これが感傷マゾなのか。

秒速5センチメートル

退屈さを感じる場面や、冗長な個所もあった。でも、日常風景を美しい色合いで描くアニメを他に知らなかった。第2話冒頭の、貴樹が空想する巨大ガス惑星が空にかかった惑星風景は、僕が創作していたSF小説舞台として何度も用いた。

そして、第3話で流れた「One more time, One more chance」ですべてを持っていかれた。ヒロイン・明里と結ばれないラストを見て「そうなんだよ! これこそが人生なんだよ! はっはっは!」と快哉を叫んだ。「鬱エンドだ」「悲しい」と言っている連中を笑っていた。なんてこじらせた大学生だったんだ。これもノベライズを買った。

振り返ってみれば、主人公はいつまでも明里の幻影に惑わされており、サーフィン少女・花苗の気持ちちゃんと向き合っていない。独り身の期間が長かった自分は「応えてやれよ!」とあとになって思ったものだった。そりゃあ、思春期から初めての感情ばかりで、あまりにも未熟で、だから人間関係で目も当てられないような失敗を繰り返すんだけれど、「結局お前モテてんじゃん!」と怒りが湧いた。

後に、貴樹をはじめとした新海アニメ主人公たちはどうやって童貞卒業したのかな、夜のお店かな、などと根拠のまったくない最低な空想をするようになってしまった。自分がそうだったからって投影するなよ。

星を追う子ども

激しくツッコミを入れながら観た作品

統一感のない固有名詞(※僕はファンタジー名前を付ける際には一貫性必要だと信じている。だからアルカンジェリ、ケツァルトル、シャクナ・ヴィマーナと複数言語から安易に引っ張ってくるのを良しとしないし、文法的に怪しいヴィータクアやフィニステラという語も納得できない)、ジブリの表層だけをなぞったような描写主人公明日菜が地上世界と地下世界の両方の血を引いているという重大な設定が劇中ではほとんど描写されないなど、自分が気に食わなかった点は多数あるが、最大の問題点は悪役の森崎(ムスカ揶揄される)のサブプロットのほうが面白く、新海誠思い入れを持っているように感じてしまったところだ。

愛するもの喪失を受容せず(子の喪失ってキーワード村上春樹フォロワーっぽい)、代理品や依り代を求め、神々なり悪魔なりと契約する姿は碇ゲンドウともかぶり、なんにせよ強烈なキャラで、明日菜を食ってしまっている。いっそ明日菜いらなくないか

冥界をめぐり、禁断の知識の代償として盲目になるのは神話的でちょっと良かったけどね。

この頃から、新海アニメを僕はさら批判的に見るようになる。

しかし、作者の意図性癖が透けて見えるというのは一方的に親しみを感じる契機でもある。不完全にゆえに見透かせるものがあり、理解者になれたと錯覚できてしまい、結果的作品を愛してしまうことがある(※これは新人賞を取った作品を読むときもそうなんだけど、「作者はこういうことをやりたいんだろうな。なら、ここをこうすればもっとよくなるだろうな」と考えつつ読むことが多い。創作をしていた人にありがちなことなのかな?)。

言の葉の庭

言いたいことはたくさんある。

けれども、最大の欠点は「何でもかんでも台詞説明してしまうこと」だ。

最後タカオとユキノが見つめあう場面で、高まった気持ちをぶちまけるのだけれど、音楽映像がうるさいなので、台詞なんていらない。

海監督は文章を書く能力はあるのは認めるけれども、「説明小説でやれ」と感じる。「なんでも説明するのをやめてくれ、映画受け手を見くびるな」とも感じた。

そして、鮮やかな色彩がわざとらしく感じられ、反発を覚え始めた。

ただ、この頃から日本古典を扱いだしたのは嬉しい。ささやか愛国心が満たされる。

僕は海外文学が好きなので、逆に外国の人に日本の詩を知ってほしい。

君の名は」「天気の子

観ていない。

言の葉の庭」の一件もあったが、ハッピーエンドになったということを聞いて、寝取られ性癖(というかBSS、「僕が先に好きだったのに」?)を抑える優秀なプロデューサーがついたんだな、とシニカルに考えていた。売れるようになった、大ヒットを飛ばすようになったとも耳にして、新海誠自分からどんどん離れて行ったように感じた。そして、もう二度と新海アニメを見ることはないだろうと思った。友人や尊敬するSF作家が見ていると聞いても、耳を塞いでいた。

君の名は」の予告の「スカート注意、男子目線!」といったセリフにも、新海誠性癖が透けてみるのだけれど、徐々に作者のあけすけな欲望に対して嫌悪を感じるようになっていた。

