TeX_Liveとは? わかりやすく解説

TeX Live

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 03:43 UTC 版)

TeX Live
作者 TeX Users Group
開発元 Karl Berry
初版 1996年 (27年前) (1996)
最新版
2023 / 2023年3月19日 (3か月前) (2023-03-19)
リポジトリ
対応OS クロスプラットフォーム
対応言語 英語, 日本語
サポート状況 開発中
種別 TeXディストリビューション
ライセンス LPPL英語版, GPL (Version 2)
公式サイト www.tug.org/texlive/
テンプレートを表示

TeX Liveは、TeXディストリビューションの1つ。サポートを終了した[1]teTeXというディストリビューションの代替とされ[2]Fedora[3]Debian[4][5]Ubuntu[6]Gentoo[7] などのLinuxディストリビューションでは、デフォルトのTeXディストリビューションである。

OpenBSD[8]FreeBSD[9]NetBSD[10] といった他のUNIXディストリビューションも、teTeXからTeX Liveへの移行を進めている。

経緯

このプロジェクトは、元来Sebastian Rahtzが1996年TeX Users Groupを含む世界中のTeXユーザグループとの共同作業で始めたものであり、現在はKarl Berryがメンテナンスを行っている。

バージョン2009まで、TeX LiveはCD ROM、DVD ROMや他のモバイルデバイスから直接起動したり、「活性化」することができた。しかし、TeX Live 2010以降のTeX Collection DVDでは、ストレージ空間の制限により起動不可となっている。TeX Liveは、TeX Directory Structure英語版に準拠する。

バージョン2009以降では、Microsoft WindowsmacOS用にTeXworksエディタとベクタグラフィックス言語Asymptoteが含まれている[11]

macOSには、TeX Liveに準拠し、Mac上でTeXを使うためのツール群(TeXShopエディタや文献管理機構BibDeskなど)が含まれるMacTeX[12] がある。TeX Liveは、MacPortsでもコンパイルやインストールが可能である。

日本語の収録

TeX Live 2010以降、日本語対応のパッケージが数多くマージされている。

2010にはpTeX/pLaTeXを収録。

2011にはレジストリ数を拡張したε-TeXの日本語対応版であるε-pTeXを収録。

2012にはpTeX、ε-pTeXの内部Unicode処理版であるupTeX、ε-upTeXを収録。IPAフォントを収録。babel-japaneseパッケージを収録。Open Type Font用VF (japanese-otf-uptex) を収録。LuaTeX-jaを収録。

出典

  1. ^ Thomas Esser. “teTeX: no next release”. 2009年11月20日閲覧。
  2. ^ TeX Live”. 2009年11月19日閲覧。
  3. ^ Fedora Wiki - TeX Live Migration”. 2009年11月19日閲覧。
  4. ^ Debian -- Details of package texlive in lenny”. 2009年11月19日閲覧。
  5. ^ TeX Live and Debian”. 2009年11月19日閲覧。
  6. ^ Ubuntu -- Details of package texlive in karmic”. 2009年11月19日閲覧。
  7. ^ Gentoo Monthly Newsletter: 30 September 2008”. 2010年3月7日閲覧。
  8. ^ Edward Barrett (June 2008). Barbara Beeton. ed. “Porting TeX Live to OpenBSD” (PDF). TUGboat (Portland, Oregon, USA: TeX Users Group) 29 (2): 303–304. ISSN 0896-3207. http://www.tug.org/TUGboat/Articles/tb29-2/tb92barrett.pdf 2009年11月19日閲覧。. 
  9. ^ FreeBSD ports for TeX Live”. 2009年11月19日閲覧。
  10. ^ The NetBSD Packages Collection: print/texlive-tetex”. 2009年11月19日閲覧。
  11. ^ Release notes for TeX Live 2009”. 2009年11月20日閲覧。
  12. ^ MacTeX”. 2009年11月20日閲覧。

外部リンク


TeX Live

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 07:37 UTC 版)

MacTeX」の記事における「TeX Live」の解説

TeX Live の内容物全て含まれている。Mac環境には必要なファイル含まれるが、見落としなく全てインストールされていることにより互換性保証され各種ガイドブックの手順が全てそのまま実行できるためであるとされる

※この「TeX Live」の解説は、「MacTeX」の解説の一部です。
「TeX Live」を含む「MacTeX」の記事については、「MacTeX」の概要を参照ください。

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