小泉劇場だともてはやされていた初期のころかな。支持率85%をたたき出したことがあった。
あれには驚いたけど、その前の森政権が支持率一桁になったりしてたから反動がすごかったんだろうね。
今から考えると、劇場というよりも小泉マジックって感じだった。
当時のメディアも業界人も、ほとんどがそのマジックのタネも仕掛けも見ないようにしていたのは、もっとずっと後になってから知った。
当時の自分からすると、規制緩和や雇用流動化がどうのこうのというのは対岸の社会で起こっていたことだったので、
それよりも、靖国神社に毎年参拝すると言って言ったとおりに実行していたこととか、道路特定財源にメスを入れたとか。
そのほうが思い出しやすい。
まだ総理大臣を続けられそうなのに勇退したのは、大物政治家の立居振舞いとして単純にかっこよかった。
大半の人間の給与が下がったのは天引きされる年金や保険料の割合がどんどん増えて手取りの金額が減っているからだし、
中高年になってもスキルを身につけないといけないと脅してくるのは政治でも政策でもなくて、PR広告や出版物。
それと、厳しい社会なのが不満なら自分で選挙に出てみればいい。
私は政治家志望だったことがまったくないから絶対に選挙には出ないけど、投票には行ってる。たとえ現職圧勝なのがわかりきっている選挙だったとしても。