外務大臣 岡田克也 殿 スリランカの件 拝啓 貴殿の外務大臣就任にあたり、日本とスリランカとの2国間関係において、人権の保護と促進を最重要課題と位置づけていただきたく、書簡を送付申し上げます。 スリランカでは、今なお約25万人の国内避難民が政府によってキャンプに拘束されているという悲惨な実態があり、これに取り組むことが、特に緊急の課題であると思料いたします。また、先の内戦で行なわれた重大な国際人道法違反行為に関する独立した国際調査を行うことも急を要しております。 日本は長年にわたり、スリランカとの間の良好な関係を築いてきました。和平プロセスの共同議長を務め、また、スリランカへの最大のドナー国にもなり、日本は、スリランカの経済発展とスリランカ市民の生活向上に関心を寄せていることを示してきました。 四半世紀続いた分離独立派タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との内戦の終結は、スリランカ政府に