柱穴とは? わかりやすく解説

柱穴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/12 09:16 UTC 版)

青森県三内丸山遺跡の六本柱建物の柱穴。

柱穴(ちゅうけつ、はしらあな)は、を立てるための穴。考古学的には次の2つの場合が考えられるが、遺構確認面や穴の大きさ・向き・配列などによって、そのいずれかを判断する。

竪穴建物に伴う柱穴

人間が居住できるスペースだけ地面を掘りくぼめて竪穴建物をつくる際、それに屋根をかけるために柱を立てる。したがって、柱穴の遺構確認面は竪穴のさらに下層になる。平面形が円形や楕円形を基調とする縄文時代弥生時代の竪穴建物の場合はその形状に応じて竪穴の内側に、方形の多い奈良時代平安時代の場合は竪穴内側の四隅(およびその間)に主柱となる柱穴があり、竪穴外側に支え柱をともなうことが多い。いずれの場合も、屋根は地表面までの三角状(円錐状)と考えられる場合が多いので、柱穴の向きも傾いて検出されることがある。

掘立柱建物を建てるための柱穴

礎石建物が普及する以前は穴を掘りくぼめて、その上にまっすぐ柱を立て、さらに上屋を立てる建物がつくられた。これが「掘立柱建物」である。古代中世の集落遺跡に多いが、民家では近世に至るまで掘立柱建物がつくられた。この場合は、柱穴の遺構確認面は当時の地表面(生活面)である。配列は、方形を基調として格子状を呈する場合も多い。のための柱穴は母屋を構成する柱穴より若干小さい傾向がある。もともと垂直に立てられたものなので、特殊な場合をのぞき柱穴の向きはまっすぐである。

関連項目


柱穴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:35 UTC 版)

小牧野遺跡」の記事における「柱穴」の解説

遺跡からはの跡と見られる穴が見つかっている。そのため、ここに何らかの建物存在していたと推測される

※この「柱穴」の解説は、「小牧野遺跡」の解説の一部です。
「柱穴」を含む「小牧野遺跡」の記事については、「小牧野遺跡」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「柱穴」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「柱穴」の関連用語

柱穴のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



柱穴のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの柱穴 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの小牧野遺跡 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS