ビー‐トロン【BTRON】
読み方:びーとろん
《Business TRON》TRONサブプロジェクトの一。コンピューターや携帯情報端末のオペレーティングシステムとその関連仕様を指す。
BTRON
読み方:ビートロン
BTRONとは、東京大学の坂村健が推進しているTRONプロジェクトにおける、人とコンピューターとの情報伝達手段のアーキテクチャと、その成果であるGUIのOS仕様や関連仕様のことである。
BTRONの特徴として、多国語処理、および、多漢字への対応や、実身、仮身モデルによるハイパーテキスト機能、イネーブルウェア機能と名付けられたハンディキャップ者用の機能、TAD(TRON APPLICATION DATABUS)と呼ばれるデータ交換用データフォーマットによる標準化である。
BTRONには、マイクロカーネルと呼ばれる設計手法が採用されている。ハードウェアにより近い部分からより遠い部分へ、中心核、周辺核、外殻という3階層が形を成している。中心核には、主に産業用機械などで利用されているTRONの仕様である、ITRON(Industrial TRON)が採用されている。
BTRONのBは、Businessの頭文字であるとされ、PC向けのTRON仕様として用いられている。なお、BTRONは、仕様を規定するだけで、BTRON仕様を実装した個々の製品は別個に存在する。具体的な製品の例としては、パーソナルメディア社が販売しているOS「超漢字」などを挙げることができる。
参照リンク
BTRON
BTRON
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/16 19:31 UTC 版)
BTRON(ビートロン、Business TRON)は、坂村健が提唱したTRONプロジェクトの、ビジネス局面を担当するサブプロジェクトの一つ。そこで策定されたオペレーティングシステム(OS)やキーボード、周辺機器のインタフェースの仕様など、おおむねパーソナルコンピュータ(パソコン)関連の内容を指す。
- 1 BTRONとは
- 2 BTRONの概要
BTRON
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/25 15:33 UTC 版)
BTRONには、他の主なOSとは根本的に異なるファイルシステムを採用しており、厳密にはファイルロックという概念は無い。このファイルシステムはTADと呼ばれ、仮身や実身と呼ばれる要素からなる。 詳細は「BTRON#実身・仮身システム」を参照 仮身はWindowsなどの環境におけるアイコンのような概念であるが、一つの仮身は二重に開くことはできない。一方、実身とはファイルの実体であり、一つの実身に複数の仮身を存在させることができる。もし実身の中に自らの仮身を作るとループができ、この場合、個々のBTRON仕様OSの実装を別とすれば理論上はメモリが許す限り無制限に開くことも可能になる。こうして別々の仮身から開かれた同一実身は、いずれのプロセスより更新が行われると、この更新情報を記録し、同時に開かれていた「同一実身」の「別の仮身」が改めて保存を行おうとするとアラートを返し、確認する仕組みになっている。
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「BTRON」の例文・使い方・用例・文例
- BTRONという,コンピューターのオペレーティングシステム
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