西九州自動車道
西九州自動車道(にしきゅうしゅうじどうしゃどう、英語: NISHI-KYUSHU EXPWY[1])は、福岡県福岡市から佐賀県唐津市・長崎県佐世保市などを経由し、佐賀県武雄市で長崎自動車道に接続する延長約150キロメートル (km) の高規格幹線道路(国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)(B路線))である。一部を除き国道497号に指定されている。略称は西九州道(にしきゅうしゅうどう)。
一般国道自動車専用道路(B)[注釈 1] (有料/無料) | |
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E35 西九州自動車道 国道497号 | |
地図 | |
路線延長 | 約150 km |
開通年 | 1988年(昭和63年) - |
起点 | 福岡県福岡市南区 月隈JCT(北緯33度33分55.0秒 東経130度27分45.9秒 / 北緯33.565278度 東経130.462750度) |
主な 経由都市 |
福岡県糸島市 佐賀県唐津市、伊万里市 長崎県松浦市、佐世保市 |
終点 | 佐賀県武雄市 武雄JCT(北緯33度8分50.27秒 東経129度59分53.40秒 / 北緯33.1472972度 東経129.9981667度) |
接続する 主な道路 (記法) |
福岡高速環状線 国道202号 国道323号 国道204号 国道35号 国道205号 国道34号 E34 長崎自動車道 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E35」が割り振られている[2]。
国道497号
編集路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:福岡市(西区、福重JCT = 福岡高速環状線)
- 終点:武雄市(武雄JCT = 長崎自動車道)
- 重要な経過地:佐賀県東松浦郡浜玉町[注釈 3]、唐津市、伊万里市、松浦市、長崎県北松浦郡江迎町[注釈 4]、同郡佐々町、佐世保市
- 総延長 : 111.1 km(福岡県 6.7 km、福岡市 8.1 km、佐賀県 42.8 km、長崎県 53.6 km)未供用延長を含む[4][注釈 5]
- 重用延長 : なし
- 未供用延長 : 17.9 km(福岡県 - km、福岡市 - km、佐賀県 6.5 km、長崎県 11.3 km)[4][注釈 5]
- 実延長 : 93.3 km(福岡県 6.7 km、福岡市 8.1 km、佐賀県 36.2 km、長崎県 42.3 km)[4][注釈 5]
- 指定区間:福岡市西区拾六町1丁目250番6(福重JCT) - 糸島市東字スス町339番(東交差点)〈今宿道路〉、同市二丈鹿家字白石2515番17(二丈鹿家IC) - 武雄市東川登町大字袴野字宮市10147番1(武雄南IC)〈佐々佐世保道路・佐世保道路・武雄佐世保道路〉[5]
インターチェンジなど
編集- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称(平戸ICと江迎鹿町ICを除く)。
- 路線名の特記がないものは市町道。
- バスストップ (BS) のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
- 各英略記は、JCTはジャンクション、ICはインターチェンジ、TBは本線料金所、PAはパーキングエリアをそれぞれ示す。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
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福重JCT | 福岡高速環状線 | 0.0 | 福岡県 | 福岡市 西区 | |||
拾六町IC/PA | 国道202号(今宿道路)一般部 | 0.8 | 佐世保方面入口 | ||||
2.0 | 佐世保方面出口 | ||||||
- | 福岡西TB | - | 2.1 | ||||
今宿IC | 国道202号(今宿道路)一般部 | 3.5 | 福岡方面出入口のみ | ||||
