朝廷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 23:30 UTC 版)
朝廷(ちょうてい)とは、漢字文化圏諸国における君主制下で官僚組織を伴った政府および政権を指す[注釈 1]。また、君主が政治執務を行う場所や建物[1](朝堂院:朝政と朝儀を行う廟堂)。
字義
- 「朝」は草原に日が昇る様を表す。日の出とともに臣下が天子に拝謁し執政していたことから、天子の政務そのものを指すようになった。
- 「廷」は大きな壇上に人が立つ様を表し、これが臣下が天子に拝謁する別格の場所という意味になった。「广」は建物を意味し、従って「庭」は造営された「廷」という意味になる[注釈 2]。
中国の朝廷
中国で「朝廷」の語は、前漢の『戦国策』「朝廷之臣莫不畏王」、『論語』郷党第十「其在宗廟朝廷、便便言、唯謹爾」、『淮南子』巻九 主術訓「是故朝廷蕪而無迹、田野辟而無草」などに見られ、「廷」の文字の成立からして、朝廷の観念は少なくとも周代まで遡り、中央集権的政治概念としての確立は始皇帝が中国を統一した秦代となる。
『礼記』玉藻「朝服以日視朝於内朝」や『国語』魯語下「自卿以下,合官職於外朝,合家事於内朝。」とあるように、中国では早くも周代から国家的行事や儀式の場を外朝もしくは外廷、王宮で暮らす人々の生活の場を内朝もしくは内廷として区別していた。なお、外朝と内廷の双方を往き来できる皇帝の側近として、去勢した男子による宦官が設けられた。
清朝においては、紫禁城のうち太和殿、中和殿、保和殿を「外朝三殿」(もしくは「前殿」)と称し、乾清宮、交泰殿、坤寧宮は「後三宮」と称し、前者が外朝、後者が内朝とされていた。
日本の朝廷
脚注
注釈
出典
- ^ “朝廷(ちょうてい)の意味”. goo国語辞書. 2019年11月15日閲覧。
「朝廷」の例文・使い方・用例・文例
- 人は朝廷をはばかって言いたいことを言わずにいる
- 県という大和朝廷の直轄領
- 外国の朝廷
- 馬長という,神事の際に朝廷から奉られる馬に乗った人
- 古代の駅制において,都からの使者に朝廷が与えた鈴
- 朝廷時代,諸国からの貢ぎ物などを納めた倉庫
- 朝廷で行われる政務や儀式
- 朝廷に仕える人
- 天皇や朝廷
- 神仏や朝廷に捧げるその年最初にできた農産物
- 朝廷に仕える僧侶
- 天皇を助けて政務を執行した朝廷最高の官職
- 朝廷方の軍の指揮下にある兵
- 議奏という,武家時代の朝廷における職
- 魚袋という,朝廷に仕える人の装身具
- 朝廷で行われる宴会
- 朝廷の歴代の職員録
- 天皇を中心とする朝廷
- 朝廷に仕える高官である公と卿
- 昔,朝廷に仕えた,大臣,大納言,中納言,参議および三位以上の貴族
朝廷と同じ種類の言葉
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