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2025-01-05

死んだ糸柳の話

失踪した糸柳から遺書が届いて、それからしばらくして警察から連絡が来たらしい。死ぬ前の彼とは疎遠になっていたのでその時期のことは伝聞でしか知らなかったが、色々と(そして過去の彼の行動とはまた違った形で)顰蹙を買っていたとよく聞いていた。

死ぬ何年か前の彼は誰から見てもおかしくなっていると言えるような状態で、仕事も上手くいってなかったと話していた。ドワンゴ時代成功体験と山の話とRubyコミッターの話をしていたが、何回も何回も同じ話をしていた。彼のコミュニケーション方法は彼の得意な話題に変更し、そして彼の長いターンが始まり、その後こちらが一言入れるというものだが、それにしてもこちらの話を聞いているというポーズすら晩年は取らなくなっていた。彼のそのスタイル通用するのは彼を知っている人間に対してであり、何も知らない若者からすると典型的老害のように写っただろう。実際にそう言われている場面を何度か見たことがある。

とにかく生きているだけで迷惑人間なのだが、能力愛嬌だけで許されている彼が、能力愛嬌を失った場合には、ただの迷惑人間として排除される。社会の除け者みたいな人間が集まるところでも、彼は迷惑がられていた。

多くのことに手を出して、何もかもが中途半端になっていた。生まれつき気が散って仕方なかった彼は過集中という名目で手を動かすことに成功していたが、それも加齢と共に難しくなっているように見えた。教育からコミュニティからも疎外されている彼が、真っ当にエンジニアリング知識を手に入れる方法は手を動かしたり本を読むことだけだったが、そこが損なわれると急速に判断の精度は低下する。ここ10年はシステムに対する考え方が大きく変わった時代であり、彼の語るドワンゴ時代マネジメント論は石器時代のものしかなかった。古い知識は大体2年ほどで錆付き、5年ぐらいで正真正銘時代遅れになる。彼はどれぐらい前線から離れていたのだろうか?

彼の昔の同僚がIT企業マネジメントレイヤーにいる(もしくはCXOをやっている)という話をしていた。彼は肩書社会地位について気にする性質があり、他人のことを紹介するときプロフィールのように読み上げる傾向があった。まだIT業界が未成熟で、リーガルコンプライアンスが緩く、ナードギークしかいない時代とは現代は全く違うし、彼のような人間の居場所はどうしたってないだろうと思うが、仮にその内輪に入れたとしたらここまで道を大きく踏み外さなかったのかなと思うことはある。とはいえこれは仮定の話であり、彼がドワンゴから離れた当時にしきりにしていたコンプライアンス問題がある人間との関わりの話はどう考えても排除される側の烙印を押されるには十分だったし、仮にそういう話をしてなくても彼の軽率さは現代業界とは水が合わなかっただろう。

彼のコミュニケーションスタイルは嘘と誇張であった。知っている人間いかに凄いか、そしてその人間がどのようなことをしたか(時として常軌を逸したか)という話をして、物事を大きく見せる。言語によるコミュニケーションアジテーションに分類される技能)が得意だと分類していいかはわからないが、とにかく彼は時流に乗り、その能力を上手く活用して一定プレゼンスを得た。象徴虚像操作し、そして実際の能力で辻褄を合わせる。実際にこの行為を繰り返せば影響力も大きくなるし、影響力が大きくなればレバレッジも大きく掛けられる。例の事件ドワンゴから離れ、SNSからも離れた彼はデレバレッジを上手く出来てないように見えた。信用というものは単に積み重ねればいいし、有言実行さえすれば増えていく。その地道な作業を怠って大きなことを言い、そして辻褄を合わせられずに残りの信用を失うところを見てきた。とはいえそれは彼の特性として受け入れられていたように見えるし、持ち前の愛嬌によってある時期までは許されていたように見える。