周船寺IC | 6.6 | 佐世保方面出入口のみ | |||||
- | 前原TB | - | 12.1 | 糸島市 | |||
前原IC | 12.6 | 福岡方面出入口のみ | |||||
暫定出入口(東交差点) | 県道573号本加布里停車場線 国道202号(今宿道路)一般部 |
14.2 | |||||
- | 二丈IC | 県道49号大野城二丈線 | 17.4 | 事業中[6] | |||
二丈 - 二丈鹿家(計画段階評価手続き中[7]) 国道202号二丈浜玉道路(当面活用区間) | |||||||
二丈鹿家IC | 二丈浜玉道路 福岡方面 | 0.0 | |||||
浜玉IC | 国道323号 | 3.8 | 佐賀県 | 唐津市 | |||
唐津IC | 県道40号浜玉相知線 県道258号半田鬼塚線 佐賀唐津道路(調査区間) |
10.4 | |||||
唐津千々賀山田IC | 県道320号千々賀神田線 | 14.9 | |||||
北波多IC | 県道50号唐津北波多線 | 18.4 | |||||
南波多谷口IC | 県道297号塩屋大曲線 | 23.2 | 伊万里市 | ||||
伊万里東府招IC | 国道202号 | 28.5 | |||||
- | 伊万里中IC | 事業中[8] | |||||
- | 伊万里西IC | 国道204号 | |||||
- | 楠久IC | 県道5号伊万里松浦線 | 事業中[9] | ||||
山代久原IC | 国道204号 | 0.0 | |||||
今福IC | 国道204号 | 5.5 | 長崎県 | 松浦市 | |||
調川IC | 8.1 | 福岡方面出入口のみ | |||||
松浦IC | 国道204号(松浦バイパス) | 10.3 | |||||
- | 平戸IC[10] | 2025年度開通予定[11] | 佐世保市 | ||||
- | 江迎鹿町IC | 事業中[12] | |||||
8 | 佐々IC | 佐々町道中央海岸線(都市計画道路) | 38.9 | 北松浦郡 佐々町 | |||
7 | 相浦中里IC | 県道11号佐世保日野松浦線 | 34.9 | 道の駅させぼっくす 99と隣接 | 佐世保市 | ||
6 | 佐世保中央IC | 県道11号佐世保日野松浦線 県道26号佐世保港線 |
29.9 | ||||
5 | 佐世保みなとIC | 県道11号佐世保日野松浦線 | 27.0 | 武雄方面出入口のみ | |||
4 | 佐世保大塔IC/TB | 国道205号(針尾バイパス) | 22.1 | ||||
3 | 佐世保三川内IC/TB | 国道35号 | 14.8 | ||||
2 | 波佐見有田IC | 県道4号川棚有田線 | 10.1 | ○ | 東彼杵郡 波佐見町 | ||
1 | 武雄南IC/TB | 国道34号 | 0.0 | 佐世保方面出入口のみ | 佐賀県 武雄市 | ||
6 | 武雄JCT | E34 長崎自動車道 | 0.7 |
歴史
編集- 1983年(昭和58年)4月1日 : 当面活用区間である二丈浜玉道路が開通。
- 1988年(昭和63年)
- 3月24日 : 佐世保大塔IC - 波佐見有田IC間開通。
- 年度 : 唐津道路事業化。
- 1989年(平成元年)11月30日 : 波佐見有田IC - 武雄南IC間開通。
- 1990年(平成2年)1月26日 : 武雄南IC - 武雄JCT間開通により、長崎自動車道と接続。
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)3月26日 : 周船寺IC - 東交差点間開通。
- 1995年(平成7年)度 : 唐津道路着工。伊万里道路事業化。
- 1997年(平成9年)度 : 伊万里松浦道路事業化。
- 1998年(平成10年)
- 2001年(平成13年)10月13日 : 福重JCT - 拾六町IC開通により、福岡高速1号線と接続。
- 2003年(平成15年)11月 : 福重JCT - 前原IC間4車線化。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)12月25日 : 伊万里道路都市計画決定。
