世界遺産に登録された奈良市の社寺が、独自のふりかけ作りや幻の和菓子復元に取り組んでいる。食を通じ、奥深い古都の魅力を国内外にアピールする試みだ。■精進ふりかけ、世界挑戦 阿修羅像や五重塔で知られる興福寺は、食品会社と「精進ふりかけ」を作り、今月欧州で開かれる食品コンテストに出品した。目指すのは最上位の星三つだ。奈良の枕詞(まくらことば)「あをによし」に重ね、ワサビ入りの「あを」、トマトペーストが入った「丹(に)」、ショウガをきかせた「よし」の3種類ある。 「ゆかり」で知られる三島食品(広島市)と昨年、知恵を絞った。興福寺では、殺生を一切していない精進料理を日頃から食べている。そのノウハウをふりかけにいかそうと、ダシにも動物性の素材を使わずに開発。うまみ成分を出すためにたどり着いたのが、ワサビやショウガだった。
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