2024年12月14日(土)
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性別にとらわれず自分らしく生きるために、声を上げる人たちが増えています。当事者の思いや社会の課題を追います。
同性同士の婚姻を認めていない民法や戸籍法の規定は憲法違反だとして、同性カップルが国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は13日、幸福追求権を保障した憲法13条と法の下の平等を定めた憲法14条1項、個人の尊厳と両性の平等に基づいた家族法の制定を求める24条2項に違反すると判断した。13条違
男女どちらでもないと自認している「ノンバイナリー」の50代の当事者が13日、戸籍の続き柄で性別を明らかにしない表記にするための家事審判を京都家裁に申し立てた。「長女」とされているが、「子」などの記載に訂正するよう求めている。記者会見で「違和感なく自分の人生を送っていきたい」と訴えた。 戸籍法13条
福岡高裁が同性婚を認めない法制度は「違憲」との判決を下したことを受け、立法府である国会はどのように対応するのか。毎日新聞は10月にあった衆院選の全候補者を対象にしたアンケートで同性婚の制度化についての賛否を尋ねており、当選した衆院議員465人に絞ると、過半数の52%にあたる242人が「賛成」と回答
同性同士の婚姻を認めていない民法や戸籍法の規定は憲法違反だとして、同性カップルが国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(岡田健裁判長)は13日、幸福追求権を定めた憲法13条と法の下の平等を定めた憲法14条1項、個人の尊厳と両性の平等に基づいた家族法の制定を求める24条2項に違反すると判断
世界では同性婚が可能になる国が増える一方で、同性愛を犯罪として規定するなど、性的少数者の権利が後退する動きもある。こうした課題に取り組むフランスの「LGBT+権利担当大使」、ジャンマルク・ベルトン氏が10月末に日本を訪れた。フランスでは2013年に同性婚を法制化した当時、反対運動も起こったが、現在
同性同士の婚姻を認めていない現行制度は憲法違反かが争われている同性婚訴訟で、福岡高裁が13日、控訴審判決を言い渡す。全国の同性カップルが国に損害賠償を求めた同種訴訟は2019年2月以降、札幌、東京、大阪、名古屋、福岡の全国5地裁に6件起こされ、高裁判決は3件目だ。 地裁の憲法判断は「違憲」が2件▽
「特別な制度は求めていない。異性カップルと同じように愛する人と結婚したいだけだ」――。同性カップルの婚姻を認めていない現行制度の違憲性が争われている同性婚訴訟で、2023年6月の1審・福岡地裁判決は「違憲状態」と判断しつつ、同性婚を婚姻と似た別の制度で認める余地もあると言及した。13日に福岡高裁で
三重県伊賀市の稲森稔尚市長は3日、同性カップルの住民票の続き柄欄を男女の事実婚と同じく「夫(未届)」「妻(未届)」と表記する方針を明らかにした。表記は2025年1月ごろ、始まる見通し。 市内に住む嶋田全宏さん(48)と加納克典さん(45)の同性カップルが3日午後、市役所で「日本では法律上の婚姻が認
LGBTQなど性的少数者の支援に取り組むNPO法人「プライドハウス東京」は5日、養護教諭を対象に性的少数者に関する意識や当事者の子どもに接した経験などを尋ねた調査結果を発表した。近年、男女別に決められた制服を見直す動きが各地で起きつつあるが、8割以上の養護教諭が男女別の制服に問題を感じていることが
互いの個性と多様性を認め合い、LGBTQ+(性的少数者)を含む全ての人が自由で誇りを持って生きることを呼びかける「高知にじいろパレード」が11月30日、高知市で開かれた。パレードの開催は高知県内では初めてで、約100人が参加した。 性的少数者の当事者と支援者でつくるNPO団体「レインボー高知」(宮
僕は障害者で性的少数者。「マイノリティー二つなんて、ありえない」と言われたから、「ダブルマイノリティーはここにいるよ」と発信しようと決めた。自分と同じ誰かを助けるために――。 9月15日、札幌市中央区。LGBTQなど性的少数者への理解を呼びかけるイベント「さっぽろレインボープライド」の会場に、はつ
精細な技術と、カラフルな色彩に驚かされる。水泳の男子飛び込みで活躍し「編み物王子」とも呼ばれたトーマス・デーリーさん(30)=英国=による初のニット展覧会「Made with Love by Tom Daley」が、パルコミュージアムトーキョー(東京都渋谷区)で開かれている。 2021年に開催され
国内で活動する映画監督97人が20日、LGBTQなど性的少数者への差別に反対する声明を発表し、発起人代表の東海林(しょうじ)毅(つよし)さんのほか、芸能界で働く当事者として歌手で俳優の中村中(あたる)さんと、ゲイであることを公表している俳優の水越とものりさんが東京都内で記者会見を開いた。 声明は、
米連邦議会のナンシー・メイス下院議員(共和党)は18日、出生時に男性として生まれ、女性を自認するトランスジェンダーが、下院の女性用のトイレや更衣室を利用するのを禁止する決議案を提出した。 5日の連邦下院選で、トランスジェンダーを公言する候補として初めてサラ・マクブライド氏(民主党)が当選。規則変更
芥川賞作家の李琴峰(り・ことみ)さんら50人を超える小説家が20日、LGBTQなど性的少数者への差別に反対する声明を発表した。トランスジェンダーへの差別的な言説が増えていることを踏まえ、「文学が差別や抑圧、排除に加担することはあってはならない」と訴えている。 声明は、李さん、山内マリコさん、柚木麻
苦しむ女性を描いてきた作家、桐野夏生さんと、戦争と女性をテーマに1980年代後半から制作を始めた美術家、美術史研究者の嶋田美子さん。そんな二人が初めて顔を合わせ、対談しました。 二人を結びつけたのは、70年代前半にピルの解禁と中絶の自由を訴えた女性団体「中ピ連」。桐野さんは小説「オパールの炎」(中
低用量ピル(経口避妊薬)の国内解禁から今年で25年を迎えます。ここに至るまでには長い道のりがありました。 約半世紀前、ピルの解禁と中絶の自由を訴えた女性団体「中ピ連」(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)が誕生。ピンクのヘルメットをかぶり、女性の権利を訴えた中ピ連の抗議活動は、過激だ
裁判の傍聴時に、靴下にあった性の多様性を象徴するレインボー柄や衣服の文字を隠すよう裁判所から求められ不当な制限を受けたとして、傍聴人ら3人が13日、国に330万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。裁判長には法廷の秩序を守る目的で「法廷警察権」が与えられているが、運用の妥当性を問いたいとしてい
経済産業省が、出生時の性と性自認が一致しないトランスジェンダーの50代の女性職員に対し、勤務先のフロアから2階以上離れた女性トイレを使わせていた制限を撤廃したことが11日分かった。最高裁は2023年7月、経産省の対応を是認した15年の人事院判定を違法と判断したが、同省はその後も是正措置を取っていな
国民民主党の玉木雄一郎代表が、29日に出演した民放番組で、自身を石破茂首相と立憲民主党の野田佳彦代表が引っ張り合っているイラストを指し、「男同士が引っ張っているのは嫌。気持ち悪い」という趣旨の発言をした。X(ツイッター)上では「同性愛嫌悪ではないか」などと波紋が広がっている。 番組では、国民民主が
ジェンダー(社会的に作られた性差)にとらわれない、平等な社会とは?格差解消のための課題を考えます。