阿品駅
阿品駅 | |
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駅舎(2008年3月) | |
あじな Ajina | |
◄JR-R08 宮内串戸 (3.0 km) (1.7 km) 宮島口 JR-R10► | |
下は広電阿品駅 | |
所在地 | 広島県廿日市市阿品二丁目29-1 |
駅番号 | JR-R09 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陽本線 |
キロ程 | 324.8 km(神戸起点) |
電報略号 | シナ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,760人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1989年(平成元年)8月11日[1][2] |
備考 | 無人駅 |
阿品駅(あじなえき)は、広島県廿日市市阿品二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅。駅番号はJR-R09。
概要
[編集]1987年4月、廿日市町(当時)が市制移行に伴う都市基盤事業の一環として、宮内串戸駅と当駅の新駅設置をJR西日本に要望した。 廿日市町は市制移行時の2駅同時開業を計画していたが、当駅は建設費の負担割合で協議が難航したため、宮内串戸駅を先行して開業させることになった。
請願駅の建設費は「地元の全額負担」というJR西日本の考えと、「JR西日本が20%程度負担すべき」という自治省(当時)の考えの相違から協議が難航したが、最終的に建設費2億3900万円(自由通路建設費含む)のうち、廿日市市が60%、期成同盟会が29%、JR西日本が11%を負担することで合意した。
1988年12月に協定を締結して工事が進められ、翌年8月11日に中野東駅(当駅と同様の経緯で建設)と同時に開業した[3]。
歴史
[編集]- 1961年(昭和36年)12月21日:現在の阿品駅から100メートル広島寄りの場所に国鉄の阿品信号場として開設[4]。
- 1962年(昭和37年)6月:阿品信号場が廃止される[4]。
- 1988年(昭和63年)12月:阿品駅工事協定締結[3]。
- 1989年(平成元年)
- 1992年(平成4年)11月1日:みどりの窓口営業開始。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)3月15日:ホームにエレベーターが設置され、使用を開始。
- 2010年(平成22年)
- 2012年(平成24年)3月16日:改札口上の発車案内が字幕式からLED式へ変更となる。
- 2021年(令和3年)
- 2024年(令和6年)3月1日:駅員は周辺駅を含めて巡回するため当駅には常駐せず、改札口付近に設置されているインターホンにて遠隔対応を行なう方式に変更[7]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅で橋上駅舎を有する。分岐器や絶対信号機を有さないため、停留所に分類される。改札口は、ホームから階段を上がったところにある。2008年(平成20年)3月15日に、バリアフリー対応に向け、上下ホーム共に、エレベーターが設置された。
みどりの券売機が設置されている。駅員は周辺駅を含めて巡回するため当駅には常駐せず、改札口付近に設置されているインターホンにて対応する運用となっている[7]。また、ICOCAの利用が可能である(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 山陽本線 | 上り | 広島・呉方面[8] |
2 | 下り | 宮島口・岩国方面[8] |
- 付記事項
- 後付けの駅のため、案内上ののりば番号は付けられていなかったが、エレベーターが設置されるため、2008年(平成20年)3月12日に付けられた。
- 改札口上にはLED式の発車案内が設置されている。
利用状況
[編集]「廿日市市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1989年(平成元年) | 1,146 |
1990年(平成 2年) | 1,660 |
1991年(平成 3年) | 1,903 |
1992年(平成 4年) | 2,107 |
1993年(平成 5年) | 2,262 |
1994年(平成 6年) | 2,348 |
1995年(平成 7年) | 2,399 |
1996年(平成 8年) | 2,373 |
1997年(平成 9年) | 2,394 |
1998年(平成10年) | 2,406 |
1999年(平成11年) | 2,624 |
2000年(平成12年) | 2,721 |
2001年(平成13年) | 2,777 |
2002年(平成14年) | 2,685 |
2003年(平成15年) | 2,770 |
2004年(平成16年) | 2,816 |
2005年(平成17年) | 2,711 |
2006年(平成18年) | 2,625 |
2007年(平成19年) | 2,586 |
2008年(平成20年) | 2,556 |
2009年(平成21年) | 2,539 |
2010年(平成22年) | 2,527 |
2011年(平成23年) | 2,500 |
2012年(平成24年) | 2,472 |
2013年(平成25年) | 2,522 |
2014年(平成26年) | 2,405 |
2015年(平成27年) | 2,399 |
2016年(平成28年) | 2,368 |
2017年(平成29年) | 2,350 |
2018年(平成30年) | 2,301 |
2019年(令和元年) | 2,250 |
2020年(令和 2年) | 1,786 |
2021年(令和 3年) | 1,760 |
駅周辺
[編集]駅から国道2号を跨ぐ長い陸橋を渡るとショッピングモール“フジグラン・ナタリー”と高層マンション群“ナタリーマリナタウン”と広島電鉄宮島線の広電阿品駅がある。かつては“ヒロシマナタリー”という遊園地があった。また、駅の西側(山側)には住宅地が広がっており、朝夕のラッシュ時にはここからの通勤客も多い。
廿日市市立阿品台東小学校、廿日市市立阿品台中学校及び日本赤十字広島看護大学が北東約2 kmに位置し、広島電鉄のバスで約10分の距離にある。
バス路線
[編集]- 15 阿品台線 廿日市西高校経由(広電バス[9]):広電阿品駅 / 廿日市西高校前・阿品台北方面/日赤看護大学方面
- 16 阿品台線 阿品台西経由(広電バス):広電阿品駅 / 阿品台西・(日赤看護大学)・阿品台北方面
- 廿日市さくらバス[10] 阿品台ルート
- おおのハートバス[11] 横断ルート 東ルート
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 『平成2年版 交通年鑑』 交通協力会、1990年3月15日。
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年8月1日、173頁。ISBN 4-88283-111-2。
- ^ a b 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.217、p.218
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、229頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “新駅 新阿品駅の起工式”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1989年3月2日)
- ^ a b “阿品駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月22日閲覧。
- ^ a b “阿品駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2024年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月21日閲覧。
- ^ a b “阿品駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年3月26日閲覧。
- ^ バス情報 路線バス 広電バス
- ^ 廿日市さくらバス 広島県廿日市市
- ^ おおのハートバス 広島県廿日市市
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 阿品駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道