コンテンツにスキップ

津島淳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
津島 淳
つしま じゅん
内閣広報室より公表された肖像
生年月日 (1966-10-18) 1966年10月18日(58歳)
出生地 フランスの旗 フランス パリ
出身校 学習院大学文学部国文学科
前職 国会議員秘書
所属政党無所属→)
自由民主党茂木派
称号 文学士 (学習院大学)
親族 曾祖父・津島源右衛門(衆議院議員、貴族院議員)
祖父・太宰治(作家)
父・津島雄二(元厚生大臣
公式サイト 津島淳オフィシャルサイト

選挙区青森1区→)
比例東北ブロック→)
青森1区
当選回数 5回
在任期間 2012年12月16日 - 現職
テンプレートを表示

津島 淳(つしま じゅん、1966年昭和41年〉10月18日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(5期)、衆議院財務金融委員長、自由民主党青森県支部連合会長[1]

法務副大臣自由民主党政務調査会厚生労働副部会長、国土交通大臣政務官内閣府大臣政務官第3次安倍第1次改造内閣)を歴任。

祖父は小説家太宰治(本名・津島修治)、父は元自民党衆議院議員の津島雄二[2]。小説家の津島佑子は叔母、元民主党衆議院議員の津島恭一は又従兄に当たる[3]。 

略歴

[編集]

当時大蔵官僚だった父・津島雄二(のちに衆議院議員)が外務省在フランス日本国大使館に出向していた関係で、1966年フランスパリで生まれる。翌1967年に帰国したため、フランスで生活した記憶はないという。

千代田区立番町小学校千代田区立麹町中学校学習院高等科を経て1991年学習院大学文学部国文学科を卒業後、大学の先輩に誘われて株式会社関電工に入社し、14年間勤務する。2005年に退社し、父の秘書となった。2008年結婚[4]

2009年7月第45回衆議院議員総選挙に父の後継として青森1区から出馬するため、自民党青森県連の実施した公募に参加し[5]、選考審査を経て候補者となった[6]。しかし、世襲批判などから党本部の菅義偉選挙対策副委員長が否定的な見解を表明するなどし、公認が得られないまま[7]無所属で出馬(公明党推薦及び自民党青森県連の"県連公認"は獲得[8])したが、民主党横山北斗に破れた。

2012年12月第46回衆議院議員総選挙では、自民党の公認を獲得し、神道政治連盟の後援を得て青森1区から出馬。日本維新の会升田世喜男日本未来の党の横山を破り、初当選した。2014年12月の第47回衆議院議員総選挙で再選[9]

自由民主党政務調査会厚生労働副部会長を経て、2015年10月第3次安倍第1次改造内閣にて国土交通大臣政務官内閣府大臣政務官に就任[10]

2017年10月の第48回衆議院議員総選挙で3選を果たした[11]

2021年10月6日第1次岸田内閣法務副大臣に就任[12]。同月に行われた第49回衆議院議員総選挙では、コスタリカ方式により比例東北ブロック単独1位で出馬し当選。その後、第2次岸田内閣で法務副大臣に再任[13]

2024年9月12日、自民党総裁選挙が告示され、旧茂木派からは会長の茂木敏充加藤勝信の2人が立候補した。石破茂高市早苗小泉進次郎の3人が競り合う構図が固まった終盤[14]麻生太郎は9月25日に茂木と「反石破」での連携を確認し、茂木派議員の一部も取り込んだ[15][注 1]。9月27日総裁選執行。高市が得票数1位で決選投票へ進むも、岸田文雄首相の後押しを受けた石破に敗れた[18][15]。津島は1回目の投票では小林鷹之に投じ、決選投票では茂木の意向に従わず、石破に投じた[19]。朝日新聞の取材に対し、「ギリギリまで迷った」「決め手は決選投票前の演説だった」と答えた[19]

2024年10月の第50回衆議院議員総選挙では青森1区から5選を果たした[20]

政策

[編集]

