東京・代官山で半世紀近く親しまれ、JR尾道駅舎で人気だったサンドイッチの名店が31日、尾道水道に臨む新店で再々スタートを切る。駅舎のテナント管理会社の撤退に伴って昨年11月に閉店した「トムス・サンドウィッチ」。オーナーの佐藤友紀さん(79)は「尾道を離れるつもりはなかった。地元の人にも気軽に来てもらえる店にしたい」と思いを新たにする。 尾道市土堂の海岸通りで空き家になっていた築約80年の木造2階建てを改修した。テラス席など約20席がある。サンドイッチは厚さ2センチのパン2枚でベーコンなどを挟み、ピクルスを添えた「BLT」(1710円)など15種類。テークアウトもできる。 1973年に代官山で始めた店を2019年4月に閉じ、いったん引退したが、夫婦で尾道を訪れた際、海の見える景色に心を奪われた。穏やかな気候や落ち着いたまちの雰囲気にも引かれて移住を決めた。全国各地を回ったが、「ここに住みたい