植物天然記念物一覧

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植物天然記念物一覧(しょくぶつてんねんきねんぶついちらん)は、日本の文部科学大臣が指定した天然記念物(特別天然記念物を含む。以下同)のリスト。天然記念物指定基準「植物」に基づき指定された植物個体・自生地・群落、原始林、並木などを掲載する。なお、本項では文化財保護法に基づき国(日本国文部科学大臣)が指定した天然記念物を対象とし、地方自治体指定の天然記念物は対象外とする。

特別天然記念物

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天然記念物

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藻類

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コケ植物

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シダ植物

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種子植物

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裸子植物

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被子植物・双子葉類

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被子植物・単子葉類

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植物群落など

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過去に指定されていた天然記念物

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  • 根岸御行松(東京都下谷区中根岸町) - クロマツ。大正15年指定、のち枯死、昭和3年指定解除。
  • 二十世紀梨原木(千葉県松戸市) - 昭和10年指定。昭和22年枯死。
  • 悲恋駒止桜(徳島県一宇村) - 昭和19年指定。昭和20年台風被害で倒壊、昭和23年指定解除。
  • 馬宮村桜草自生地(埼玉県さいたま市) - 昭和9年5月指定。戦後の食糧難に伴う開墾により消滅。昭和27年10月指定解除[1]
  • 開成山の桜(福島県郡山市) - 彼岸桜、山桜染井吉野など。昭和9年5月1日指定。スポーツ施設建設のため昭和35年9月17日指定解除。
  • 緩木神社の松(大分県竹田市) - クロマツ。昭和12年指定、のち枯死。昭和51年3月12日指定解除。
  • 銀杏岡のイチョウ(岩手県花巻市) - 昭和6年指定。台風による大きな被害を受けたため昭和48年4月6日指定解除。(後に花巻市指定天然記念物となる)
  • 関の五本マツ(島根県松江市) - クロマツ。昭和18年指定。度重なる倒木で残り1本となったため昭和46年10月8日指定解除。
  • 佐賀の夫婦松(山口県熊毛郡平生町) - アカマツとクロマツの連理。昭和5年11月指定。昭和49年マツ材線虫病により枯死。昭和51年指定解除。
  • 千手のマツ(兵庫県南あわじ市) - 大正15年指定。昭和52年枯死、指定解除。
  • 塩山の大ブドウ(山梨県甲州市) -  昭和28年11月14日指定。枯死により昭和52年7月28日指定解除。
  • 北般若の毘沙門スギ(富山県高岡市) - 大正13年指定。昭和54年9月台風により倒壊し、同月内に指定解除。
  • 上人マツ(山口県柳井市) - クロマツ。昭和35年指定。枯死、昭和52年3月15日指定解除。
  • 宇谷の連理根上りマツおよび根上りマツ(鳥取県東伯郡湯梨浜町) - クロマツ。昭和18年指定。枯死、昭和55年4月3日指定解除。
  • 小原のサイカチ(宮城県白石市) - 昭和17年7月21日指定。枯死により昭和56年5月11日指定解除。
  • 神明宮の大スギ(長野県大町市) - 昭和19年6月26日指定。枯死により昭和56年7月8日指定解除。
  • 与力マツ(愛媛県松山市) - クロマツ。昭和22年2月23日指定。マツ材線虫病により昭和56年7月8日指定解除。
  • 普明寺のキンモクセイ(佐賀県鹿島市) - 昭和2年4月8日指定。昭和60年8月台風により倒壊し、昭和61年12月1日指定解除。
  • 下野の女夫マツ(岐阜県中津川市) - アカマツの連理木。昭和6年7月31日指定。枯死により昭和63年指定解除。
  • 天蓋松(広島県福山市) - 樹齢630年。平成4年頃マツ材線虫病により枯死した。
  • 松之山の大ケヤキ(新潟県十日町市) - 樹齢1900-2000年。枯死のため平成8年に伐採。
  • 利賀のトチノキ(富山県南砺市) - 平成10年に枯死により伐採。
  • 高津連理の松(島根県益田市) - マツ材線虫病により枯死。平成10年1月指定解除。
  • 手野のスギ(熊本県阿蘇市) - 平成3年9月、台風により折損。平成12年5月19日指定解除。
  • 鳴門の根上りマツ(徳島県鳴門市) - 平成11年、最後の一本が枯死。平成12年5月19日指定解除。
  • 小浜神社の九本ダモ(福井県小浜市) - 平成15年枯死。平成16年5月21日指定解除。
  • 甲西の大カシワ(山梨県南アルプス市) - 昭和58年12月15日指定。台風により倒壊し平成18年指定解除。
  • 万休院の舞鶴マツ(山梨県北杜市) - 平成19年9月にマツ材線虫病により枯死。平成20年7月28日指定解除。
  • タチバナ(高知県室戸市) - 枯死、消滅により平成20年7月28日指定解除。
  • 共和のカシの森(山口県美祢市) - 平成20年2月主幹折損。平成21年7月23日指定解除。
  • 淡路国道マツ並木(兵庫県南あわじ市) - 1980年代に滅失。平成22年8月5日指定解除。

