寺とは? わかりやすく解説

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じ【寺】

読み方:じ

[音](呉) [訓]てら

学習漢字2年

[一]〈ジ〉

てら。「寺院寺号社寺僧寺尼寺(にじ)・廃寺仏寺末寺

役所。「鴻臚寺(こうろじ)」

[二]〈てら(でら)〉「尼寺(あまでら)・禅寺山寺

「寺」に似た言葉

じ【寺】

読み方:じ

てら。多く接尾語的に用いて寺院数えるのに使う。「末寺数百—を数え本山


てら【寺】

読み方:てら

礼拝所の意の朝鮮語chyölからとも、長老の意のパーリ語theraからともいう》僧または尼が住み仏像安置して仏道修行し仏事を行う建物寺院精舎伽藍(がらん)。

延暦寺「山」というのに対して園城寺(おんじょうじ)のこと。

住職

「去る—の仰せらるるは、…寺役(じやく)も勤めにくし」〈咄・御前男・二〉

寺子屋【一】」の略。

「—に上げて手習ひをさすれども」〈仮・浮世物語・一〉

博打(ばくち)を開帳している場所。

「—が大纏のかしらでも、もらふの引くのといふこたあ、五分でもならねい」〈洒・自惚鏡

寺銭(てらせん)。

此の親父へ人をよこして、—をしてくれると思って」〈浄・矢口渡

[下接語] (でら)尼寺・氏(うじ)寺・縁切り寺女寺駆け込み寺禅寺檀那(だんな)寺・知行(ちぎょう)寺・投げ込み寺野寺古寺宮寺無縁寺門徒寺山寺・脇(わき)寺


作者阿部一

収載図書ノーチェス
出版社文芸社
刊行年月1997.12


読み方:てら

  1. 賭博開帳現場。〔第三類 犯罪行為
  2. てらせん寺銭)の略。博奕をする場所の借賃として其の出来高の中より割きて払ふ金。
  3. 賭博をする時に貸元又は堂元集め場銭のことをいふ。寺銭の略である。〔犯罪語〕
  4. 賭博をする時に貸元集め場銭のことをいふ。寺銭の略である。
  5. 賭博場銭
  6. 〔隠〕寺銭の略。賭博をするとき、貸元集め場銭のこと。
  7. 賭博開張者の口銭を云ふ。
  8. 賭博開張者の口銭或はそれより賭博開張現場。「てらせん」の略。
  9. 賭博の主(賭物貸して勝負金の一部を貰うこと)。岸和田
  10. 寺銭の略、賭博のとき貸元集め揚銭のこと、即ち場所の借賃として出来高より割いて払う金。
  11. 正しくいえば、博奕打ちの用語である。博徒親分賭場開帳した節、そのバクチ場に集まってきた多く人々保護する代償として、客人利益の内から、頭をはねるその銭のことである。〔香具師不良
  12. 胴元賭博開帳したとき客の利益金から五分乃至六分寺銭としてはねる 昔は賭博場灯火代として「照銭」を集めたのがいつか寺銭となつたもの。〔博〕
  13. 賭博開帳者の口銭貸元又は胴元集め場銭)。「てらせん」の略。それより転じて賭博現場のこと。

分類 ルンペン大阪、博/犯罪犯罪語、賭博犯/犯罪香具師不良

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読み方:テラtera

所在 新潟県上越市



読み方:テラtera

所在 京都府福知山市


読み方:テラtera

所在 大阪府交野市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
てら
てらさき
てらざき

寺院

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 14:05 UTC 版)

日本の寺院の地図記号

寺院(じいん、: विहार vihāra)は、仏像が祀られ、仏教出家者が起居し、修行を行う施設である[1](てら)、仏閣(ぶっかく)ともいう[注 1]

キリスト教神道などを除く諸宗教教会神殿を指す語としても広く用いられている(ごく稀に神社にも用いられることがある)。

概要

「寺」という漢字は、本来、中国代においては、外国の使節を接待するための役所であったが[2]後漢明帝の時にインドから訪れた2人の僧侶を鴻臚寺に泊まらせ、その後、この僧侶達のために白馬寺を建てさせ、住まわせたことが、中国仏教寺院の始まりである[2]

