孤高ではなく協調だった彼が記したこと、それはよくあるビジネスメモや技術的なブレインストーミングなどではなく、彼がいかに周囲の人に支えられて生きてきたかということでした。 彼はこう書いていたのです。 自分が食べるものは、ほぼすべて他人がつくってくれたものだ。現世を生きる人も今は亡き人も含めて、私はこの人類を敬愛し、尊敬している。 完璧へのあくなき追求と革新の代名詞と言われたジョブズでしたが、彼がそこに残したのは彼のこれまでの業績ではなく、むしろ彼が「いかに周囲に助けられていたか」でした。 どんなに自立、成功している人間でも、周囲の人々と深くつながり、支えられているかを彼がよく認識していたことを垣間見ることができる貴重な機会でしょう。 我々人間は、これまでもそして今後も、協力と帰属意識に基づく種である、ということは人類における紛れもない事実です。 個人主義への疑問ところが、我々が進化の過程で勝