- 2009年(平成21年)12月12日 : 二丈鹿家IC - 浜玉IC間開通。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)3月24日 : 唐津IC - 唐津千々賀山田IC間開通。
- 2013年(平成25年)
- 2015年(平成27年)
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 2019年(令和元年)9月4日 : 国土交通省が西九州道の暫定2車線区間のうち、佐世保大塔IC - 武雄南IC間を10 - 15年後を目処に4車線化する優先整備区間に選定する方針を発表[22][23][24]。
- 2021年(令和3年)7月19日 : 松浦佐々道路のIC名称が「平戸IC」と「江迎鹿町IC」にそれぞれ正式決定[25]。
- 2024年(令和6年)
開通予定年度
編集各事業区間
編集福岡高速5号線
編集福岡高速5号線のうち、月隈JCT - 福重JCT間は国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)としての西九州自動車道に含まれる[7]。都市高速道路の最高速度は基本的に全線60 km/hだが、同区間の最高速度は80 km/hとなっている。また、当区間は福岡市道である[30]。
今宿道路
編集今宿道路は福岡市西区と同糸島市とを結ぶ国道202号および国道497号の道路事業名である。その歴史は古く、1970年度(昭和45年度)に今宿バイパスとして事業化されて以来都市計画の変更を重ねて現在の形になった[31]。2 - 4車線の一般道路部が国道202号として、4車線の自動車専用道路が国道497号として整備される。
当該区間23.3 kmは下記のとおり自動車専用部と一般部によって構成されている。
自動車専用部
編集- 起点: 福岡県福岡市西区拾六町(福重JCT)
- 終点: 福岡県糸島市二丈上深江(二丈IC(仮称))
- 延長: 17.5 km
- 規格: 第1種第3級(福重JCT - 周船寺IC)、第1種第2級(周船寺IC - 福岡県糸島市二丈上深江)
- 設計速度: 100 km/h
- 標準道路幅員: 19.75 m - 23.5 m
- 車線幅員: 3.5 m
- 車線数: 4車線
自動車専用部は渋滞緩和や台風などの災害時の迂回路確保を目的として建設されたもので、福岡市西区拾六町から福岡市西区周船寺にかけての福岡前原道路II期区間(延長6.5 km)と、福岡市西区周船寺から糸島市東にかけての同I期・III期(延長8.0 km)、糸島市東から糸島市二丈上深江に至る区間(延長3.0 km)とに分類される[32]。福岡前原道路は福岡県道路公社が福岡前原有料道路として管理しており2003年度までに4車線化が完成、周船寺IC付近 - 前原IC(前原TB)間は通常時は高速自動車国道と同様の最高速度100 km/h規制(大型貨物自動車、大型特殊自動車、三輪およびけん引の普通自動車は80 km/h規制)となっており、また最低速度も50 km/h規制となっている。一方、周船寺IC付近以東は80 km/h規制(福重JCT - 福岡西TB間の下り線だけは、福岡高速1号線の規制の流れを受けて60 km/h規制)、前原IC以西は60 km/h規制であり、最低速度規制は設定されていない。糸島市東(東交差点暫定出入口)で一般道路部と暫定取付となる。
東交差点暫定出入口 - 二丈IC(仮称)は事業中であり最終的に自専部4車線で整備予定[33]。
福岡高速1号線との接続により、天神 - 前原を従来より短時間で結ぶ事が出来るようになった。また、2011年2月には福岡高速5号線との渡り線も開通し、九州自動車道太宰府インターチェンジとの短絡ルートとなった[34]。
一般道路部(該当区間のみ)
編集- 起点: 福岡県糸島市二丈上深江
- 終点: 福岡県糸島市二丈福井
- 延長: 5.8 km
- 規格: 第3種第2級
- 設計速度: 60 km/h
- 標準道路幅員: 16.25 m
- 車線幅員: 3.25 m
- 車線数: 4車線