これは男子出身の僕がそうだからかもしれないけれども、僕には、男性監督女子高生をじろじろ見て偏愛していると気づくと、鬼の首を取ったかのように指摘してやりたくなる悪癖がある。岩井俊二映画を観たときもそうだし、「ラストレター」を観たときは「俺を振った女は不幸になればいい」という怨念を感じた。庵野秀明俳優やってたのはめっちゃ面白かったけどね。

「すずめの戸締まり

ある女性が新海アニメが好きで、じゃあ一緒に見に行こうということになった。ただし、彼女が好きだったのは「君の名は」以降だった。

「お手並み拝見」と思いながら(なんだかんだで楽しみにしていた一方、不安でもあった)観てみると、極めてまっとうな少女の成長映画になっていて驚いた。

被災者のすずめが「死ぬのなんて怖くない」と言っていたのが、逆に震災記憶と向き合い、心底死を恐怖し、逆に生きる実感を取り戻す構成が素晴らしかった。自分を助けに来た謎の女性自分自身だったってのも良かった。周囲の支援必要なのはもちろんだけれども、傷付いた自分を癒すためには、どこかで自分の力を信じて自分の足で立ち上がらないといけないのだ。

ロードムービーとしても優秀だし、周囲の人々が善意にあふれてすずめに手を差し伸べてくれたのも、叔母の環が思わず激高して負の感情をぶちまけるシーンのための溜めだと感じ、よく計算された素晴らしい脚本だと感じた。

今まで肯定的だった(あるいはマスコットしかなかった)猫が、ダイジンという善悪不明存在になったのも面白い。

今まで別の災害という形で間接的に東日本大震災を扱ったと聞いていたが、正面から向き合ったのはとても立派だ。このタイミングでなければできなかっただろう。

恋愛要素を薄めたのも大正解。「シン・エヴァ」を観たときみたいに、「監督大人になったんだな」と感じた。

それでも無念な個所はある。人口希薄になった土地を神々に返すというモチーフと、地震を封じる要石というモチーフが、完全に噛み合っているわけではない(人口が減少している時代から出てきた発想では? なぜそこから厄災が漏れ出る?)。少しぶれている。また、震災は人力で防げる、つまり東日本大震災は防げた、という誤った読解を誘発しかねない面もある。

あとは、震災描写リアルだし、緊急地震速報が頻繁に鳴るので、観ていてずきずきと頭が痛み、かなり気分が悪くなった(御茶ノ水近辺も学生時代生活圏内だったし)。昔は「アルマゲドン」みたいなパニック映画大都市がぶっ飛ばされるのを見たり、「地球大進化」の大隕石地殻津波が起きて日本列島が引き裂かれるのを見て気分爽快になっていたのだが、ある時点で感受性が「まっとう」になってしまったらしい。

ところで、この作品村上春樹かえるくん、東京を救う」のオマージュだとよく言われるけれども、「海辺のカフカ」のパロディも仕組まれている。東北まで中古車ドライブする芹澤青年が車内で流すのが「夢の中へ」だが、「海辺のカフカ」でも星野青年が何を探しているのかもわからない中田老人を連れて車で高松ドライブしながら、「探し物は何ですか~」と口ずさむのだ。誰か気づいてないかな。

そのくせ、村上春樹オマージュにとどめ、影響下からは完全に脱しているように感じた。

疑問点。すずめの三本足の椅子過去自分に手渡されたことで、時間の輪っかをめぐっていないか? 

その他

どの作品かは伏せるが、主人公が僕の名前と同じで、ヒロインから名前を呼ばれるたびに恥ずかしいくらいに動揺してしまった。

当時流行っていたラブプラスをやっていたら、おそらく引き返せないことになっていただろう。

あと、「すずめの戸締まり」に関するウェブ記事で、新海監督が#MeTooのこともあるしパンチラを封じたと聞いて、機を見るに敏だなと感じ、何となく気に食わなかった。正しい判断だと思ったけど、商業性に屈したようにも感じたのだ。正確には、「雲のむこう~」みたいに政治的を雰囲気に使うのをやめたのが、なんとなくタイミングが上手すぎて、逃げ足の早さを感じるのだ。

でも、とっくに青春コンプレックスこじらせオタク向けクリエイターから国民監督に変わってしまったのだ。寂しい。あんなこじらせた作品を書くのに既婚者なのも納得できない時期があった。

まとめ

こういったことを、友人に対してつらつら語っていたら、「それはお前、もう立派なアンチだよ」と指摘された。「アンチじゃない、愛情と憎しみの両方を持っているだけだ。複雑な感情をも抱えているんだよ」と反論すると、「お前が複雑な感情を抱えていない対象なんてあるのか」と笑われた。ひどくない?

