コンテンツにスキップ

ソーユーシンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソーユーシンク
デリック・スミスの勝負服
欧字表記 So You Think
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2006年11月10日(18歳・現地表記)
High Chaparral
Triassic
母の父 Tights
生国 ニュージーランドの旗ニュージーランド
生産者 M.J.Moran & Piper Farm Ltd.
馬主 Dato Tan Chin Nam & Tunku Ahmad Yahaya
→Smith/Magnier/Tabor/Dato Tan/T.Yahaya
調教師 Bart Cummings(オーストラリア
Aidan Patrick O'Brienアイルランド
競走成績
生涯成績 23戦14勝
WTRR T/126I(2010年)
テンプレートを表示

ソーユーシンク (So You Think) はニュージーランドで生産されオーストラリア(のちにアイルランド)で調教を受けた競走馬

現役時代

[編集]

2009年

[編集]

デビュー戦を勝利したあと、準重賞2着を挟んで挑んだグローミングステークスで重賞初制覇。その後コーフィールドギニーG1初出走を果たすが5着に敗れる。しかし、古馬との初対決となったコックスプレートを3歳馬ながら制してG1初制覇を果たすと、エミレーツステークスでも2着に食い込み、G1戦線でも戦っていける力を証明してみせた。

2010年

[編集]

約10か月の休養を経て挑んだ復帰戦メムジーステークスを勝利し、続くアンダーウッドステークスヤルンバステークスとG1を連勝した。1番人気に推されたコックスプレートでも難なく勝利し、この年4戦4勝で地元の大舞台を連覇した。さらに連闘で挑んだマッキノンステークスでも4馬身差で快勝し、メルボルンカップの大本命に推されることになった。しかし、中2日の強行ローテーションで挑んだメルボルンカップではフランスの伏兵アメリケインに敗れ、連勝もストップしてしまった。この後アイルランドのクールモアグループへの売却が発表され、翌年からアイルランドに移籍することが決まった。この出来事に関して、カミングス調教師は「大恐慌時代のファーラップに似ている。今回の事件はオーストラリア競馬にとって大きな悲劇である。」と語った[1]

2011年

[編集]

移籍緒戦となったムーアズブリッジステークスを10馬身差で圧勝し欧州初勝利を挙げると、続くタタソールズゴールドカップで欧州G1初勝利を挙げた。プリンスオブウェールズステークスでは単勝1.4倍の1番人気に推されたがリワイルディングのクビ差の2着に敗れる。エクリプスステークスではワークフォースに半馬身差で勝利し、G1競走7勝目を挙げた。アイリッシュチャンピオンステークスでは2番手追走から直線で先頭に立つと、中団から追い上げるスノーフェアリーを1/2馬身差抑えて勝利しG1競走8勝目を挙げた。凱旋門賞では後方から追い上げてくるも伏兵デインドリームの4着に敗れた。チャンピオンステークスでは3番手追走から直線に向いたあたりで先頭に立つが背後でマークしていたシリュスデゼーグルが外から並びかけ叩き合いの末交わされ2着。その後アメリカ合衆国に遠征しブリーダーズカップ・クラシックに出走したが6着に敗れた。

2012年

[編集]

2012年初戦はドバイに遠征し、3月31日ドバイワールドカップに出走、道中3番手を追走するが直線で伸びきれず4着に敗れた。その後5月27日のタターソールズゴールドカップに出走し同競走の2連覇を達成した。ロイヤルアスコット開催6月20日)のプリンスオブウェールズステークスでは、エリザベス女王の持ち馬カールトンハウス(Carlton House) を下して優勝し、前年2着の雪辱を果たした。この後エクリプスステークスに出走予定だったが故障発生して引退、種牡馬入りした。

競走成績

[編集]
競走日 競馬場 競走名 距離 着順 着差 騎手 1着馬(2着馬)
2009.05.20 ローズヒルガーデンズ 2歳メトロポリタン未勝利 芝1400m 1着 1.3馬身 H.ボウマン (Shamash)
0000.09.05 ロイヤルランドウィック ミンダイナスティクオリティ LR 芝1400m 2着 0.1馬身 G.スコフィールド More Than Great
0000.09.19 ローズヒルガーデンズ グローミングS G3 芝1800m 1着 0.8馬身 H.ボウマン (Gathering)
0000.10.10 コーフィールド コーフィールドギニー G1 芝1600m 5着 4.9馬身 M.ロッド Starspangledbanner
0000.10.24 ムーニーバレー コックスプレート G1 芝2040m 1着 2.5馬身 G.ボス (Manhattan Rain)
0000.11.07 フレミントン エミレーツS G1 芝1600m 2着 2.5馬身 G.ボス All American
2010.08.28 コーフィールド メムジーS G2 芝1400m 1着 0.5馬身 S.アーノルド (Whobegotyou)
0000.09.18 コーフィールド アンダーウッドS G1 芝1800m 1着 2.3馬身 S.アーノルド (Dariana)
0000.10.09 コーフィールド ヤルンバS G1 芝2000m 1着 3.3馬身 S.アーノルド (Alcopop)
0000.10.23 ムーニーバレー コックスプレート G1 芝2040m 1着 1.3馬身 S.アーノルド (Zipping)
0000.10.30 フレミントン マッキノンS G1 芝2000m 1着 3.8馬身 S.アーノルド (Descarado)
0000.11.02 フレミントン メルボルンC G1 芝3200m 3着 3.3馬身 S.アーノルド Americain
2011.05.02 カラ ムーアズブリッジS G3 芝10f 1着 10馬身 S.ヘファーナン (Bob Le Beau)
0000.05.22 カラ タタソールズゴールドC G1 芝10f110y 1着 4 1/2馬身 R.ムーア (CampanoloGIst)
0000.06.15 アスコット プリンスオブウェールズS G1 芝10f 2着 クビ R.ムーア Rewilding
0000.07.02 サンダウンパーク エクリプスS G1 芝10f7y 1着 1/2馬身 S.ヘファーナン (Work Force)
0000.09.03 レパーズタウン 愛チャンピオンS G1 芝10f 1着 1/2馬身 S.ヘファーナン (Snow Fairy)
0000.10.02 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m 4着 5 3/4馬身 S.ヘファーナン Danedream
0000.10.15 アスコット チャンピオンS G1 芝10f 2着 3/4馬身 R.ムーア Cirrus des Aigles
0000.11.05 チャーチルダウンズ BCクラシック G1 ダート10f 6着 3 1/4馬身 R.ムーア Drosselmeyer
2012.03.31 メイダン ドバイWC G1 AW10f 4着 4馬身 J.オブライエン Monterosso
0000.05.27 カラ タターソールズゴールドC G1 芝10f110y 1着 6馬身 J.オブライエン (Famous Name)
0000.06.20 アスコット プリンスオブウェールズS G1 芝10f 1着 2 1/4馬身 J.オブライエン (Carlton House)

種牡馬時代

[編集]

主な産駒

[編集]

血統表

[編集]
ソーユーシンク血統サドラーズウェルズ系) / Northern Dancer3×4=18.75%) (血統表の出典)

High Chaparral
1999 鹿毛
父の父
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
父の母
Kasora
1993 鹿毛
Darshaan Shirley Heights
Delsy
Kozana Kris
Koblenza

Triassic
1990 鹿毛
Tights
1981 鹿毛
Nijinsky II Northern Dancer
Flaming Page
Dancealot Round Table
Music Please
母の母
Astral Row
1979 黒鹿毛
Long Row Linacre
Front Row
Pak Bun Bay Matinee Idol
Philipolo


参考

[編集]

外部リンク

[編集]