今宿道路の自専部は計画上、糸島市二丈上深江までの17.5 kmとなっており、そこから糸島市二丈福井までの5.8 kmは一般部のみとなる。当該区間は二丈浜玉道路と同規格にて整備済みの国道202号国土交通省管理区間(暫定2車線供用)であることから、これを改修しアクセスコントロールされた準自専道として完成4車線で供用する予定である。(詳細については今宿道路を参照)
二丈浜玉道路(当面活用区間)
編集福岡県糸島市二丈福井(深江ランプ) - 二丈鹿家IC間 約6 km
二丈浜玉道路は一般道路であり、西九州自動車道の指定区間になってはいないが当面活用区間という位置づけである。また西九州自動車道の一般部という扱いも受ける事がある。上記区間の自動車専用部は計画中であり詳細は未定[33]。
かつては福岡県道路公社・佐賀県道路公社が管理する一般有料道路だったが、2013年(平成25年)4月1日0時をもって無料開放された。
唐津道路
編集福岡県糸島市と佐賀県唐津市を結ぶ自動車専用道路である。 開通当初から無料区間である。
- 起点: 福岡県糸島市二丈鹿家(二丈鹿家IC)
- 終点: 佐賀県唐津市原(唐津IC)
- 延長: 10.4 km
- 規格: 第1種第2級
- 設計速度: 100 km/h(暫定開通時の規制速度 60 km/h) ※浜玉IC以西の最高速度は70 km/h
- 道路幅員
- 車線幅員: 3.5 m
- 車線数: 4車線(暫定2車線)
唐津伊万里道路
編集佐賀県唐津市から佐賀県伊万里市に至る自動車専用道路である。 開通当初から通行料は無料。
- 起点: 佐賀県唐津市原(唐津IC)
- 終点: 佐賀県伊万里市南波多町府招(伊万里東府招IC)
- 延長: 18.1 km
- 規格 : 第1種第3級
- 設計速度 : 80 km/h(暫定開通時の規制速度 70 km/h)
- 道路幅員
- 一般部: 20.5 m
- 橋梁部(長大橋): 19.5 m
- 車線幅員: 3.5 m[35]
- 車線数: 4車線(暫定2車線)
南波多谷口ICから伊万里東府招ICの間は、2018年3月31日に供用された[20]。
伊万里道路
編集佐賀県伊万里市で事業中の自動車専用道路である[36]。
- 起点: 佐賀県伊万里市南波多町府招(伊万里東府招IC)
- 終点: 佐賀県伊万里市東山代町長浜(伊万里西IC)
- 延長: 6.6 km
- 規格: 第1種第3級
- 設計速度: 80 km/h
- 道路幅員
- 一般部: 20.5 m
- 橋梁部: 19.5 m
- 車線幅員: 3.5 m
- 車線数: 4車線
伊万里松浦道路
編集佐賀県伊万里市から長崎県松浦市に至る整備中の自動車専用道路である。開通当初から通行料は無料。
- 起点: 佐賀県伊万里市東山代町長浜(伊万里西IC)
- 終点: 長崎県松浦市志佐町(松浦IC)
- 延長: 17.2 km
- 規格: 第1種第3級
- 設計速度: 80 km/h
- 道路幅員: 12.0 m
- 車線幅員: 3.5 m
- 車線数: 2車線[37]
山代久原IC - 今福IC間は、2015年3月14日に[16]、今福IC - 調川IC間が2017年11月5日に[19]、調川IC - 松浦IC間が2018年12月15日に[21]それぞれ開通した。
松浦佐々道路
編集長崎県松浦市から長崎県北松浦郡佐々町に至る事業中の自動車専用道路である[38]。
- 起点: 長崎県松浦市志佐町浦免(松浦IC)
- 終点: 長崎県北松浦郡佐々町沖田免(佐々IC)
- 延長: 19.1 km
- 規格: 第1種第3級
- 設計速度: 80 km/h
- 道路幅員: 12.0 m
- 車線幅員: 3.5 m
- 車線数: 2車線
松浦IC - 佐々IC間の19.1 kmについては長い間計画中とされ、全線約150 kmの中で最後まで未事業化区間として残っていた。2013年7月30日に都市計画決定が告示され[39]、2014年度より新規事業化された[40]。
ルート選定にあたっては、(1)平戸市方面からのアクセスを考慮し、西回りにやや迂回しながら松浦ICと佐々ICとを結ぶ道路を新設する案、(2)松浦ICと佐々ICとをほぼ直線に結ぶ道路を新設する案、(3)国道204号を改良する案の3案が検討され、高度医療機関へのアクセスや災害時の安定性、時間短縮効果、建設コスト等を総合的に勘案し、(1)案が採用された。完成2車線(幅員12 m)で、佐世保市内に2箇所のインターチェンジが設けられる予定となっている[41]。