寺院の建造物は、礼拝(らいはい)の対象を祀る「堂塔」と、僧衆が居住する「僧坊」とに区分される。

「堂塔」は、釈迦もしくは仏陀の墓を指すものであって、祖形は土饅頭型であったが、暑さを避けるために傘を差し掛けたものが定着して、中国などで堂塔となった。日本にも中国様式が入ってきて、三重塔・五重塔・七重塔などが立てられ、土饅頭の痕跡を残した多宝塔などが出現する。日本庭園に十一重や十三重の石塔などの多層塔を建てているが、これも同意のものである。

「僧坊」は、インドではヴィハーラと名づけられて、僧侶が宿泊する場所であり、祇園精舎(ぎおんしょうじゃ、jetavana-vihāra)のように釈迦在世の時代から寄進された土地を指したが、次第に僧坊が建設されたり、石窟に住んだりした。中国に入ると僧坊が建設されることが多くなり、堂塔が併設されたので、寺院というと、堂塔と僧坊が同所にあることが普通となる。

最初期の出家者の一時的定住地はāvāsa(住処)またはārāma(園、おん)と呼ばれた。都市郊外の土地が僧伽に寄進されたものを僧伽藍摩(そうぎゃらんま、saṃghārāma)・僧伽藍、略して伽藍(がらん)といわれた。出家者の定住化に伴って僧院が形成された。精舎(しょうじゃ、vihāra)・平覆屋・殿楼・楼房・窟院の5種がある。精舎や窟院では広間と房室を中心として諸施設が整備された。

信仰の対象としての「仏塔」は、はじめ在家信者によって護持されたが、起塔供養の流行に伴って僧院中に建設され、塔を礼拝の対象とする支提堂(しだいどう、祠堂のこと)と支提窟が造られた。やがて塔の崇拝は仏像の崇拝に代わり、中国・日本の金堂(こんどう)の原型となった。

(じ)」は、「役所・官舎」の意(前述書)。西域僧が中国に仏教を伝えた時、はじめ鴻臚寺(こうろじ)に滞在し、のちに白馬寺(はくばじ)を建てて住まわせた。以後、宿泊所に因んでの住処を「寺」と呼ぶようになった。「」は、寺中の別舎を指している。

日本語の「寺」の訓読みである「てら」というのは、パーリ語thera(長老)の音写であるともいわれるが明らかではない[3]

中国や日本の寺院では、寺院の名称に山号を加えることがある(「比叡山延暦寺」など)。詳しくは記事「山号」を参照のこと。

日本の寺院

概要(日本)

各地の寺院は、寺院近在を中心とした檀家と呼ばれる信者を抱え、墓地を保有・管理しているものが多い(檀那寺)。これら小規模な寺院は、神社と異なり檀家以外には門を閉ざしている場合が一般的である。これは他国には見られない日本独特の形態であり、神道が「死」を忌むという観念(穢れ)の違いから一種の棲み分けが進んだ結果である。葬式仏教日本の仏教も参照。

一方、近畿地方大阪府奈良県京都府などにある著名な寺院は、信仰や観光の対象として広範囲に参拝客を集める。

長い神仏習合の影響により神宮寺や、仏教の仏も祀る(正確には同一視、本地仏)とされる権現熊野権現山王権現など)の存在もあって祈願対象としての社寺の境は極めて曖昧である。神社仏閣などということもある。

寺を持たずに辻説法托鉢だけで活動する僧侶もいる[4]

寺院建築 

かつて京都に存在し、木造建築として最大規模を誇っていた方広寺大仏殿(京の大仏)。 寛政10年 (1798年) に落雷による火災のため焼失した。(「花洛一覧図」京都府立京都学・歴彩館デジタルアーカイブ 一部改変)

寺院も神社建築と同様、その多くは日本古来の木造建築である。しかし現代では、建築基準法消防法の規定上、法定の規模を超える建物は耐火建築とすることが義務化されており、昔のように大きな建物を木造とすることができない。そのため、大規模な寺院建造物には鉄筋コンクリート造が増えてきている。また、ビル形式の寺院や近代的モダン寺院も出現するなど概観のデザインも多様化しており、一目では仏教寺院と認識できないものも少なくない。また、寺院の伽藍配置や建物の用途、名称は、神社のように統一されておらず、宗派や各時代によって異なっている。

