政府は保育士の確保に向け、地域をしぼって規制を緩和する国家戦略特区で保育士試験の回数を増やすことを検討する。外国の保育士資格を持つ人も活用する。東京都、神奈川県などを対象とする方向で調整している。16日に発表する成長戦略の素案に盛り込む。 保育士は、2017年度末に全国で約7万4千人が不足するとされる。このため、都道府県が実施する保育士試験を年1回から2回に増やして受けやすくするよう、特区内で要請する。 いまは認可外の保育所でも保育士と看護師が従事者の3分の1以上を占める必要があるが、英語を話せる保育士は少ない。そこで、外国人の子どもが多い施設に限り、外国の資格も使えるようにする考えだ。