愛嬌とは消耗品である普通に使っている分には減らないが、地雷を踏んだ瞬間にそれは消失する。彼はそれが無くなることは無いと思っていたのかもしれないが、残念ながら完全にそれは間違いだった。ある女(女と呼ばない人もいるらしい)の揉め事で彼はその能力を使い、そして大きく失敗した。愚かな自己愛による行動により、彼の特性は愛すべきものから軽蔑されるもののようになったのを感じた。少なくとも自分はそうだった。他人やよくわからないもののためではなく自分小手先欲望のために使うのだったら、そんなデタラメは到底許容されるはずはない。とりあえず信じた粗の多い話を受け入れられなくなると、彼のあまり見たくない実像けが見えるようになった。

ある時期のことだが、彼は女に別れを言って山に行き、そして数カ月後に帰ってきた。冬山の山荘はよく人が死ぬらしいし、彼も死ぬつもりで行くと言っていた。長く白い髪と白い肌をしてた。彼は痩せて別人のようになっていて、それから山に真剣に取り組み始めた。帰ってきた彼が全ての話題を山でマウンティングするようになったのは、遠野物語的な神秘なのかもしれない。彼の人生の起点になったイベントだっただろうが、俺からすると状況は更にまた不味くなったように見えた。ここで知ってほしいのは様々な要因があって彼の感覚は壊れたという部分で、単一の何かが原因じゃないという話だ。

加齢による実行機能の低下、時代の変化、所属するコミュニティの変化、不味い選択肢を選び続ける不運、山にハマったこと。様々な要因はあるが、彼が目の前の人間がどこかのタイミングで見えなくなってしまい、自分利益のためだけに周囲を消費するようになったのは確かであるし、周囲は順当に彼を爪弾き者といて扱った。一度得られた尊厳を人は保とうとする。時代と彼の特性マッチしたときに得られた尊厳を彼はなんとか取り返そうとしたが、自分の話に突然割り込まれ、山やドワンゴの方が凄いという話を黙って聞く目の前の若者がそのような感情を彼に見せるだろうと期待するのはあまり合理的判断とは言えないだろう。

とにかく何が言いたいかというと、長い時間をかけて糸柳という男の幻想形成と完全な解体が起こり、そして最後自殺という選択を取るに至ったのかを振り帰ったときに、明確にこれは不味いだろうなというポイントがあったので、彼の死からいくつかを学んでおくと良いだろう。

1. 生まれ持った能力自分だけのために使わない

2. 他人の話をちゃんと聞く

3. 山には行かない

追記

彼の事を知っている人間が読むことを念頭に置いたため、ここに書かれている内容そのものだけでは糸柳がただの駄目な虚言癖のように読み取れてしまう恐れがあるなと思い、彼の能力に関して追記をすることにした。

彼は特別能力を持っていた。それは対面で他人に対して短期的な印象を自在形成する能力であり、彼の荒唐無稽な話に一定説得力と信頼を与える力であった。最近でいうとDJ社長が似たような能力を持っているように感じる。話を聞かせる、何かあるように思わせる、感情を呼びよこすような力、つまりペテン師の才能を持っていた。彼の周りの人間は彼の話を聞いたし、彼の話を聞いた人間は彼の言葉に何らかの似たような感情を抱いていた。と俺は昔の人から聞いていたし、実態対面をしてみると彼その能力のようなものは感じたことがある。DJ社長も彼も同様に全部壊してしまったが、所詮短期的なイカサマ能力しかない。そして一度きりの魔法なのだが、当人けがまだ使えると信じ込んでいる。

https://niryuu.hatenablog.com/entry/2025/01/05/214709

この能力の根幹になるのは感受性と繊細な情報コントロールである。その能力を如何に上手く披露したところで、その根幹部分が崩れていれば種の割れ手品しかなく、醒めた目で見え見えのブラフを眺めることになる。ある瞬間にそれが崩れてしまったというのはこの記事の内容なのだが、確かに彼はあるタイミングでそれが崩れてしまい、その後はいちばん重要な要素について気にしなくなったように見えた。誰に何を話すか、誰がどのようなことを知っているのか、そして眼の前の相手がどのようなことを感じているか。そういったもの全体像を知覚する精巧技術が彼の生まれつきの才能であり、そしていつかのタイミングで完全に失われたのだろうと思う。ある人間は彼の脳が壊れたと言っていたが、自分も似たような印象である。ある瞬間から彼は様々なことが急に出来なくなり、何かがおかしくなった。そう思っているのは俺一人ではない。

