腐食とその対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:18 UTC 版)
掘立柱建物の柱は、地下水面下に設置しないと酸素の供給によって柱材がきわめて腐食しやすい環境となる。そのため建築基準法施行令第38条6項には、 建築物の基礎に木ぐいを使用する場合においては、その木ぐいは、平家建の木造の建築物に使用する場合を除き、常水面下にあるようにしなければならない。 と定めている。 歴史的にみても、上述のように平城京の建物の大部分は礎石を用いない掘立柱建物で、1m四方を掘り埋めるケースが多かったとみられる。平城京が都城として機能した約70年間で宮内省大膳職では5回の建て替えが確認されている。なお、現代でも礎石を用いない伊勢神宮の場合は20年ごとの改築がおこなわれている。 今日、歴史的建造物の復元においては、倒壊防止と腐食防止を兼ねてコンクリートで根固めする例も少なくない。
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