マイケル・ウォルツァー(2002年11月18日撮影) 正戦論(せいせんろん、英語: 戦争」「正しくない戦争」を区別することで、戦争の惨禍を制限する事を目指して理論構築がなされた。正しい戦争論とも。 聖戦とは概念が重なる場面もあるが、多くは別枠で論じられる。 本項は西ヨーロッパ(西方教会圏)における正戦論について説明する。 [1]正戦という概念自体は古代ギリシャ世界にも通用していた。例えばヘラクレイトスによれば戦争肯定は次のようになされるものであり「戦争はすべてのものの父であり、王である。あるものを神として、他のものを人として表した。あるものを奴隷に、他のものを自由人にした」と、そしてアリストテレスはこの伝承に則って、古代ギリシャ