It was after sunset on a crisp November evening when Megumi Yokota left her last badminton practice. Sharp winds chilled the fishing port of Niigata, and the grey sea rumbled at its brink.
昨年11月、キリスト教の支援者による「祈り会」が200回目を迎え、贈られた花を手に謝辞を述べる横田早紀江さん=東京都中野区(中村翔樹撮影) めぐみちゃん、こんにちは。あなたを救い出せないまま、また一年が過ぎ、新しい年を迎えてしまいました。昨年、お父さんが天国に召されてから、飛ぶように時間がたちました。お母さんも4日で85歳を迎えました。新型コロナウイルスの災厄が世界に広がる中で、拉致事件解決への展望が見えず、焦りや怒りが募りますが、めぐみちゃんたち被害者全員が祖国の土を踏めることを信じて、祈り、訴え続けています。 クリスマス、そして大みそか。めぐみちゃんがいたころのわが家は、それはにぎやかでしたね。年の瀬を過ぎれば、すがすがしいお正月を迎えたものです。お母さんは今、一人の時間が長くなり、己の人生を振り返り、世の中の動きを見つめ、思いをめぐらせています。 「なぜ、めぐみたちは連れ去られてしま
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