特集「そごう西武 混沌の売却」の他の記事を読む 「最終的な契約の文書を確認したいので見せてもらえないか」 「契約書は英文ですから読めないと思います」 「私は英語ができるから読める。だから今すぐ契約書を見せてほしい」 「でも30〜40ページもあるので読むのには時間がかかります。私の説明を信じていただければ大丈夫です」 複数の関係者によると、10月26日、セブン&アイ・ホールディングスで開かれた「意見交換会」でこんな会話が繰り広げられたという。 意見交換会とは、井阪隆一社長以下セブン&アイの幹部と社外取締役が出席し、取締役会で話し合う議題について事前に調整するもの。この日は、セブン&アイ傘下の百貨店、そごう・西武の売却に関する議題の検討が中心だった。 そごう・西武の売却をめぐってセブン&アイは、株主であるアメリカの投資会社、バリューアクト・キャピタルからコンビニエンスストア以外の不採算事業の売