これだけ複雑な感情を抱えているので、「君の名は」「天気の子」を見るのがずっと延期になっている。諸般の事情ラブコメ苦手だし。

anond:20231008155810

「君たち、60歳になってもエヴァの話してそうだな」

はい、そうです。60歳になっても、エヴァの話を続けていると思いますもしかしてあなたも?」

「いや、俺は60歳になったら、エヴァの話を完全に忘れていると思う。だって、その時は、俺も碇ゲンドウみたいな老害になっているからね。」

老害?それはちょっとひどくないですか?」

「ひどい?でも、エヴァの話を60歳になっても続けている人って、ちょっと老害っぽいよね。だってエヴァって30年以上前作品でしょ?そんなに古い作品の話を、ずっと続けているって、ちょっとどうかと思うよ。」

「でも、エヴァって、今でも多くの人に愛されている作品ですよね?」

「それはそうだよ。でも、それって、エヴァの魅力がすごいっていうことじゃない?エヴァの話を続けている人は、その魅力にハマってしまって、抜け出せなくなってるんだよ。だから老害なっちゃうんだよ。」

「それはちょっと悲しいですね。」

「悲しい?でも、それは仕方ないよ。エヴァって、そういう作品なんだから。」

2023-10-04

碇ゲンドウエヴァに乗れシンジ。何もしないなら帰れ」

たまにガチめに山口メンバーセリフゲンドウが言ったと勘違いしてる奴がいて震える

 

ただあの事件のおかげで山口メンバーノンケだったってわかったのでそれはよかった

バイかもしれんけど

2023-08-12

anond:20230811161428

碇ゲンドウ: 妻のために人生捧げてる

さつき・メイのパパ: ワンオペ育児頑張ってる

2023-08-11

カッコいい父親キャラって、野原ひろしだけじゃない?

SPY×FAMILYのロイドは偽の父親だし、

サザエさん波平マスオは妻に弱いし、

名探偵コナン毛利小五郎はすぐ寝るし、

あたしンち父親は無口だし、

ドラゴンボール孫悟空は働いてないし、

ゲゲゲの鬼太郎目玉おやじは目玉だし、

バカボンのパパ鼻毛出てるし、

エヴァンゲリオン碇ゲンドウ毒親だし、

ドラえもんのび太のパパは存在感ないし、

クッキングパパアゴがすごいし、

HUNTER×HUNTERジン育児放棄してるし、

ダイの大冒険バラン体罰するし、

刃牙範馬勇次郎は顔が怖いし、

やっぱりカッコいい父親キャラって野原ひろしだけじゃない?

2023-06-01

中田松本に褒められたかったんだろうね

多分あいつの中で松本碇ゲンドウ

自分碇シンジなんだよ

中田の中で松本が親父みたいになってて

自分は頑張ったし何回もブレイクしたし

自分を認めてもらいたいのに

一度も褒めてくれないかいつまでも固執する

コメ欄に書きたいけどミュートされそうだからここに書くけど

そういう側面ある気がするわ

2023-04-17

青のオーケストラヒロインがあまりにもエヴァアスカ

青のオーケストラヒロインがあまりにもエヴァアスカ

ツインテ赤髪

浮き沈みの激しいピーキー性格

声優の演技もかなり寄せてるように感じる

しかしこれってどうも私のほうがエヴァ呪いにかかってるだけにも感じる

青のオーケストラ時間かぶりしてる水星魔女も、クワイエットゼロ人類補完計画プロペラ碇ゲンドウの相似性にアニメ業界はいつまでエヴァを擦るんだって思ったが、これだって実は私のほうが呪いにかかって、すべてのアニメエヴァに似てるか似てないか判断する評価軸ができあがってるせいなだけな気がする

エヴァ以外に好きな作品はあるけど、エヴァ以外の作品で他をみてこれはあの作品だとかあの作品じゃないと判断することはない

そして、この呪いは多くのおっさんがかかってるように感じる

庵野に対して「いつまでエヴァを擦るんだ」と言われるが実はそう感じること自体が我々にかかった呪いのせいのように思うのだ

エヴァ呪いを解きたいのだが

2023-03-23

シン・仮面ライダーについて感想ネタバレあり・割とマイナス目)

正直に言うと、よくわからなかった。

面白かったが、違和感が残りまくる。

話そのものシンプルだとは思う、戦いが進むに従って想像で補う必要がある部分もあるけど、それもまあ、無視してしまえばいいといえばいい。

やけに濃い映画だという印象はたしかにあるが、なぜそう思うのかも上手く説明できない。

以下、つらつら書く。

よくわからない文法で作られた映画だとは思う。

本郷猛は結局、相打ちに近い形で死ぬが、プラーナだけは仮面を通してライダー2号に残る形で終わる。

これ、普通に考えたらただのバッドエンドだが、そうとは思えない要素も残してる。

仮にシン・仮面ライダー2が制作されたとしたら、その映画の後半で復活するんじゃないかと思える。

そんな邪推をしてしまうくらい、彼の死に様は「悲しいこと」扱いされていない。

この辺、緑川ルリ子の死をがっつり悲劇として描写したのとは正反対になっている。

 