代表的な建築様式

寺院の各施設
伽藍配置(瑞龍寺)
A:総門 B:山門 C:回廊 D:仏殿 E:法堂 F:禅堂 G:鐘楼 H:大庫裏
禅宗寺院では下の七施設を基本要素とし、いわゆる七堂伽藍と称する。
  • 山門(さんもん)
  • 本堂仏殿(ほんどう・ぶつでん)- 本尊を祀る。
  • 法堂講堂(はっとう・こうどう)- 信者や雲水に説法・法話を行う施設
  • 僧堂・禅堂 - 雲水が起居し、坐禅修行を行う。
  • 庫裏・庫裡・庫院(くり・くいん)- 寺の厨房である。事務所や住職の住居を兼ねる場合もある。
  • 東司(とうす)- 御手洗いのこと。
  • 浴室

その他、寺院の規模により

その他の付属施設

アジアの寺院

仏教以外の宗教の寺院

脚注

注釈

  1. ^ 古刹、名刹のように「」(さつ)が使われることもある。

出典

  1. ^ "寺院". 精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉、改訂新版 世界大百科事典、日本大百科全書、普及版 字通、百科事典マイペディア、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2024年4月16日閲覧
  2. ^ a b 藤井正雄『仏教早わかり事典』日本文芸社、1997年、92頁。 
  3. ^ 多屋頼俊 著、横超慧日、舟橋一哉 編『仏教学辞典』(新版)法藏館、1995年、181頁。ISBN 4-8318-7009-9 
  4. ^ 佛國寺の歴史・概要”. 佛國寺. 2022年12月21日閲覧。

参考文献

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 05:44 UTC 版)

別当」の記事における「寺」の解説

東大寺興福寺四天王寺などの諸大寺で、寺務統括する長官相当する僧職。ただし、寺院によっては「別当以外の役職名用いているものもあった。延暦寺の「座主」、東寺の「長者」などはその典型である。また、公卿など僧侶ではない者が別当就任した場合には「俗別当ぞくべっとう)」と呼ぶ。 仏教に関する公的機関である僧綱一員としての資格を持つ者が有力な官寺の長を兼ねた場合には某寺別当称せられ、その寺の三綱上座寺主都維那)などを統轄指揮して仏法振興伽藍など施設修繕など寺院経営などにあたった別当任期4年とされ、任期満了時その他欠員発生の際には、寺内五師大衆によって推挙され候補者僧綱講読師による審査受けた後に太政官任命したが、特定寺院とのつながりが深い寺院藤原氏興福寺など)では、当該氏族による簡定推挙によって候補者が選ばれた。また、貞観12年870年以後は、退任時に地方国司同様に解由の手続の適用受けた平安時代中期には有力な院家東大寺なら東南院尊勝院など、興福寺なら一乗院大乗院など)の主である門跡から別当選ばれるようになったまた、別当(正別当大別当)の下に僧侶統率について補佐する小別当や、修繕などについて補佐する別当なども設置され度牒や試度などに関する庶務朝廷など外部との交渉にあたる俗別当設けられるようになった最初に別当置かれたのは東大寺であるとされ、『東大寺要録』では天平勝宝4年752年)に良弁東大寺別当任じられたのが初任とされている。神護景雲元年767年)には、実忠別当として頭塔造営命じている。天平勝宝9年757年)に慈訓興福寺初代別当任じられている。別の説では、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}東大寺最初に別当存在確認されるのは延暦23年804年)のことで、興福寺などの別当設置もそれ以後のことと考えられている[要出典][誰によって?]。以後、都などの大寺院や定額寺地方著名な寺院など設置され造寺司機能一部吸収したまた、神仏習合進展とともに神宮寺設置されるとその寺務司るものも別当称し検校に次ぐ地位持った熊野別当箱根別当鶴岡八幡宮若宮別当(後に雪下殿と称する)はその典型である。更に別当居住した神宮寺一部別当寺とも称し、それを指す場合もあった。

※この「寺」の解説は、「別当」の解説の一部です。
「寺」を含む「別当」の記事については、「別当」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 13:29 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. てら仏教僧尼居住し各種宗教行為を行う施設及びその建築物

熟語


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「寺」の例文・使い方・用例・文例

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品詞の分類

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