彼は病気の女と同じだ。病気の女はコミュニティに入り、虚飾で地位を得て、そして捲れていなくなる。大体はどこかで落ち着くのだが、落ち着いていた場所を吹き飛ばしたのは彼自身だった。最後には居場所がない連中の吹き溜まりのような場所にたどり着き、そこでは自暴自棄のようにもう通じない魔法を眼の前の相手に何度も何度も繰り返していた。吹き溜まりはある種の実力主義で、他人簡単に軽んじる。彼はもう尊重対象ではなかったのだろう。壊れた年長者の相手は誰だって嫌だからな。

 追記2

ついでだから彼に与えられた呪いのような言葉について書いておくと、彼は表層的な話とひとまとまりエピソードの会話以外に珍しく普通に話をするときがあった。その中で彼は自分エンジニアとしての知名度が実力で得たものではないこと、そしてその象徴であるのが@kazuhoさんからの悪目立ちに対する「IT芸人発言での揶揄だったと何度も言っていた。彼はリアル志向であったし(これはリアル志向であるというより、自分リアル志向であるという宣言を繰り返すこと)、実際山もエンジニアリングリアル志向であろうとして、その結果の自己破壊説明するまでもない。彼はリアル志向の話と「IT芸人」という揶揄を絡めて様々な形から繰り返し発言していた。彼の自己認識に対して何らかの(説明やすい一つの象徴としてだろうが)影響はあったのだろうと思う。AI驚き屋の話もそうだが、軽薄な人間への当てこすりは楽しいかもしれないが、何らかの形で他人人生に良くない影響を与えることもあるのでほどほどにした方が良い。

2024-12-24

2024年を振り返る増田予想

2024年買ってよかったもの

消費しかできないナード野郎がなにかを成し遂げた気になれる


2024年好きだった漫画アニメゲーム

重要な◯◯10選が流行ったので性懲りもなくブコメが付きそう

はてなー高齢者のくせに漫画アニメがすきすぎる


2024年投稿した増田や好きだった増田

反省会というていで自分活動アピールする場

匿名なのに自己顕示欲が出てしまう人たち

なぜか年末なら許されると思っている


2024年投資実績

もうでた


ブクマカランキングや好きなブコメ

全部の増田ファーストブクマすると1位が取れる意味のないランキングや、まとめ動画みたいに他人ふんどし相撲を取る記事作成される





あと一つは?

2024-12-11

anond:20241210123324

肌の黒い声優自身の演じるキャラ黒人イラストを気に入るって中の人ネタ範疇で許されるべきだという気がする

しろ日本作品だと分かってるから吹き替え自身同化したアイコンを使うって二次創作的な遊びが成立するんだろうし

第一この炎上火種になっているぶくぶのイラスト無意識人種が変わってみえレベルで肌の色が変わっていたことが良くなかったわけで、意識的人種を変えて楽しむのとは根本的に性質が違う

向こうでオカルンを演じている声優自身と近いキャラ表象を気に入ってアイコンにした、この現象自体オタク的で、日本ナード性質を持った黒人キャラアイデンティティを持つ声優ってすごく日本文化に親和的意図を持っていたんじゃないか

もしこれにリベラル多様性から作品への改変の意図が加わるなら話が変わってくるが、あくまで演じる人の自己認識を反映した表象として喜ばれたという点では否定されるべきではなかった、この現象オタク的な文脈で楽しまれなかったことを残念に感じる

anond:20241211021106

豚みたいな身体してる癖に白人ナードは烏滸がましいな

2024-11-23

勝ち馬に乗ったつもりが収穫されて出荷されてただけという事実

ドナドナドーナードーナー

2024-10-26

フランス産ゲーム史上もっと重要ゲーム5選

Another World/アウターワールド(1991)

 2Dゲームが中心の時代3Dで繰り出される、異世界転移してしまった学者が元の世界に帰るための冒険譚。

 24歳だったフランス人クリエイターが全て一人で作っており、一貫したプロットを築かないままその都度継ぎ足された先の読めない波乱万丈ストーリー

 ヒントのない即死ゲームで種類の多すぎる死に様、直線ばかりの独特なグラフィック、それらから伝説的な怪作となった。

Assassin's Creed/アサシン クリード(2007)

 超古代文明の残した奇跡をもたらす遺物を巡って紀元前から争い続ける二大勢力を描く長大シリーズ第一作目。

 当時としては最先端の美麗なグラフィックフランス発祥とされるパルクールを駆使し作中に登場するあらゆる建物てっぺんまで登れる超体力でステルスするシステムが受けた。

 21世紀若者が超技術によって、先祖である12世紀エルサレム暗殺者視点追体験させられるという設定で、12世紀風景を緻密に描写した街並みも評価された。

 遺伝子情報から再現された、あくまでも紛い物の風景のため「それっぽい」けど現実とは異なるしバグで有り得ない光景が発生することもあるという設定が、時代考証ミスによる怒られを軽減する効果にもなった。

Dishonored/ディスオナード(2012)

 発売は『The Elder Scrolls』などで有名なアメリカのベセスダだが、開発はフランスのArkane Studios。

 仕えていた女王を殺され、後継ぎたる王女さらわれた護衛官が、女王殺しの冤罪をかけられるも、超能力を得て王女を救出し黒幕を倒す話。

 「超能力シミュレーター」とも称され、瞬間移動・透視暴風を起こす・体を乗っ取る、など様々な能力を駆使し、能力同士を上手く使いこなしコンボを決めるなど創意工夫も楽しめる。

 例えば敵の体を乗っ取って高所の端まで立たせた後で暴風を起こして墜落死させたりできる。

 誰一人殺さず、誰一人に目撃されずに不殺ステルスクリアすることも可能で、殺した数に応じた展開分岐もある。

Life Is Strange/ライフ イズ ストレンジ(2015)

 現代アメリカ舞台だが、フランスである。後に、超能力+青春という要素だけ継承してシリーズ化。

 タイムリープ能力者になった女子学生が、ちょっとしたミスをするたびに時間を巻き戻し、その積み重ねがやがて大きな事件へ発展していく。

 ボタンを長押しすると時間が巻き戻っていくシステムゲームの手触りとしてもストーリーとしても面白い

 女性主人公が幼馴染の少女コンビで行動をすることが多く、その子百合百合することもでき、この作品百合に目覚めてしまった者も多いという。

Detroit Become Human/デトロイトカム ヒューマン(2018)

 人間そっくりの外見・思考能力を持ちながらも人権のないロボットたちが、プログラムの制約を破って人間に逆らいだす現象を追っていく。

 膨大なシナリオ分岐が最大の特徴であり、プレイした人によって全く違う展開・結末を辿るようになっている。

 シナリオ分岐量の多さ、実在俳優を用いたリアル映像表現制作会社Quantic Dream過去作にも見られたが、その集大成作品

 日本では腐女子人気が高くホモ同人が大量に出た。

2024-10-04

https://togetter.com/li/2443894「「令和入社の後輩に絶句された」昭和平成、令和各時代の「無理すれば通えるぜエリア」に様々な反応集まる」これの記事ブコメの反応。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2443894

トップがすでにいい感じのツッコミなのは素晴らしいとして、こんなくっっっそいい加減な地図を作って悦に入ってる元のXのポスト主が元凶なのは当然として、まんまと乗っかってあーだこーだ言ってるブクマカたちは、もう少しこう、知性を持ってほしい、いや知性は持ってるだろうし何なら知性なんて無くてもいいが、「通えるぜ」のマップの色分けの、色と色の間に白い空白地帯委があるのがまじで凶悪だと思うんですよ?そこ無視できましたねよく。いや本当に元のポスト主、Youtube都市論ぽいことやってんの?こんなくそいい加減な地図作る輩が?デマレベルじゃねーの?

