「日本音楽著作権協会(JASRAC)は他事業者の参入を著しく困難にしている」とする判断が確定した。テレビやラジオで使われる楽曲の管理ビジネスをめぐり、JASRACの著作権使用料の徴収方式が、独禁法に違反するかどうかが争われた訴訟の上告審。最高裁は4月28日、独禁法違反ではないとした公正取引委員会の審決を取り消す判決を言い渡した。公取委は審理をやり直すことになる。 JASRACの方式は、放送事業収入の1.5%を支払えば700万を超える管理曲が使い放題になる「包括徴収」方式を採っており、放送向け音楽の著作権管理事業をほぼ独占している。 これに対して、エイベックス・グループの楽曲を管理する著作権管理会社「イーライセンス」が2006年、1曲ごとに徴収する方法で新規参入。JASRACが管理していない曲を利用するには、放送事業者が別途、イーライセンスに使用料を支払う必要があるため、イーライセンスの利用