2024-11-21

anond:20241121122554

この意見はいくつかの妥当性がある一方で、議論対象や主張の文脈によっては問題点や誤解を招く可能性もあります。以下に分けて分析します。

 

1. 「投票は非合理的だ」という議論について

妥当性:

投票の非合理性議論すること自体は、民主主義選挙制度を深く考える上で有益です。例えば、「個々人の1票が選挙結果に与える影響は極めて小さい」という点を議論することは、制度改革や新しい民主主義の形を模索するきっかけになり得ます

問題点:

この議論を広める際に、「だから投票する意味がない」という結論に直結してしまうと、民主主義の基盤である選挙制度が軽視される可能性があります選挙は単に個々人の直接的な影響力だけでなく、社会的意思表示民主主義プロセスのものを支える役割果たしているため、非合理性議論投票離れを助長することには慎重であるべきです。

 

2. 「投票には行かない方が良い」という主張について

妥当性:

投票に行かないことを勧める意見も、思想表現の自由として保障されています特にその主張が「投票は現行の制度正当化するだけだ」「選挙以外の方法意思を示すべきだ」という考えに基づく場合、これ自体意見として認められるべきです。

問題点:

投票に行かない方が良い」という主張が広がることで、社会全体の政治参加意識が低下する可能性があります特に特定の層(若者低所得者など)の投票率が下がると、結果的にその層の意見政治に反映されにくくなり、さらなる政治的不平等を招くリスクがあります

 

3. 「選挙に行くな」と勧めることは権利侵害ではないか

妥当性:

他人に「選挙に行かない方が良い」と勧める行為自体は、基本的思想表現の自由範疇です。強制力が伴わない限り、個人選挙権そのもの直接侵害する行為には該当しません。

限界:

強制脅迫が伴う場合や、虚偽の情報を用いて特定の行動を促す場合には、選挙自由妨害する行為として公職選挙法違反となる可能性があります。また、倫理的には、民主主義社会における「投票権を行使する自由」を軽視するような発言批判対象となるでしょう。

 

4. 全体的なまとめ

この意見は、以下の点では妥当です:

投票の非合理性議論すること自体は、制度改革政治のあり方を考える上で重要である

• 「選挙に行かない方が良い」という主張や、「選挙に行くな」と勧める行為は、思想表現の自由範囲内で許容される。

一方、以下のリスク問題点があります

投票行動を軽視する主張が広まることで、政治参加が低下し、特定層の意見が反映されにくくなるリスクがある。

• 主張が他者選挙行使実質的妨害する形になる場合は、法的または倫理的問題を引き起こす可能性がある。

 

結論として、この意見議論として成立しますが、その影響や広まり方に対して慎重な姿勢必要です。

記事への反応 -
  • >ただ、他人に「選挙に行くな」と勧めるのは権利の侵害だ。 勧めるのは権利の侵害じゃないでしょう。強制じゃないんだから。 >選挙制度に問題があるなら、制度の改革を目指せ...

    • ならば「選挙に行くなというやつを信じるな」も主張だから、放っておけよ 言い続けるぞ   選挙で個人が投票する権利を得るために、先人の長い努力と戦いの歴史があった それを放棄...

      • しかし投票には意味がないという研究はあるし、投票義務化だとかでペナルティを付けたり、下位選挙区モデルだったりの解決策も議論されているわけじゃない。 主張を批判せずに〇...

        • だから、選挙制度に問題があるなら、制度改革の議論を進めるべきだろ。 「選挙へ行くな」は制度改革に繋がる主張じゃない。分けて考えるべきだ。   何度でも書くけど、「選挙に行...

          • >だから、選挙制度に問題があるなら、制度改革の議論を進めるべきだろ。 >「選挙へ行くな」は制度改革に繋がる主張じゃない。分けて考えるべきだ。 投票は非合理的だって議論...

            • この意見にはいくつかの妥当性がある一方で、議論の対象や主張の文脈によっては問題点や誤解を招く可能性もあります。以下に分けて分析します。   1. 「投票は非合理的だ」という議...

            • 「選挙に行くな」というやつを信頼しないぞ 選挙制度の問題点と改善の話は、それとは別で検討すべき

              • >「選挙へ行くな」は制度改革に繋がる主張じゃない。分けて考えるべきだ。 に対して俺はつながる主張だと言っているわけ。

                • 結構。平行線だ。 自分は「選挙制度に問題がある。改善の議論をすべきだ。」→賛成 「選挙制度に問題があるから投票に行くな」→反対 これは譲れない。

                  • >自分は「選挙制度に問題がある。改善の議論をすべきだ。」→賛成 >「選挙制度に問題があるから投票に行くな」→反対 「選挙制度に(投票行動が非合理的になってしまう≒投票...

                    • 選挙制度の改革が必要でも、今現在の選挙権を放棄する理由にはならない。 投票と制度改革は並行して行うことができるから。 以上。

                      • 別に権利を行使しないことと改革も同時に出来るので 権利=してもしなくてもいい、なので権利と言う言葉を使うの以上破綻してる。 君は権利といいながら投票は義務と言う主張してる...

                      • >選挙制度の改革が必要でも、今現在の選挙権を放棄する理由にはならない。 >投票と制度改革は並行して行うことができるから。 選挙制度の改革が必要→投票が非合理的(≒投票...

      • 歴史はすぐに嘘をつくから信用できない

    • 権利の侵害と言うのは間違い っていうところには触れず 自分の間違いは認めずの他の部分で話続けていくキチガイみたいなの ネットに大量にいてこういう人らのせいでまともな話はな...

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