2014年(平成26年)9月21日に江迎町で中心杭打式を行った[42]。
松浦IC - 平戸IC間の7.5 kmが2025年(令和7年)度に開通予定[11]。
佐々佐世保道路
編集長崎県北松浦郡佐々町から長崎県佐世保市に至る自動車専用道路である。
- 起点: 長崎県北松浦郡佐々町沖田免(佐々IC)
- 終点: 長崎県佐世保市矢岳町(佐世保中央IC)
- 延長: 9.0 km
- 規格: 第1種第3級
- 設計速度: 80 km/h
- 道路幅員: 20.5 m
- 車線幅員: 3.5 m
- 車線数: 4車線(暫定2車線)
当初は道路幅員23.0 m・設計速度100 km/hの計画であったが、上記のように変更された。
佐世保中央ICより西側(相浦中里IC方面)は国土交通省管轄。佐世保中央ICから佐世保みなとIC方面は西日本高速道路(NEXCO西日本)管轄の合併施行方式である。
相浦中里IC - 佐世保中央IC間(5.0 km)は2010年3月20日に開通。佐々IC - 相浦中里IC間が2011年9月13日に供用開始され全線開通した。2011年時点では、暫定2車線のため、車線分離用にガイドポストを設置している。現在の通行料は無料であり、規制速度は70 km/h。
佐々IC - 佐世保中央IC間の4車線化工事の完成に合わせて同区間がNEXCO西日本に移管され、走行区間等に応じた料金となる[43]。ただし、佐々IC - 佐世保中央IC区間内のみの利用は無料のままとなる[43]。
佐世保道路
編集長崎県佐世保市内を通る自動車専用道路である。NEXCO西日本が管理する全国路線網の一般有料道路。
- 起点: 長崎県佐世保市矢岳町(佐世保中央IC)
- 終点: 長崎県佐世保市大塔町(佐世保大塔IC)
- 延長: 8.3 km
- 規格: 第1種第3級
- 設計速度: 80 km/h(規制速度は70 km/h)
- 車線幅員: 3.5 m
- 車線数: 計画4車線(暫定2車線)
2010年(平成22年)3月20日に全線開通。2010年時点では、暫定2車線であるため、車線分離用にガイドポストを設置している。開通に先立ち3月12日夜から、佐世保大塔ICに新たに設置する本線料金所で料金を徴収する。これにより、佐世保みなとICの料金所は撤去された。
佐々IC - 佐世保中央IC間がNEXCO西日本に移管されることに伴い、非ETC車の料金は佐々IC - 佐世保大塔IC間の区間最大料金に変更される[43]。
武雄佐世保道路
編集佐賀県武雄市と長崎県佐世保市を結ぶ自動車専用道路である。NEXCO西日本が管理する全国路線網の一般有料道路。
- 起点: 佐賀県武雄市東川登町大字袴野(武雄南IC)
- 終点: 長崎県佐世保市大塔町(佐世保大塔IC)
- 延長: 22.1 km
- 規格: 第1種第3級
- 設計速度: 80 km/h(規制速度は70 km/h。ただし佐世保大塔IC - 佐世保三川内IC間にある4車線区間は除く)
- 道路幅員: 20.5 m
- 車線数: 4車線(暫定2車線)
2019年(令和元年)9月4日に、全区間が4車線化を優先整備するべき区間として指定された[22][23][24]。
九州横断自動車道長崎大分線
編集武雄JCT - 武雄南IC間は西九州自動車道(国道497号)ではなく、九州横断自動車道長崎大分線(高速自動車国道、長崎自動車道)として整備された[44]。 武雄南ICに武雄JCT方面の出入口が設置されていないため、この区間のみの利用はできない。
路線状況
編集道路管理者
編集- 福岡北九州高速道路公社
- 福岡高速5号線(福岡高速環状線)
- 福岡県道路公社
- 福岡前原有料道路
- 国土交通省九州地方整備局
- 佐賀国道事務所(唐津道路・唐津伊万里道路全線)
- 長崎河川国道事務所(佐々佐世保道路全線)
- NEXCO西日本 九州支社
- 佐賀高速道路事務所(佐世保道路・武雄佐世保道路全線)
主なトンネルと橋
編集交通量
編集24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 |
