Published 2025/01/03 07:01 (JST) Updated 2025/01/03 07:17 (JST) 高知大発ベンチャー企業が人工知能(AI)を使って農作物の生産から輸送まで効率を大幅に引き上げる実証実験を始めた。独自のモデルを活用する。国内の農家はこの20年で半減し高齢化が著しい。将来にわたり需要を満たすため、生産性向上が喫緊の課題となっている。責任者は「食料自給率の低下に危機感がある。AIで農家の金銭的、体力的負担を減らしたい」と意欲を燃やす。(共同通信=鈴田卓) ▽数理モデル 実験を手がけるのは、高知IoPプラス(高知県南国市)。農学とデータサイエンスの融合を目指す高知大IoP共創センターの岩尾忠重(いわお・ただしげ)教授(58)=工学=が技術責任者を務める。 岩尾さんは富士通出身の研究者。2021年に高知大に着任してから農家の苦労を知り問題意識を持った。2