第二類として指定されていたもの

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戦前の史蹟名勝天然紀念物保存法においては、「第一類(国家的なもの)」と「第二類(地方的なもの)」とに分けて指定することとなっていた[2]。しかし第二類として指定されていた天然記念物のほとんどが、1956年(昭和31年)1月23日に一斉に指定を解除された。

1956年に指定を解除されたもの

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下記の天然記念物は、1956年1月23日に一斉に指定を解除された。★マークは現在都道府県から指定を受けているもの、△マークは現在市町村から指定を受けているもの。

  • 山岸のカキツバタ群落(岩手県盛岡市)昭和11年指定。★
  • 大善寺の藤(福島県郡山市)昭和9年指定。★
  • 向ヶ岡公園の桜(福島県東白川郡塙町)昭和11年指定。★
  • 大木原の桜(福島県安達郡大玉村)昭和11年指定。
  • 南郷の太郎杉(福島県東白川郡矢祭町)昭和13年指定。
  • 富田のケヤキ(福島県郡山市)昭和16年指定。
  • 高崎公園のハクモクレン(群馬県高崎市)昭和11年指定。★
  • 万蔵寺の御葉附イチョウ(埼玉県春日部市)昭和23年指定。★
  • 鬼子母神のイチョウ(東京都豊島区)昭和5年指定。★
  • 芝東照宮のイチョウ(東京都港区)昭和5年指定。★
  • 安藤稲荷跡のイチョウ(東京市小石川区大塚町)昭和9年指定。
  • 海軍大学正門前のシイ(東京市芝区白金台町)昭和10年指定。
  • 東京美術学校門内のシイ(東京市下谷区上野公園)昭和10年指定。
  • 上野恩賜公園二本杉原のシイ(東京市下谷区上野公園)昭和10年指定。
  • 旧蓬莱園のイチョウ(東京都台東区)昭和14年指定。★
  • 浅草公園のイチョウ(東京都台東区)昭和23年指定。
  • 中村の大杉(新潟県柏崎市)昭和4年指定。★
  • 貝屋の御葉附イチョウ(新潟県新発田市)昭和5年指定。★
  • 坊金の大杉(新潟県上越市)昭和11年指定。★
  • 村雨の松(新潟県佐渡市)昭和18年指定。★
  • 神明のケヤキ(石川県金沢市)昭和18年指定。
  • 岩村田の相生松(長野県佐久市)昭和10年指定。
  • 湯福神社のケヤキ(長野県長野市)昭和23年指定。△
  • 八柱神社の大樟(愛知県豊田市)昭和13年指定。★
  • 新熊野神社の樟(京都府京都市東山区)昭和7年指定。△
  • 才ノ神ノ藤(京都府福知山市)昭和9年指定。★
  • 芦屋の松(兵庫県芦屋市)昭和9年指定。
  • 八郷の藤(鳥取県西伯郡伯耆町<旧:日野郡八郷村>)昭和9年指定。
  • 松江藩道津田松並木(島根県松江市)昭和12年指定。
  • 竹崎の石割ケヤキ(島根県仁多郡奥出雲町)昭和18年指定。
  • 大本神社跡の樟(島根県鹿足郡津和野町)昭和18年指定。★
  • サンバカタの松(島根県松江市)昭和18年指定。
  • 花岡のシンパク(山口県下松市)昭和13年指定。△
  • 正福寺のカイヅカ(山口県山口市)昭和15年指定。★
  • 佐川の大樟(高知県高岡郡佐川町)昭和18年指定。★
  • 小城の樟(佐賀県小城市)昭和3年指定。
  • 妙見の樟(熊本県菊池市)昭和15年指定。△
  • 川辺の大樟(鹿児島県南九州市)昭和16年指定。★

1956年以前に指定を解除されたもの

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  • 浅草公園の公孫樹(東京市浅草区浅草公園)昭和15年指定。昭和25年指定解除。
  • 戸塚ノ一本松(神奈川県横浜市戸塚区)昭和12年指定。昭和23年指定解除。
  • 祇園の枝垂桜(京都府京都市東山区)昭和12年指定。昭和25年指定解除。
  • 国泰寺ノ樟(広島県広島市西区)昭和3年指定。昭和23年指定解除。

1956年以降に指定を解除されたもの

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  • 山口のセンダン(山口県山口市)昭和16年指定。昭和40年指定解除。

脚注

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  1. ^ 国指定特別天然記念物「田島ケ原サクラソウ自生地」保存管理計画策定委員会 第11回会議 (PDF) 10p - さいたま市ホームページ
  2. ^ 平澤毅 (2007-08-31). “名勝庭園の歴史と展望”. 日本庭園学会誌 (日本庭園学会) 17: 111-128. 

参考文献

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  • 加藤陸奥雄ら監修 『日本の天然記念物』 講談社、1995年、ISBN 4-06-180589-4
  • 沼田眞編集 『日本の天然記念物5 植物III』講談社、1984年。ISBN 4-06-180585-1
  • 文化庁文化財保護部監修『天然記念物事典』 第一法規出版、1981年。
  • 文化庁編集 『史跡 名勝 天然記念物指定目録』 第一法規出版、1984年。

関連項目

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外部リンク

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