mill
「mill」とは、工場・製粉所・製粉機のことを意味する英語表現である。
「mill」とは・「mill」の意味
「mill」とは英語の名詞・動詞である。名詞「mill」として、基本的に「工場」「製粉所」「製粉機」「精米機」「圧搾機」「挽き臼」、アメリカの通貨単位「ミル(1000分の1ドル)」といった意味を指す。「粉挽き器」のことを日本で「ミル」と定着している。また「mill」をスラングで使用すると、「100万ドル(millionの略語)」を意味する。名詞「mill」の複数形は、「mills」となる。動詞「mill」として、「挽く」「製粉する」、金属などを「引き伸ばす」「圧延機にかける」、「うろうろする」「動き回る」といった意味を表現する。動詞「mill」の活用形は、三人称単数現在形が「mills」、現在分詞が「milling」、過去形が「milled」、過去分詞が「milled」と変化する。
「mill」の発音・読み方
「mill」の発音記号は、「míl」と表記される。「mill」の読み方は、「ミル」と表記される。「ミル」の「ミ」の部分にアクセントを付けて発音をする。「mill」の語源・由来
「mill」の語源は、「挽く」を意味するラテン語の動詞「molere」から来ている。「molere」から「砥石」「石臼」といった意味のラテン語の名詞「mola」となり、後期ラテン語の名詞「molinum」へとつながる。そして「molinum」から「製粉所」「製粉機」といった意味の古英語の名詞「mylen」を経由して、中英語の名詞「mille」となり、現代英語の「mill」へと至る。「mill」と「factory」の違い
「factory」は英語の名詞で、「mill」と同様に「工場」を意味する。「mill」と「factory」の違いとして、「mill」が指す「工場」は原材料を加工する工場を意味する。例えば紡績工場・製紙工場・製粉所・製鋼所などが「mill」に該当する。他方で「factory」は一般的な総称表現としての「工場」を意味する。あるいは様々な部品・材料を用いて製品を作る工場も「factory」の範疇とされている。また「factory」よりさらに大きな「工場」を表現する場合には「plant」を使用する。
「mill」を含む英熟語・英語表現
「pepper mill」とは
「胡椒挽き」を意味する。日本語で「ペッパーミル」とも言う。
「water mill」とは
「水車小屋」「水車場」といった意味を指す。水車自体は「mill wheel」と表現する。
「gossip mill」とは
「噂の出どころ」「ゴシップネタの情報源」「情報通」といった意味を表す。「the rumor mill」とも表現する。
「mill around」とは
「あてもなくブラブラする」「うろつく」といった意味を持つ。同じ意味をもつ表現に「mill about」がある。
「through the mill」とは
「製粉機にかけられて」「苦労して」「辛い目にあって」といった意味である。また「go through the mill」の形式で、「苦しい経験をする」「辛苦をなめる」といった意味を指す。
「grist to the mill」とは
「役に立つもの」「利益になるもの」「飯の種」といった意味を指す。
「mill」に関連する用語の解説
「mill fire」とは
2022年9月2日から9月13日にかけて、アメリカカリフォルニア州ウイードで起きた山火事である。記録的な熱波の中で発火し、急速に周囲を移動した。約1,592 ヘクタールの工場地帯が焼失し、118棟の建造物が破壊された。
「run-of-the-mill」とは
「ありふれた」「平凡な」「特徴のない」といった意味を表す。直訳すると「工場(mill)で稼働した(run)大量生産物のような」となる。
「steel mill」とは
「製鋼所」「製鉄所」といった意味を指す。
「rolling mill」とは
「圧延工場」「圧延機械」といった意味を持つ。
「wind mill」とは
「風車」を意味する。またブレイクダンスの代表的な、両足を開いて遠心力で回転するダンスムーブをも指す。
「mill」の使い方・例文
「mill」の使い方として、以下の例文が挙げられる。・My husband works in a cotton mill.(私の夫は紡績工場で働いている)
・I am grinding coffee beans with a coffee mill when making coffee.(コーヒーを淹れるときは、私がコーヒーミルでコーヒー豆を挽いている)
・Livestock feed is the corns milled into a powder.(家畜の飼料は、とうもろこしを粉末にしたものである)
