改善が進まない中国の知財保護の現状 上海欧計斯軟 開発部長の細谷竜一氏 「中国は、2001年のWTO加盟と前後するように、国家レベルで知的財産権を保護する政策を推進してきました。しかし、企業や個々人のレベルでは、知財保護意識が目立って改善していないのが現状です」 そう語るのは、中国上海市のソフト開発会社、上海欧計斯軟件(Shanghai O中国のソフト開発会社である通華科技が2007年に設立した合弁会社。細谷氏は、2000年にはじめて日中間のオフショア開発プロジェクトに携わり、2008年からは上海欧計斯軟件の開発部長として対日オフショア開発プロジェクトを指揮している。中国における知財保護や情報安全管理の"現場"をよく知る人物だ。 「ソフトウェアに関する知財保護政策としては、例えば、20