消費税増税

[編集]
  • 2012年の公開アンケートにおいて、消費税2014年4月に8%、2015年10月に10%まで引き上げる法律が成立したことについて「引き上げは必要だが、時期は先送りすべきだ」と回答している[21]
  • 2014年の公開アンケートにおいて、「2017年4月に消費税率を10%に引き上げるべきだ」と回答している[22]
  • 2017年の公開アンケートにおいて、消費税を2019年10月に10%に引き上げることについて「賛成」と回答している[23]
  • 「消費税0%の検討」を掲げた『国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言』の賛同者に名を連ねている[24]

その他

[編集]

人物

[編集]
  • 喫煙者である。
    • 超党派の愛煙家国会議員からなる議員連盟「もくもく会」に所属しており、幹事長を務めている[29]
    • 喫煙愛好家団体である日本パイプクラブ連盟傘下の青森パイプスモーカーズクラブに所属しており、名誉顧問を務めている[30]
  • 鉄道ファンを自称し、自身の公式ホームページのトップに津軽鉄道津軽21形気動車の写真を掲載している[31]

家族・親族

[編集]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
太田静子
 
太宰治
 
津島美知子
 
津島文治
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
太田治子
 
津島佑子
 
津島園子
 
津島雄二
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
津島淳
 
 

所属団体・議員連盟

[編集]

選挙歴

[編集]
当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第45回衆議院議員総選挙 2009年08月30日 42 青森県第1区 無所属 6万8910票 30.25% 1 2/6 /
第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 46 青森県第1区 自由民主党 7万3237票 40.47% 1 1/5 /
第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 48 青森県第1区 自由民主党 6万6041票 45.06% 1 1/3 /
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 51 青森県第1区 自由民主党 10万3177票 54.93% 1 1/3 /
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 54 比例東北ブロック 自由民主党 13 / 1/6
第50回衆議院議員総選挙 2024年10月27日 58 青森県第1区 自由民主党 7万6265票 46.03% 1 1/3 /

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 麻生派会長の麻生太郎はさらに踏み込み、河野太郎などの陣営に入っていた派閥メンバーに対し、側近議員を通じて「1回目の投票から高市に入れろ」と指示を飛ばした[16][17]

