音楽と絵画を愛するお笑い芸人・平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)が美術館の館長となり、自身が所持する数々のCDジャケットのなかから絵画的に見て優れているもの、時に珍しいものをご紹介する連載。 第63回:圧倒的名盤だが気になるのはジャケット右下…… 今回ご紹介するのはこちら。 <耳マンのそのほかの記事> ロックというカテゴリーのみならず、あらゆるジャンルを含めたうえでも20世紀最高の女性シンガーとして名前があがるジャニス・ジョプリン。ミュージシャンとしての活動期間は極端に短く、27歳で死を迎えるまでのほんの数年間の間に彼女の歌声は音楽界に巨大な足跡を残した。 孤立していた学生時代。校内では「最も醜い“男”」という屈辱的な呼び名を与えられ、愛されることに飢えていた彼女の唯一の心の支えは音楽。そんな彼女の体から発せられる声はただ単に「いい歌声」という範囲を超えた、純粋にして強烈なむき出しの魂その