吐血
吐血
吐血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 13:37 UTC 版)
気道からの出血が喀血であるのに対して、吐血は消化管からの出血である。吐血の場合、胃潰瘍などによる胃あるいは十二指腸からの出血で、血液が胃液による酸化を受けて黒色となる。コーヒーの滓に似ており「コーヒー残渣様」と表現される。但し、吐血でも肝硬変などに伴う食道静脈瘤からの出血は、胃液と接触しないため赤い。 喀血吐血出血状態 咳に伴う 嘔吐に伴う 性状 泡沫を伴う 食物残渣混入 pH(テステープ) 中性 酸性 随伴症状 胸痛、呼吸困難など 腹痛、嘔吐、嘔気、下血など 喀血を飲み込み、それを後に吐血することもあるため、両者の区別は時に難しいこともある。喀血の基礎疾患(下記)が肺に存在することが、病歴上もしくは胸部レントゲンや胸部CT上明らかであれば、喀血の可能性が高くなるが、特発性喀血症のように、基礎疾患なく喀血する場合は診断に難渋する場合もある。喀血と吐血の区別がつかない場合は、呼吸器と消化器の両方の精査が必要であるが、通常は上部消化管内視鏡がまずは実施されるべきであろう。
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