台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)の台湾・台中にある生産拠点。電力消費量の増加が深刻化しつつある。 An Rong Xu/The Washington Post via Getty Images 米調査会社S&Pグローバルが10月第1週に発表した顧客向けレポートによれば、台湾における電力供給の「伸び悩み」が、半導体受託生産世界最大手TSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)の成長、ひいては同国の半導体業界の成長を左右する可能性がありそうだ。 TSMCのエネルギー総消費量は2023年までの4年間、増産および高度技術の投入を背景に毎年10~20%程度の増加が続いており、2024年はさらなる増加が予想されるとS&Pグローバルのアナリストチームは分析する。 他の半導体メーカーとの比較でも、TSMCの電力消費量はマイクロン(Micron)やインテル(Intel)ら