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 GNオーディオジャパンが補聴器を手掛けるGNヒアリングジャパンと開発した「Jabra Enhance(ジャブラ エンハンス)」は、聴力強化機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン型のデバイスだ。軽度難聴者向けの補聴器として管理医療機器の認証を受けているのが特徴で、GNヒアリングジャパンが2022年2月から販売している。40歳から60歳ぐらいの年代で、本格的な補聴器を使うほどではないが日常生活で耳が聞こえづらいと感じることがある人をターゲットにしているという。

「Jabra Enhance」は聴力強化機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン型のデバイスだ
「Jabra Enhance」は聴力強化機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン型のデバイスだ
(写真はスタジオキャスパー、記載がないものは以下同)
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 イヤホンとして音楽を聴いたり、音声通話に使ったりすることもでき、ビデオ会議などにヘッドセットを使っていて聞こえ具合に少し自信がなくなってきたという人にも向いている。メーカー直販価格は8万9000円(非課税)。実際に聞こえ具合を確かめてみた。

小さく軽いため装着しても目立ちにくく、耳への負担も少ない
小さく軽いため装着しても目立ちにくく、耳への負担も少ない
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 手にしてまず感じるのは、一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比べて小さく軽いこと。装着しても耳から飛び出さないため目立たないし、片側3.2グラムしかないので耳への負担が少ない。例えば完全ワイヤレスイヤホンの人気製品である米Apple(アップル)の「AirPods Pro」は片側5.4グラムだ。そうした製品に比べて重さをあまり感じないので、日常的に長時間使うのに向いているだろう。装着してみると耳にしっかりフィットして、頭を振り回す程度では落ちなかった。

装着すると、耳にやや隠れる。フィット感は悪くない
装着すると、耳にやや隠れる。フィット感は悪くない
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 付属の充電ケースも軽量コンパクトで持ち歩きやすい。またIP52準拠の防じん・防滴性能を備えるので、外出時に使っていて雨で少しぬれても問題なく利用できる。動作時間は、1回の充電で最長10時間の連続再生が可能だ。

充電ケース、充電用のUSBケーブル、3サイズのイヤーピースが付属する
充電ケース、充電用のUSBケーブル、3サイズのイヤーピースが付属する
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本体側面には2つのマイクと操作用のボタンが付いている。ボタンはボリューム操作やマイクのミュート、通話の応答などに使う
本体側面には2つのマイクと操作用のボタンが付いている。ボタンはボリューム操作やマイクのミュート、通話の応答などに使う
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内側には充電用の端子などがある
内側には充電用の端子などがある
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