・He milled around, not knowing what to do.(彼はどうすればいいか分からずうろうろしている)
ミル【Mill】
読み方:みる
(James 〜)[1773〜1836]英国の哲学者・経済学者。ベンサムの功利主義を継承。著「英領インド史」「経済学綱要」。
(John Stuart 〜)[1806〜1873]英国の哲学者・経済学者。の子。哲学では経験論を継承して帰納法を大成、ベンサムの功利主義を修正した。経済学ではスミス・リカードを継承し、古典派経済学の再編成を試みた。著「論理学体系」「経済学原理」「自由論」など。
ミル【mill】
ミル
Mill
フィリップ・ミラー (園芸家)
フィリップ・ミラー(Philip Miller、1691年 - 1771年12月18日)は、スコットランドの園芸家、植物学者である。1731年の著作『園芸事典』(The Gardeners Dictionary)で知られる。
デプトフォードの農家の息子に生まれた。1721年から、チェルシー薬草園の学芸員として活躍し、没する直前まで園長を務め、野菜・果実・花の品種改良や海外から集めた植物の栽培を行い、チェルシー薬草園を当時最も充実した植物園にした。後にキューガーデンで働くウィリアム・エイトンやウィリアム・フォーサイスを育てた。世界最高級の綿花とされる「シーアイランドコットン」はミラーが品種改良したものが植民地で栽培されるようになったものである。1730年に王立協会の会員に選ばれた[1]。
1724年に、Gardener's and Florists Dictionary(または Complete System of Horticulture)を出版し、1731年に『園芸事典』(Gardener's Dictionary)を出版した。『園芸事典』は何度も改訂され、Job Basterによってオランダ語に翻訳された。1760年に『園芸事典』に記載された植物から300種類の図集『園芸事典収録植物図集』を出版した。
ミラーはカール・フォン・リンネの分類法に批判的で、『園芸事典』でジョゼフ・ピトン・ド・トゥルヌフォールやジョン・レイの属名を用い、1768年の改訂版までリンネの種名を採用しなかった[2]。
著作
- The Gardeners and Florists Dictionary (1724)
- The Gardeners Dictionary vol.1 vol.2 (1735)
- The Gardeners Kalendar (1754)
脚注
出典
- ^ "Miller; Philip (1691 - 1771)". Record (英語). The Royal Society. 2012年6月5日閲覧。
- ^ This edition, "corrected and enlarged" and also "abridged from the last folio edition, was reprinted in a handsome facsimile with an introduction by W.T. Stearn in 1969
参考文献
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 |
- 大場秀章『植物学と植物画』(新装版)八坂書房、2003年。ISBN 4-89694-832-7。
ミル
ミル
- 日本語
mill
- 英語圏の姓
- ジョン・スチュアート・ミル - イギリスの功利主義者、哲学者、経済学者。『自由論』の著者。
- ジェームズ・ミル - イギリスの功利主義者、経済学者。ジョン・スチュアートの父。
- ジョン・ミル - イギリスの聖書学者。
その他綴り
- mil
- mill、mil、mille
- myrrh
ロシア語
- миль (milʹ)
本来は「ミーリ」
その他人名
- みる - 声優。
- miru (AV女優) - AV女優。前名は坂道みる。
- miru - 声優、歌手。ミルノ純が歌手活動時に使用。
- フィクション
- ミル (宇宙戦艦ヤマト) - アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの登場人物。
- ミル (漫画) - 手原和憲の漫画作品。
- ミル・ヴァルナ - あかほりさとる原作『MAZE☆爆熱時空』の登場人物。
- ミル - 松本零士原作のTVアニメ版『銀河鉄道999』第63話「ヤミヤミの姉妹」の登場人物。
関連項目
- ミルズ (曖昧さ回避)
- ミラー (曖昧さ回避)(Millar, Miller)
- 「ミル」で始まるページの一覧
- タイトルに「ミル」を含むページの一覧
「mill」の例文・使い方・用例・文例
- millenniumを間違えてmilleniumと綴った。
- Millのページへのリンク