G550
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/08 00:55 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動G550
- ガルフストリーム G550 - ガルフストリーム社のビジネスジェット(プライベートジェット)。
- MGA-G550 - マトロックス社が製造していたグラフィックチップ。
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G550
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 05:57 UTC 版)
「ガルフストリーム G550」の記事における「G550」の解説
G550は、乗客8人と乗員4人を乗せ、最高高度15,545m (51,000フィート)、マッハ0.885で12,501km (6,750海里) を飛行可能である。これは当時のビジネスジェットで最も長距離であり、ニューヨークから東京までをノンストップで14時間半で飛行できた。キャビンはその構成によって最大14~18人の乗客を乗せることができる。G550は当時のビジネスジェットで最も進化したコックピットを持っていた。コックピットに液晶ディスプレイを初めて本格導入することで、ブラウン管時代と比べて地形図やナビゲーション情報、気象情報などの可読性を大きく改善した。さらに、EVS (エンハンスト・ビジョン・システム) は、この種の装置としてはFAA (連邦航空局) から認可された最初の装置であり、上空でも地上でも視認性の低い状況でパイロットの状況認識を改善できた。オーナーは、複数のキャビンレイアウトやオプションパッケージから希望するものを選ぶことができ、そのミッションに合わせて機体をカスタマイズすることも可能であった。なお、G550の乗客数は、発表時は最大18人であったが、後に最大19人と拡大されている。 GVとG550の外見上の明確な違いは窓の数が異なるぐらいだが、内部はビジネスジェットでは初めとなる液晶ディスプレイを用いたコックピットなど大きな違いがあった。G550の型式限定 (type rating) はGVと同じなので、GVのパイロットは新たにライセンスを取り直す必要なく、G550を操縦できる。 G550は、アメリカ航空業界で最も権威ある Collier Trophy(英語版)を2003年に受賞した。この賞は、NAA (全米航空協会(英語版)) から、「アメリカの航空宇宙分野において、航空機や宇宙船の性能、効率、安全性を改善させる最も偉大な貢献であり、かつ、実際に運用してその効果が実証された価値」に対して授与される。G550の受賞理由は以下の点である。 EVS (エンハンスト・ビジョン・システム)の採用。赤外線カメラが捉えた映像をコックピットのヘッドアップ・ディスプレイに映し出すシステムにより、パイロットは夜間や霧があるなどの視界が悪い状況でも、滑走路や周辺の状況を認識できるようになった。 PlaneViewTMコックピットの採用。古典的なダイヤルや計器などの装置をディスプレイ上の画像として表示することで、コックピットを大量の計器類から開放し、使いやすく、かつ、必要な情報を同時に示せるようになった。 同一クラスで最長距離の飛行が可能。G550は、ジョージア州サバンナからドバイまで12,073kmをノンストップで飛行した。 G550は市場投入後の10数年間で、ロンドン・東京間を11時間強、北京・ニューヨーク間を14時間弱など、50以上の都市間最速記録を作った。G550は長距離ビジネスジェットのベストセラーとして売れ続け、2017年7月には550機目の引き渡しが行われた。2021年6月30日、顧客に最終機が引き渡された。
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