---|---|---|---|
福重JCT - 拾六町IC | 17,578 | 14,773 | 18,740 |
拾六町IC - 今宿IC | 17,578 | 14,773 | 18,740 |
今宿IC - 周船寺IC | 17,578 | 14,773 | 18,740 |
周船寺IC - 前原IC | 17,578 | 14,610 | 19,447 |
前原IC - 東交差点 | 17,578 | 14,610 | 19,447 |
東交差点 - 二丈IC間 | 未開通 | ||
二丈IC - 二丈鹿家IC間 | 当面現道活用区間(国道202号二丈浜玉道路) | ||
二丈鹿家IC - 浜玉IC | 調査当時未開通 | 18,843 | 9,982 |
浜玉IC - 唐津IC | 8,056 | 10,857 | |
唐津IC - 唐津千々賀山田IC | 調査当時未開通 | 8,848 | |
唐津千々賀山田IC - 北波多IC | 9,523 | ||
北波多IC - 南波多谷口IC | 8,308 | ||
南波多谷口IC - 伊万里東府招IC | 調査当時未開通 | ||
伊万里東府招IC - 山代久原IC間 | 未開通 | ||
山代久原IC - 今福IC | 調査当時未開通 | 5,135 | |
今福IC - 調川IC | 調査当時未開通 | ||
調川IC - 松浦IC | |||
松浦IC - 佐々IC間 | 未開通 | ||
佐々IC - 相浦中里IC | 調査当時未開通 | 19,716 | |
相浦中里IC - 佐世保中央IC | 調査当時未開通 | 20,134 | 29,330 |
佐世保中央IC - 佐世保みなとIC | 23,970 | 19,625 | |
佐世保みなとIC - 佐世保大塔IC | 16,925 | 38,119 | 28,257 |
佐世保大塔IC - 佐世保三川内IC | 6,614 | 17,320 | 9,909 |
佐世保三川内IC - 波佐見有田IC | 6,580 | 14,189 | 9,018 |
波佐見有田IC - 武雄南IC | 7,245 | 12,930 | 9,200 |
武雄南IC - 武雄JCT | データなし | 9,918 | 8,714 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
- 平成22年度の調査期間中において佐世保中央IC - 武雄JCTでは、高速道路無料化社会実験が行われていた。
地理
編集通過する自治体
編集接続する高速道路
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “高速道路ナンバリング”. www.mlit.go.jp. 2023年2月21日閲覧。
- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
- ^ “国道202号 国道497号 今宿道路”. 国土交通省九州地方整備局 福岡国道事務所. 2021年11月19日閲覧。
- ^ a b “西九州自動車道(二丈〜二丈鹿家) 第1回 説明資料” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 (2019年11月8日). 2021年12月6日閲覧。
- ^ “伊万里道路”. 国土交通省九州地方整備局 佐賀国道事務所. 2021年11月19日閲覧。
- ^ “伊万里松浦道路”. 国土交通省九州地方整備局 佐賀国道事務所. 2021年11月19日閲覧。
- ^ “平戸ICと江迎鹿町ICの名称案を了承”. 西日本新聞me. 2021年7月3日閲覧。
- ^ a b c “国道497号 西九州自動車道 松浦佐々道路(松浦IC〜平戸IC間)が令和7年度に開通します” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 長崎河川国道事務所 (2023年12月22日). 2023年12月22日閲覧。
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