賢明ブコメ諸氏も突っ込んでおられたが、そもそも通勤先が東京駅周辺が新宿駅周辺かでも余裕で20~30分の誤差が出るわけで正円で表現すること自体正気の沙汰じゃない(おまけに内房線がなんたらかんたら注釈をつけてて共感性羞恥こちらが死にたくなるレベル)。さら首都圏通勤鉄道準急やら特別快速やらがあったりするので駅が一つ違うだけでも10分ぐらいの誤差は普通に出る。首都圏居住者都心通勤時間が1時間前後に多く分布してることを考えれば、無視していい誤差ではない。本当に、元ポスト奴の指に強制ギプスをはめ込んでポスト出来なくしてやりたい。

通勤圏の変化や通勤時間ごとの通勤者の増減等含めた動向は、いろんな人が色々分析していて、ちょっと検索するだけでもレポートはたくさんみつかるのであんなの見てへぇなんて一瞬でも思う前に検索しようず。そして興味のある人は検索結果を色々読んだらいいと思いますが、せっかくはてなというギークナードな人の多いコミュニティだというのに、ひょっとしてこのサイト知らない人結構いるのかと驚いたので、偏差値の低い元ポスト奴のまとめにまともに反応した人あたりは、もし知らなかったら下のURL見てみるとよいかとおもいます。すでに知ってる人の方が多いとは思いますけども。

https://resas.go.jp/ RESAS - 地域経済分析システム

内閣府がやってるビッグデータ地図化できるやつです。色々見られるから。ほんとマジで、頼むからこんな簡単なこと程度はファクトを調べようよ、みんないい大人でしょ?マジでむかつくわ元ポスト奴~~~~~

2024-09-21

anond:20240920224759

書き手の頭の悪さがよくわかるコメント」でした。

貴殿当方を「ナードである摘示しているものの、これは「人格攻撃」であり違法性阻却事由存在しません。

もしかして貴殿も「ナード」だからレッテル貼りに「ナード」という言葉使用したのかな。だとしたらあまりにも理不尽

なんの正当性もなくナードである第三者貴殿から決めつけを受けた当方の心はくちゃくちゃ。ぼろぼろ。一体どうやって責任をとってくれるのでしょうか。

今すぐ手を突いて詫びろ。

2024-09-20

anond:20240920081457

私はお前みたいな自称普通を装ったクソみたいなナードが一番キモくて一番キライだよ

2024-08-23

anond:20240823230052

まあそうすね…アメリカで言うナード立ち位置だったのは認める。

でもあの事件が起きるまではそこまで後ろ暗い感じではなかった…

2024-08-17

中学時代オタク女子との交わり

 本を読んでいるときにふと思い出した。

 そういえば俺は中学時代オタク同級生女子と親しくしていた時期があった。

 俺にとって中学時代はあまりいいものではなかったのだが、オタク女子との関わりが一時的にせよあったという事実は、中学時代自分像に多少の変更を迫ることを意味した。今の今まで忘れていたということは、彼女との関わりは本当に短く、密度も薄いものだったということだが、それでもこの記憶の想起は俺にとって少なから意味を持つ。

 俺は今も昔も一貫して非モテ陰キャだ。特に中学時代友達も少なくわりと孤独学校生活だった。そんな中、中学2年でクラスが同じになったのが例のオタク女子小野だった。といっても、彼女との関わりで記憶にあるのは、掃除時間中、『よくわかる現代魔法』というラノベの話をしたことだけだ。それでも友達すらろくにおらず、厨二病を拗らせて周囲を拒絶していた俺が女子趣味話題で会話していたことは自分でも驚きだ。

 今思えば、もう少し小野とは関わりを深めておけばよかったと思う。彼女は小柄で小動物のような見た目をしていて、顔だって悪くなかった。もしもっと親しくしていれば、非モテ陰キャの俺の人生も別の姿になっていたかもしれない。

 もちろん、当時の俺に女子と親しくするなんてことは土台、無理だった。ただでさえ中学生なんてもの女子と親しくしていればからかってくる生き物だ。スクールカーストでいえばナード枠だった俺のような男がたとえ近い階層とはいえ女子と親交を深めるなど社会的にも許されなかった。

 というか、そもそも俺は小野に異性としての興味を抱いていなかった。小野の方からなんらか恋愛的なアプローチがあれば話は変わったかもしれないが、もちろんそんな素敵イベントが起こることもなく、小野との関わりはいつの間にか幕を閉じた。本当に俺はダメなやつだと思う。

