植物から製造され、鉄の5倍の強度を持つ次世代の素材「セルロースナノファイバー」の国内で最大規模の製造ラインを、製紙会社大手の日本製紙が宮城県石巻市の工場に建設することになりました。 素材の特徴を生かし、自動車部品から紙おむつまで幅広い分野での活用が研究されるなか、製紙会社大手の日本製紙は、この新素材の製造ラインを宮城県石巻市の工場に16億円かけて建設することになりました。ラインの稼働は来年4月を目指し、新素材の生産能力は年間およそ500トンで、会社によりますと、国内では最大規模になる見込みだということです。 当面は、素材に消臭機能を持つ物質を付着させることで紙おむつの消臭剤などとして出荷する予定ですが、生産量の拡大によって新素材の利用がどこまで広がるか注目されます。 「セルロースナノファイバー」は木材や稲わらなどから植物を形づくる繊維のセルロースを特殊な技術で取り出したもので、髪の毛の50