今から30年以上前、アメリカでは、15の曲が公序良俗を乱す曲として名指しされた。政治家の妻たちによる過激になっていった歌詞への反動的な運動の中で、これら15曲が「汚らわしい15曲 / Filthy 15」として槍玉に挙げられ、その結果、彼らの圧力によって「露骨な歌詞」が含まれていることを警告するステッカー「Parental Advisory」がレコードやCDのジャケットに貼られるようになったのだ。 それからかなり年月は過ぎたが、槍玉に挙げられた曲に関する議論は今でも語り草となっている。2018年には、作曲家のニコール・リジーがこの問題をテーマとした作品「汚らわしい15曲」を発表し、有名なバービカン・シアターを含む各地の演劇会場で上演されている。 「初めのころ、私は驚いて呆然としていた。けれど、じきに怒りが爆発した」 作品で発表する表現がどこまで許容されるのか……それをめぐる議論は昔からあっ
【インタビュー】JURASSIC JADE「停まらない列車から降りないから」、最新作『Nyx filia』リリース JURASSIC JADEが、前作『id – イド』以来、約2年振りのフルアルバム『Nyx filia』(ニュクス・フィリア)を2023年3月22日(水)にリリースする。バンドはコロナ禍で活動が制限される中でも楽曲制作を継続し、今作には練りに練り上げられたという10曲を収録。前作同様、コ・プロデューサーとしてDOOMのTakashi“CBGB”Fujitaを迎え、ヴォーカル・ワークに大きく貢献するとともに、ワンフレーズのコーラスでレコーディングへも参加。また前作から参加のWATANABE(Ba&Cho)も2曲(「Cave Sorrow」、「朝5時に戦争が始まる」)を提供し、バンドに新たな息吹を吹き込んでいる。今回BARKSでは、そんな今作を中心に別府“Veppy”伸朗がメンバ
台湾発の仏教デスメタルバンドのダルマが、2024年8月27日から29日にかけて初の日本ツアーを行う。 当ツアーは、上野音横丁、横浜7th Avenue、新宿SHINJUKU ANTIKNOCK presentsの3つの会場で実施され、ovEnola、The Lefts、wombscape、Alphoenix、Malevolent Pleasure、Altar of Dementia、Re;pagers、 GUNGIRE、EAST UP LINE、Art`emïus、FATHOMLESS SKYWALKER、Verdelet、NABLA9、rotpillarといった14組の日本のメタルバンドとの共演が予定されている。 2018年に台湾で結成されたダルマは、台北西門Jack Studioの創設者でありSABIANのグローバルアンバサダーでもあるドラマー・Jack、カナダ出身の音楽クリエイターの
90年代Cow Metal:グランジムーブメント下のアメリカーナ+ハードロック(グランジがHR/HMに与えた影響シリーズ) 未来のために語り継ごうシリーズ。メタル史では現在1980年代を追っていますが1990年代、グランジムーブメントがHR/HMに与えた影響シリーズの新記事です。 カウパンク(またはカントリーパンク)というジャンルがありまして、その名の通りアメリカーナ(カントリー、ブルーグラス、フォーク、ブルースなど)と融合したパンクのサブジャンル。でも、カウメタルってないんですよね。近いものとしてはサザンメタルがある(→こんなの)のだけれど、これもあんまりメジャーじゃない。「カウメタル」的な音があるんじゃないかと思ってまとめてみることにしました。 なんで「カウ」かと言えばこの2つのアルバムの印象が強いから。 ザックワイルド率いるプライドアンドグローリーの唯一作急にカントリーに接近したエア
メタリカ、レコードが売れまくりでレコード工場ごと買い取る2024.05.29 16:3541,651 Eduardo Marín - Gizmodo US [原文] ( 岩田リョウコ ) 2023年3月25日の記事を編集して再掲載しています。 メタリカ、ビジネス上手! メタルバンドのメタリカが、アメリカで最も大きなレコード盤のプレス工場Furnance Record Pressingの筆頭株主となりました。 その背景には、レコード盤のリバイバルがあるみたいです。コロナ禍からレコードの売り上げが爆増していて、1987年以降初めてCDの売り上げを抜いています。 メタリカもレコード盤が売れまくっているバンドの1つ。メタリカは2016年のアルバム『Hardwired…To Self-Destruct』以降は新しいアルバムはリリースしていないのですが、なんとそのアルバムのレコード盤が2021年に33
メタルという音楽を深く広く掘り下げ引き伸ばし、その魅力を現代的な視点によって再定義した『現代メタルガイドブック』の出版からもうすぐ1年が経つ。 2022年に和田信一郎(s.h.i.)氏の監修によってele-King booksから発表された『現代メタルガイドブック』は「新しいメタルの教科書」として紹介されているが、まさにその役割を果たした素晴らしい本だ。有難いことに自分もディスクレビューにて参加させていただき、かなり大きな影響を受けた。 詳しくはele-kingのサイトにて確認できる『現代メタルガイドブック』の内容一覧を見ていただきたいのだが、今までになかった視点によってメタルが解釈/再考され、メタルという音楽の幅広さと楽しみ方が提示されている。監修をされたs.h.i.氏の圧倒的な知識量と愛情によってまとめられた『現代メタルガイドブック』はメタルのファンは勿論、メタルを知らない/興味がない
