Author:F爺・小島剛一 F国(= フランス)に住む日本人の爺さん。 専門は、言語学(特にトルコ語、ザザ語、ラズ語など)、民族学、日本語文法、作曲・編曲、合唱指揮など。 詳しいことは「Catégories」欄の「自己紹介」という記事に。
小島さん アルザス地方は「言語の境界」と「国境」が異なっている分かりやすい例ですね。日本の「方言」も、国内での「言語的境界」に数えられるでしょうが、ゲルマン語派とロマンス諸語の違いはそれ以上に大きく感じられます。アルザス地方は政治的にはフランスでも、別言語を話すというのはとても興味深かったです。 ただそうはいっても、現在では共通語(フランス語)を使う機会が多いと思います。日本各地の「方言」話者が減少しているように、アルザス地方のアルザス語が「方言」の地位に貶められ、遂には忘れ去られてしまうのではないかと心配です。それを救う手立ては、ないと思いますが。 T君 フランスには、フランス国家が成立する以前から定住し、別言語を話す民族がたくさんいます。それに近年の移民の言語が重なって、最近は中小都市でも多言語併存社会が現出しています。近日中に「フランスの少数民族言語」という記事も書く予定です。 モナ
ノーベル平和賞を受賞した、シュヴァイツァーは日本ではアルザス生まれのドイツ人と紹介されていました。 当時、名前もドイツ風に感じられ、何の疑問も抱かなかったのですが、受賞時のアルザスはフランスでしたよね。 中学生の頃、「昔のコルマルの思い出」など読んだ記憶があるのですが、もともと何語で書かれた本だったのでしょうか。 michiko.kyさん 今回のコメントで話題になさっている人物は、アルザス生まれのアルザス人です。 特定の年月日にどの国籍だったかとか、特定の著書を何語で書き下ろしたかとかの情報は、特に興味を引く人物ではないため、調べたことがありません。 日本では「聖人」扱いのようですが、地元などでの評判にはいろいろあります。熱烈な「崇拝者」も、いることは、います。F爺は、対象が何であれ、「信者」とは付き合いません。 パイプ・オルガン奏者としての腕は、生前に録音した物を聞く限り、大したことはあ
小島さん アルザス地方は「言語の境界」と「国境」が異なっている分かりやすい例ですね。日本の「方言」も、国内での「言語的境界」に数えられるでしょうが、ゲルマン語派とロマンス諸語の違いはそれ以上に大きく感じられます。アルザス地方は政治的にはフランスでも、別言語を話すというのはとても興味深かったです。 ただそうはいっても、現在では共通語(フランス語)を使う機会が多いと思います。日本各地の「方言」話者が減少しているように、アルザス地方のアルザス語が「方言」の地位に貶められ、遂には忘れ去られてしまうのではないかと心配です。それを救う手立ては、ないと思いますが。 T君 フランスには、フランス国家が成立する以前から定住し、別言語を話す民族がたくさんいます。それに近年の移民の言語が重なって、最近は中小都市でも多言語併存社会が現出しています。近日中に「フランスの少数民族言語」という記事も書く予定です。 モナ
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