Mac Catalyst
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/30 08:32 UTC 版)
開発元 | Apple |
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初版 | 2019年10月7日 |
対応OS | macOS Catalina 10.15以降 |
種別 | API |
公式サイト |
developer |
Mac Catalystとは、macOS向けアプリの開発用フレームワークであり、アプリの実行環境である。
概要
アプリ開発者は、Mac Catalystを利用することでiPad向けアプリをmacOSでも実行できるよう開発することができる[1]。従来、macOS向けアプリとiOS/iPadOS向けアプリは明確にXcodeプロジェクトを分けて開発する必要があり、コードやリソースを共有することは開発者が注意深く行う必要があった。しかしmacOS Catalina以降に搭載されたMac Catalystの機能を利用することで、アプリ開発のビルドターゲットとしてmacOSを選択し、簡単に開発・移植ができるようになった。
Mac CatalystはiOS/iPadOSの実行環境を模して動作するため、macOSのバージョン毎に下記のようなiOS/iPadOSバージョンの違いがある。例えばmacOS Catalina上ではiOS/iPadOS 13以降をターゲットとして開発されたアプリは動作するが、iOS/iPadOS 14以降をターゲットに開発されたアプリは動作しない。
最小展開ターゲットバージョン | 動作するmacOSバージョン |
---|---|
iOS/iPadOS 13 |
Catalina 10.15以降 |
iOS/iPadOS 14 |
Big Sur 11以降[2] |
iOS/iPadOS 15 |
Monterey 12以降[3] |
詳細
Xcodeのプロジェクト内で展開対象のプラットフォームにMac Catalystを追加すると、Xcodeはプロジェクトに次の変更を加える[4]。
- デバッグ環境として"My Mac"を追加し、Xcodeを実行しているmacOS上でアプリを直接実行・デバッグできるようになる
- Mac互換のコンテンツのみをリンクまたは埋め込むようになる
- Macバージョンの最小展開ターゲットを設定したり、アプリのMacバージョン用のバンドル識別子を追加できるようになる
沿革
時期 | 内容 |
---|---|
2019年 |
AppleはWWDC 2019でProject Catalystを発表し、iPad向けアプリをMacで動作させる仕組みを提供予定であると明かした[5]。Appleは同プロジェクトの成果を利用してNews、Homeや株価といったiOSアプリを移植し、macOS Catalinaとともにリリースした[6]。またその後TwitterやGameloftなどのサードパーティもMac Catalystを利用してmacOS向けアプリをリリースした[7][8]。 |
2020年 |
macOS Big Surのリリースに含まれたMac Catalystでは、iOS/iPadOS 14向けアプリの実行が可能になった。アプリのユーザーインターフェイスをMac用に最適化するかどうかのオプションや、iOS/iPadOS 14の新しい機能を利用できるようになった。 |
2021年 |
macOS Montereyのリリースに含まれたMac Catalystでは、iOS/iPadOS 15向けアプリの実行が可能になった。macOSネイティブアプリと同じフルスクリーン機能を利用できるようになったほか、iOS/iPadOS 15の新しい機能を利用できるようになった。 |
脚注
出典
- ^ “Mac Catalyst”. Apple Developer. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “What's new in Mac Catalyst - WWDC20 - Videos” (英語). Apple Developer. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “What's new in Mac Catalyst - WWDC21 - Videos” (英語). Apple Developer. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “iOSアプリをmacOSで動作可能にする Project Catalyst”. InfoQ. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “iPadアプリをmacOSアプリにする「Project Catalyst」でTwitter公式アプリも復活へ”. ITmedia NEWS. 2022年1月5日閲覧。
- ^ Inc, mediagene (2019年6月24日). “macOSのボイスメモやホーム、ニュース、株価アプリが改善されるって”. www.gizmodo.jp. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “TechCrunch – Startup and Technology News” (英語). TechCrunch. 2022年1月5日閲覧。
- ^ ASCII. “「アスファルト9:Legends」がMacでもプレー可能に”. 週刊アスキー. 2022年1月5日閲覧。
Mac Catalyst
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:36 UTC 版)
「macOS Catalina」の記事における「Mac Catalyst」の解説
新しい機能のMac Catalystを利用することで、macOSとiOS/iPadOSのの両環境で動作するアプリケーションを開発することが可能となった。AppleはJiraやTwitterなどのアプリケーションをデモンストレーションした(後者のmacOSアプリが2018年2月に利用できなくなった後)。
※この「Mac Catalyst」の解説は、「macOS Catalina」の解説の一部です。
「Mac Catalyst」を含む「macOS Catalina」の記事については、「macOS Catalina」の概要を参照ください。
「Mac Catalyst」の例文・使い方・用例・文例
- 日本人はたいがい Macaulay 風の英文を書く
- Macaulay の文章は平易でわかりやすい
- Macaulay を模範とした文を学んだ
- 彼の文章は Macaulay を模倣している
- 僕は Macaulay に倣って文を学んだ
- Macaulay に倣って文を書く人が多い
- Macaulay 式の文章を書く人が多い
- 当時の英国の文士には Macaulay に私淑する者が多かった
- 僕は Macaulay を手本にした
- Macaulay を手本にして英文を学んだ
- 君は Macaulay が読めるか
- グラム陽性でグラム陰性バクテリアの広範囲に対して有効な抗菌性医療として使用されるニトロフランの派生物(商標名Macrodantin)
- 1984年,アップルは「Macintosh(マッキントッシュ)」を発売した。
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