結局のところ、本郷猛について、あんまよくわかんねえ、というのが一番の引っ掛かりポイントなのかもしれない。

彼という人間に、まったく共感ができない。

仮面ライダーというヒーロー像が最初にあり、それを邪魔しない形で人間性を付け足した印象すらある。

人間を殺してしまうことや、自身人間ではないものである忌避感は、後半になるときれいに忘れられる。

ヒーローであること以外を、消去された人物像だと思う。

とにかく極端なまでに「仮面ライダーであること」に注力し、それ以外の見方を許さな映画

ところどころメタ的に見れる部分も出ているが、その後ろに「だがそういうオーグである」という注釈が強烈につく。

個人的に残念なのはスタイリッシュでチープな暴力性とでも呼べるものが、後半になるに従って変質したこと

生々しくて泥臭い戦い様と、痛さのまったく伝わらないスタイリッシュさの二極に分かれた印象。

徹頭徹尾、「世界観の狭さ」が強調されていたように思う。

世界的なことをしようとしているはずだが、本音としてはそんなことは誰もまったく考えていなかった。

この辺のエゴあんまり上手くは描写されてはいなかった印象。

世界観を広げる役目は、人工知能アイと、その観測であるケイくらいか

よくわからない文法だと感じているのは、真っ当な成長や変化が映画内で描かれていないからかもしれない。

あるいは、変わった端から死亡している。

世界征服をたくらむ者は計画あきらめて死亡し、ショッカーの残党はまだ残っており、主要人物二人も死亡している。

世界は救われたが、何も変わっていない。

生き残った一文字隼人がそうした面を担っているのかもしれないが、いくらなんでも登場が後半すぎる。

まあ、いい風に考えると、緑川ルリ子→本郷猛→一文字隼人バトンが渡ったのだ、と考えることもできるが、そのバトンの中身が今一つわからない。単純に考えればヒーローなのだろうが、彼らがそれを目指しているようにも見えなかった。プラーナが渡っただけにすぎないと考えるのは悲しすぎる。

文句ばかり言ってしまうのは、楽しむことは楽しめたが、なんか良く分からない、飲み込めない強烈な違和感があるからか。

ああ、本郷猛のことをヒーロー要素しかない人間、みたいに書いたが、これはひょっとしたら違うかもしれない。

彼は実のところ、ものすごく弱い人間だったのでは。

考えてみれば、彼が精神的にタフで強い人間だと描写された場面は、ほぼない。ただ優しくて弱い人間として描かれた。

頭の中にある、仮面ライダーヒーロー=タフであきらめず強い奴、みたいなこちらの色眼鏡が、実のところ一番のネックになっていたのでは。

彼はあるいは、わめいたり文句を出さな碇シンジか、碇ゲンドウあたりの精神性の持ち主として捉えるべきだったのか。

そう考えてみると、最後に相打ちに近い形で死亡したことにも、ある意味では納得がいく。仮に生き残れば、緑川ルリ子復活のために世界破壊するルートに行きかねない。それを阻止してヒーローのままでいるためには、あの場面で死ぬしかない。

自分自身を納得させるために書いた文章なので、実際には違っている部分も多いと思う。

とにかくシンプル面白いが、根本おかしなことになっている映画だった。

追記

日経って、ちょっと考えを整理した。

ひょっとして、バトンとして渡されたものは、とんでもなくありきたりな、些細なものだったのでは。

それこそ「他者との交流っていいこともあるよね」レベルの。

そして、本郷猛コミュ障レベルは、こちらの想定よりもずっと酷くて重かったのでは。

映画内の大半では心を開かず、ようやく心の一部を開けたのは緑川ルリ子で、しかもその遺言に対してだった。

ちゃんとした他者と心の交流を持つことができたのは、実はプラーナ化してからしかなかった。

これが正解だとは思わないものの、本郷猛がどういう人間かを想定するかによって、まったく違う映画になるとは思う。

意図的にそういう空白が作られている。

ただ、繰り返しのようになるが、これが正解の解釈ではあって欲しくはない。

なぜならこれだと「超絶コミュ障が体も命も全部失ってから、ようやくちゃん他者交流できるようになった」映画になるからだ。こんなのが一般受けするはずがない。

個人的にはようやく飲み込めたが、とんでもなく変な映画として飲み込んでしまった。

できれば他の人の感想解釈も知りたい。

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