 しかし、実を言うと中学卒業後、小野と関わる機会が一度だけあった。高校1年の頃、地元友達の通う高校文化祭に行った時、たまたま小野と再会したのだ。その際交わした言葉は「久しぶり~」くらいな軽いもので俺は友達と会う用事があったのですぐに小野とは別れてしまった。男子校だった俺からすれば女子と関わるまたとないチャンスだったのに、もったいないと今では思う。ホモソーシャル環境にどっぷりと浸かり過ぎて女子と関わるという発想が薄かったのだ。青春時代時間の使い方にもう少し気を配れていればと思わずはいられない。

 そんなことを思い出していたらムラついてきた。

 いい年して中学時代を思い出して抜くなど恥ずかしいことだと思いつつも、俺は小野のことを思い出して一発抜いた。

 あぁ、青春よ、帰ってきておくれ。

2024-08-08

anond:20240808160017

アメリカがそれやってたんだけど、統計的に見ると逆ってのがわかってる

国家単位流行りでデータとってくれたんや、ありがたくもらっとけ

子供はしっかり引っ張る存在がいると運動できるだけのナードになるってな

2024-08-01

anond:20240801073429

横だけど実際、腐女子文化オタクコミュニティ理想の在り方のひとつだと思います

はてブナードギーク関連の炎上事件は沢山ありました。

表現の自由タグがつく問題も山ほど。

だけど、腐女子世間を騒がす問題を起こしてない………事実上、ほぼ0件に近いと思います

公式謝罪するような炎上がない理由は、表現の自由戦士さんが仰ってたように、コミュニティ内部でセーフラインを議論する土壌があるからでしょう。

2024-07-24

ヤンキーがうらやましい

ヒロインちょっと気になる不良のあいつは、雨の降る中、橋の下に捨てられた猫を世話しているところを目撃されて、

あの人、ほんとはすごくいい人なんじゃ…キュン…、みたいな展開があるけど、

ギークナードなチー牛にはそんな展開ないんだよね…

雨の降る中、万世橋側のジャンクショップ前に捨てられていたオシロスコープの世話をしている私を見て胸をときめかせる美少女はいないのだろうか…😟

2024-07-18

選挙ポスター支援者デザインしない方が良いのかもしれない

安野たかひろさんのポスター等、選挙活動で使うデザイン担当されたデザイナーメイキングnoteを読んだ。

https://note.com/y_yukkie/n/nee5a7a5409fb

選挙期間中、安野たかひろさんのポスターを初めて見た時に、なんでこんなナード感を際立たせるような色使いや写真の使い方をしているだろうとか、視力判断力が鈍った語彙の薄い高齢者がみたら「あのち◯◯みたいな頭の候補者か」とかいう風になっちゃうじゃん。って思ったので、これらがデザインされた過程思考が見れて、デザインで食っているものとして勝手に学ぶものがあった。

まず、このポスターをはじめとした背景色/テーマカラー暖色系パステルグラデーション(インスタっぽい色)が選ばれていた理由

>過去10年分ほどを振り返って、キーカラーほとんどグラデーションが使われていないことは意外だった。

>他ポスター差別化するためにパステルカラーグラデーション採用するという仮説

という、割とよく使われがちな原色系のカウンターからチャレンジで、安野さんの顔、形や色相の相性、ブーストしたい雰囲気とかを主眼にしているようではない印象を受けた。

顔写真についても、日本ポスターのダサさに不満を抱きつつ、過去事例を研究して顔(写真)の印象の重要性の理解顔写真比率の話をされているが顔写真被写体自体をどう演出して見せていくかという重要な部分にはそこまで触れられていない。

推測だが、近い人(候補応援するボランティア)が手掛けたがゆえに被写体客観視しきれない部分があったんじゃないかと思う。何度も人の顔を見ていると、色んな表情が連結されて自分の受け入れやすいように慣れてしまう。初対面の時に抱いた印象や違和感を忘れてしまいがちで、しか応援している候補者であればなおのこと補正がかかりやすいだろう。

まりデザイナーにとって安野さんの笑顔写真は爽やかな笑顔に映るわけであるが、その印象は安野さんを知らない人が写真を見た時と比べると相当脳内補正が掛かってしまってるか、許容値がバグる状態に陥っている。自分も同じ状況に置かれたら、多分不可避だと思う。許容値がバグって客観視することが難しい前提で、この辺りの役割を割り切って決めておくのが重要だと学んだ。