出典

[編集]
  1. ^ 都道府県支部連合会”. 自由民主党. 2023年12月12日閲覧。
  2. ^ 津島淳オフィシャルサイト[リンク切れ]
  3. ^ 太宰治 近現代・系図ワールド~津島雄二・津島佑子”. kingendaikeizu.net. 2024年10月22日閲覧。
  4. ^ プロフィール - 衆議院議員 津島淳オフィシャルサイト”. tsushima-jun.com (2023年11月24日). 2024年10月22日閲覧。
  5. ^ 衆院青森1区、太宰治の孫・津島淳氏出馬へ 産経ニュース 2009年7月23日
  6. ^ 1区候補に津島淳氏 自民、公正性強調 朝日新聞 2009年7月30日
  7. ^ 太宰治孫の津島淳氏「公募」で父の後継に - 政治ニュース : nikkansports.com”. archive.md (2012年9月8日). 2024年10月22日閲覧。
  8. ^ 自民、津島氏の長男公認せず/世襲批判に配慮”. 四国新聞社. 2024年10月22日閲覧。
  9. ^ Company, The Asahi Shimbun. “青森 - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2024年10月22日閲覧。
  10. ^ 津島淳君 衆議院
  11. ^ 青森-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2024年10月22日閲覧。
  12. ^ “津島氏が法務副大臣、木村氏は国交政務官”. 陸奥新報 (陸奥新報社). (2021年10月7日). https://mutsushimpo.com/news/0uvberry/ 2024年6月20日閲覧。 
  13. ^ 法務副大臣に再任されました”. 津島淳オフィシャルサイト (2021年11月12日). 2024年6月20日閲覧。
  14. ^ 石破、高市、小泉の3氏が競る 決選投票確実な情勢”. 共同通信 (2024年9月25日). 2024年10月9日閲覧。
  15. ^ a b 中田征志、太田晶久「『反高市』票流れる 石破新総裁 決選 岸田・菅氏が支持」 『読売新聞』2024年9月28日付朝刊、3面。
  16. ^ 『週刊文春』2024年10月17日号、32頁、「『高市支持』で求心力が低下 麻生太郎が政治生命の危機」。
  17. ^ <独自>自民・麻生副総裁が高市氏支持へ、麻生派議員にも指示 1回目から”. 産経新聞 (2024年9月26日). 2024年9月30日閲覧。
  18. ^ 川口峻、竹内望 (2024年9月27日). “1回目投票2位からの逆転劇 石破氏の総裁選勝利を生んだ「秋波」”. 毎日新聞. 2024年10月11日閲覧。
  19. ^ a b 野田佑介、鵜沼照都、渡部耕平、江湖良二 (2024年9月28日). “自民総裁選、青森県内の党員票も石破氏が1位に 野党は警戒”. 朝日新聞. 2024年10月1日閲覧。
  20. ^ 日本放送協会. “衆議院選挙 青森1区 自民 津島淳氏が5回目の当選|NHK 青森県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年10月29日閲覧。
  21. ^ a b “2012衆院選 青森1区 津島  淳”. 毎日新聞 (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A02001002002 2020年11月30日閲覧。 
  22. ^ “2014衆院選”. 朝日新聞 (朝日新聞社). https://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo47/carta/A00001A1V.htm 2020年11月30日閲覧。 
  23. ^ “第48回衆院選 自民 青森1区 津島  淳”. 毎日新聞 (毎日新聞社). https://mainichi.jp/senkyo/48shu/meikan/?mid=A02001001001 2020年11月30日閲覧。 
  24. ^ 賛同者一覧 国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月24日閲覧。
  25. ^ 特定秘密保護法 国会議員の投票行動”. 東京新聞. 2014年12月13日閲覧。
  26. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  27. ^ 毎日新聞2014年衆院選アンケートTemplate:Date=2017年10月
  28. ^ 衆議院議員総選挙立候補予定者 タバコ問題アンケート”. 青森県タバコ問題懇談会 (2009年8月10日). 2018年8月12日閲覧。
  29. ^ a b 北九州市医報(平成29年7月)第720号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その33)”. 北九州市医師会 (2017年7月1日). 2018年7月21日閲覧。
  30. ^ 第10回、国際パイプスモーキングデー(IPSD)報告(その4)”. 日本パイプクラブ連盟 (2017年2月20日). 2018年8月12日閲覧。
  31. ^ 津島淳オフィシャルサイト”. juntu.web.fc2.com. 2020年9月24日閲覧。
  32. ^ 自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
  33. ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年
  34. ^ “自民若手が「党風一新の会」 総裁選候補と意見交換の場を”. 時事ドットコム (時事通信社). (2021年9月10日). https://web.archive.org/web/20210911000127/https://www.jiji.com/sp/article?k=2021091000848&g=pol 2021年10月9日閲覧。 

外部リンク

[編集]
公職
先代
田所嘉徳
日本の旗 法務副大臣
2021年 - 2022年
次代
門山宏哲
先代
上野賢一郎
鈴木馨祐
青木一彦
日本の旗 国土交通大臣政務官
江島潔
宮内秀樹と共同

2015年 - 2016年
次代
­ 藤井比早之
大野泰正
根本幸典
先代
越智隆雄
松本洋平
小泉進次郎
大塚拓
岩井茂樹
鈴木馨祐
福山守
石川博崇
日本の旗 内閣府大臣政務官
牧島かれん
酒井庸行
高木宏壽
古賀篤
田所嘉徳
豊田真由子
星野剛士
白石徹
藤丸敏と共同

2015年 - 2016年
次代
武村展英
豊田俊郎
務台俊介
島田三郎
井野俊郎
田野瀬太道
井原巧
根本幸典
井林辰憲
宮澤博行
議会
先代
塚田一郎
日本の旗 衆議院財務金融委員長
2023年 -
次代
現職