<収録曲> DISC 1 : HEADLESS Cemaster) 02. Headless Cemaster) 03. Devil & Daughter (2024 Remaster) 04. When Death Calls (2024 Remaster) 05. Kill In The Spirit World (2024 Remaster) 06. Call Of The Wild (2024 Remaster) 07. Black Moon (2024 Remaster) 08. Nightwing (2024 Remaster) 09. Cloak & Dagger (2024 Remaster) (CD b
2024年3月1日に16枚目となるアルバム『Hopium for the Masアメリカのインダストリアル・メタル・バンドMinistry。 バンドの中心人物であるAl Jourgensenは現在65歳であるが、未だ精力的にライブを行っており各国のメタル系フェスティバルに出演。去年はGary Numan、Front Line Assemblyとのツアーを成功させ、来月から再び怒涛のツアーが始まる。 2018年に発表された『AmeriKKKant』以降、ドイツの老舗メタル・レーベルNuclear Blastを拠点にアルバムを出しており、Ministryのエクストリームなインダストリアル・メタル・スタイルは止まらず更新され、Al Jourgensenの創作意欲は尽きることなく形となって届けられている。近い将来、1stアルバム『With Sympathy』を再録するとい
シン・リジィとフィル・ライノットのアイルランド いわゆるブリティッシュ・ハード・ロックの代表格とされながらも、アイルランド・スピリットを内に秘めた印象的な楽曲の数々で、1970年代にひときわ強い個性を放ったバンド──シン・リジィ。 その中心人物フィル・ライノットは、1949年にアイルランド人の母とブラジル人の父の間に生まれた。フィルは幼少期から思春期まで、自らの褐色の肌に対する差別意識と向き合いながら、次第にアイルランド人としてのアイデンティティを確立したという。ロックが若い世代に対して重要な意味を持ち始めた1960年代。彼もそんな時代の空気を吸い込んでいたに違いない。 1970年にシン・リジィはデビューするが、初ヒットは1973年にUKチャートの6位まで上昇した「Whiskey In The Jar」。フィルはダブリン周辺のフォーク・ミュージシャンたちと交友していたというから、この有名な
2022年11月末に刊行した『現代メタルガイドブック』(自分が監修・執筆を担当)では、レビュー作品選定の時点でG.I.S.M.も挙がっていたのだが、諸般の事情から今回は掲載見送りということになった。しかし、同書の発刊と連動して開催されたDOMMUNEの実写版「現代メタルガイドブック」がご好評をいただき、2023年1月にBEAST ARTS公式から依頼される形でDOMMUNEのG.I.S.M.特集に登壇したことをふまえ、これはやはりレビューを書いておいた方がいいだろうという判断に至った。宇川直宏氏との打ち合わせの際に「是非!」と言っていただけたこともあり、今回こうして公開させていただくことになった次第である。 G.I.S.M.はハードコアやメタルの歴史において(日本に限らず世界全体を見ても)最も重要なバンドの一つであり、Lady Gagaが「Telephone ft. Beyoncé」のMV
EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FAIQ AHMED OF TABAHI !! “While Karachi’s Reputation As a Challenging City May Have Influenced Our Music To Some Extent, It’s The Genre’s Ability To Speak To The Experiences Of Our Society That Truly Drives Us.” DISC REVIEW “THRASH FOR 音楽に影響を与えているかもしれないけど、僕たちを真に突き動かしているのは、スラッシュ・メタルが社会に語りかける能力なんだ。僕たちは、スラッシュ・メタルを強力な媒体として、自分たちの考え、経験、感情を世
Soul Glo 左からTJ・スティーヴンソン、GG・ゲラ、ピアース・ジョーダン(Photo by Chrisaite) Soul Glo(ソウル・グロー)の初来日ツアーが10月26日〜31日にかけて京都・大阪・名古屋・神奈川・東京で開催される。2022年に名門Epitaphからリリースした最新アルバム『Diaspora Problems』が世界中で絶賛され、今年のコーチェラ・フェスティバルでも圧倒的な存在感を放った「今絶対見ておくべき」ポストハードコアバンドはどのように生まれたのか? 米ローリングストーン誌が発表した、音楽産業の刷新をリードする25組「Future 25」にも選ばれた彼らの最新インタビューをお届けする。 様々なジャンルを横断するロック界の無頼漢、Soul Gloが2014年に結成された頃、フロントマンのピアース・ジョーダンはワイルドで実現不可能
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