ちなみにポスターを初めて見たときに、もし安野さんをほぼ知らない自分デザインワーク担当するなら…を妄想してた。(安野さんに限らず、クセで他の候補者でも同様にイメトレしてる。)

(一般的現場では写真素材を撮る前にレイアウトや色方向性ラフが決まっていることは多いが)写真素材が先行してある状況で、撮った素材の中から選んでデザインよろしくみたいなことになったら、まず、あの角度の写真積極的には使わないだろうし、あの角度しかない or 使わなきゃいけない理由があるのであれば、ポスターでは頭を全て出さないようにトリムするレイアウトにする、もしくは頭の色に馴染むような背景色にして、極力ナード感を消すところから入る。その上で彼の清潔感や知性を際立たせるようなキーカラー印刷の出やすから考慮に入れて選ぶ。という妄想をしてたのだけど、ポスターをよく観察していく内に、いやいや、そもそも衣装を含めて限りなくシンメトリーっぽい雰囲気被写体をあえてアシンメトリーっぽく絶妙にズラして使って不気味さを際立たせているとか、背景カラーからあえて頭をはみ出させて、立体的にアレに見えやすいようにしている?す、すべて計算してやってる…のか?という勘ぐりまで至ったが、単純に自分感受性下品なだけな気がしてきた。

ポスター見た後に生安野さんの演説をチラ見する機会があったのだが、長髪の珍しさはあれど、普通に好青年ポスターとのギャップがかなり強かったので、損しているなぁ…と思ったがもちろんこのポスターデザインが良いね!という人もいるので、好き嫌い範疇をでない話だし、いかに目立つかを詰められていたので、意図してないかもしれないがある意味で目を惹くポスターでした。

13,000箇所の一等地掲示する老若男女全方位向けのポスターを手掛けられるのってデザイナーとしては得難い貴重な経験値だなとnoteを読んで改めて感じました。おつかれさまでした。

2024-07-17

ゲーマー「abema でアサクリ問題取り上げられた!社会問題として取り上げられた!」→「バカにされた!ゲーム産業で支えてきた国なのに軽視しすぎ!」

ゲームについて理解ある人間日本人口に3,4割いたとしても、熱狂的なゲーマーなんて1割にも満たない

そんなゲームナード話題なんて大衆ワイドショーが取り上げたらこんなもんよ…

2024-07-15

anond:20240715163105

海外チーはトランプ好きなのかと思ったらそうでもないんだな

アメリカ保守層マッチョジョック連中だろ。なんでナードトランプ好きだと思うのかがわからん

2024-07-01

女性「都合のいいマッチョイズムだけ残してほしい」

一方で筋トレを嫌い、おでこを出さない、女性アーティストの曲を聴き、女性セクシーさを求めないナード男性アメリカモテてるかと言うとそうでもない…どころかジョック男性以上に嫌われているというのがこの問題根深いところなんだろうなと

日本も同じよね。体育会系はむさ苦しいとして女性に嫌われるけど、じゃあ非体育会系はというとチー牛や陰キャとしてそれ以上に嫌われる現実がある

女性に都合のいいマッチョイズム(適度な細マッチョ、レディファースト的な甲斐性など)だけを持っている男性がいい、という考えを「有害/無害な男らしさ」という概念リベラリズムフェミニズムに組み込んでしまたことが政治思想のジェンダーギャップが大きくなってしまった原因だよ

2024-06-10

anond:20240610085443

最近ナードギークはもはや匿名で語らず、noteやらなんかのブログやらで半匿名情報公開してるから

したら匿名日記が特濃感情で溢れ返るのは自然の理よ

増田ももう男女の話や生活の話、話題時事ネタの話ばかりだな

せっかくのネット空間なのに息苦しい田舎井戸端会議の延長みたいになってる。

これだったらナードやギーグが集まって技術の話やアニメゲームの話でもしててくれた方がまだ建設的で面白い

変に大衆化してネット匿名の嫌なところと大衆化の嫌なところが合わさってしまってる気がする。

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