IBM i
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/09 06:06 UTC 版)
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開発者 | IBM |
---|---|
開発状況 | 現在進行 |
ソースモデル | クローズドソース |
初版 | 1988年 |
最新安定版 | 7.5 / 2022年5月3日 |
プラットフォーム | Power Systems |
カーネル種別 | モノリシックカーネル |
ライセンス | プロプライエタリ (IPLA) |
ウェブサイト | IBM System i - IBM(Japan) |
IBM i(アイ・ビー・エム アイ)は、IBM Powerサーバーで稼働するオペレーティングシステムである。1988年にIBMのミッドレンジコンピュータ向けに開発されたOSであり、IBM AS/400およびIBM eServer iSeries搭載時はOS/400、IBM System i 搭載時はi5/OSと呼ばれていた。2008年にサーバー名称がIBM Power Systemsとなった際に、IBM iに改称した。
概要
IBM iは、System/36やSystem/38などのIBMの過去の汎用ビジネスシステム(ミッドレンジコンピュータ)との互換性を提供するサブシステムを組み込まれている。
IBMは かつてのOS/400 を "ターンキー"オペレーティングシステムとして設計した。すなわち、通常動作中はほとんどオペレータを必要としないシステムである。たとえば、IBM i は、DB2データベースを内蔵しているが、これは別途インストールする必要もないし、メンテナンスも必要としない。
システム管理は言葉が生まれる前からウィザード方式を採用している。IBM i はまた、最適化されたJavaを実装しており、ハードウェアもJava用に最適化している。
それ自体はグラフィカルなオペレーティングシステムではないが、クライアントとしてアクセスできる製品としてiSeries Navigatorがあり、Webベースのグラフィカル管理システムとなっている。
IBM i は、Power Systems上で、AIXおよびLinuxと共存できる。
IBM i プログラム開発環境は、本来ライブラリにリンクするという概念がなくコンパイル時にリンクすることがなかった。1995年にIBMは"ILE"(Integrated Language Environment)というパラダイムを導入し、モジュールという概念が導入された。これにより様々なプログラミング言語で書かれたモジュールをリンクすることが可能となった。
最近の機能強化では、RESTful APIへの対応や情報漏洩を抑止するためのセキュリティ強化のほか、 Node.js 、 Python 、 R言語 、 Mono (ソフトウェア) 、 Git などの各種オープンソース・ソフトウェアを簡単にインストールするための機能強化などが図られている。また、他のOSやアプリケーション開発基盤との操作性を共通化するために、データはEBCDICだけでなくUTF-8、データベースの作成やアクセスは業界標準の SQL 、画面は5250エミュレーター以外にWebブラウザーにも対応し、開発環境には Eclipse (統合開発環境) や Visual Studio も使用できる親和性を有している。
歴史
- 2001年3月 OS/400 5.1 リリース
- 2002年8月 OS/400 5.2 リリース
- 2004年6月 i5/OS 5.3 リリース(i5/OSに名称変更)
- 2006年2月 i5/OS 5.4 リリース
- 2008年3月 IBM i 6.1 リリース(IBM iに名称変更、バージョン番号をAIX等と揃えた)
- 2010年4月 IBM i 7.1 リリース
- 2014年5月 IBM i 7.2 リリース
- 2016年4月 IBM i 7.3 リリース
- 2019年4月 IBM i 7.4 リリース[1]
- 2022年5月 IBM i 7.5 リリース
バージョン
バージョン[2] | リリース日[3] | サポート終了日[4] |
---|---|---|
V5R4 | 2006-02-14 | 2013-09-30 |
6.1 | 2008-03-21 | 2015-09-30 |
7.1 | 2010-04-23 | 2018-04-30 |
7.2 | 2014-05-02 | 2021-04-30 |
7.3 | 2016-04-15 | 2023-09-30 |
7.4 | 2019-04-23 | — |
7.5 | 2022-05-03 | — |
凡例 サポート終了 サポート中 現行バージョン |
脚注
関連項目
外部リンク
「IBM i」の例文・使い方・用例・文例
- 最初の通貨スワップ取引はIBMと世界銀行の間で行われた。
- 彼は IBM への就職口をものにした.
- 少しだけIBMと提携した
- IBMのメインフレーム・コンピュータはビジネス社会における主力商品である
- IBMは100台のコンピュータの注文を受けた
- 彼はIBM株を市場価格で100株買った
- 同行はまた,顧客サービスやデータ分析業務の強化のため,IBM社が開発した人工知能システム「ワトソン」の導入を検討していることも発表した。
- Apr.はAprilの略語です
- 米国のCongressは英国のParliamentに相当する
- iやjには必ず点を打ちなさい
- 「アサガオ」に対する英語は「morning glory」です
- 非人称のit
- 彼はよくillegalという単語のつづりを間違う
- climbのbは発音しない
- girlのつづりを言ってください
- 「鶏」はchickenで、「みぞれ」とはsleetという意味です。
- バンクーバー― マレーシアに拠点を置くBaronホテルグループはHoward Hotels Internationalを買収する交渉を行っている。
- 家庭用品小売業のPatio社は昨日、住宅設計と建設事業へ参入することを発表した。
- Patio社は、外国で作られた家庭用品や家具、装飾用品を輸入する小さな貿易会社として20 年前に創業した。
- 同社には、都会の環境に田舎の生活を取り入れたいと思う中流階級の都会人の間に数多くの支持者がおり、最高経営責任者のByron Coxによると、「住宅設計や建設は弊社のような企業にとって当然の結果だ。弊社のお客様は、彼らが所有するPatioの商品と調和する建物を求めている」とのことだ。
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