ふん‐どう【分銅】
読み方:ふんどう
1 秤(はかり)で物の重量をはかるとき、重量の標準として用いるおもり。金属製で、円筒状・釣鐘状などに作られている。法馬(ほうま)。ふんどん。
2 金や銀の塊を分銅形に鋳造したもの。蓄えて不時の用に備えた。
ふん‐どん【分▽銅】
分銅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 21:38 UTC 版)
分銅(ふんどう)は、金属の塊を円柱形などの形にしたもの。用途は次による。
- 天秤でものの質量を量るために使う質量基準となる金属塊。電子天秤校正用に使用される精密な校正分銅から、上皿天秤に付属する測定用の分銅まである。分銅の質量の基準はキログラム原器である。
- 幕府および有力大名が有事に備えて金塊を小分けに鋳直して貯蔵したもの
- 鎖鎌と組み合わせるなどして武器とするもの。上皿天秤にも使われる。
上皿天秤用分銅
理科の実験で用いられる上皿天秤の分銅は、100ミリグラムから50グラムまでのものが多いが、上皿天秤の感度は0.1グラム以下であり、10ミリグラムの分銅もある。
校正用標準分銅
電子天秤は測定場所の重力により測定値が変化する、重量秤である。地球の重力加速度は一般に、自転による遠心力および回転楕円体の形状であることから高緯度ほど高くなり、また高度が高いほど地球の中心からの距離が遠くなり低くなる。
このため正確な測定値を得るためには標準分銅による較正が必要である。電子天秤の種類により、校正分銅を内蔵し自動校正機能のついたものもあるが、ないものは手動による校正操作が必要となる。
規格がいくつか有り、通常は、OIML(JIS B7609:2008 分銅)規格に従ったものとなる。 質量は1mgから5000kgまでの30段階、精度は高い方から、E1(50kg以下)、E2(1000kg以下)、F1、F2、M1、M1-2(50kg以上)、M2、M2-3(50kg以上)、M3の9等級。
F1級の分銅の場合の最大許容誤差は以下のようになっている。
1kg分銅の等級別の最大許容誤差は以下のようになっている。
- E1級:0.5mg
- E2級:1.6mg
- F1級:5mg
- F2級:16mg
- M1級:50mg
- M2級:160mg
- M3級:500mg
日本最古の分銅
2013年、亀井遺跡から出土した輝緑岩などの石11個が日本最古(約2400年前[1])の分銅であるらしいことが判明した。重さが一番小さい石の2倍、4倍、8倍、16倍、32倍ときれいに並んでいるため。重量から6個1セットとみられ、もとは2セットあったと推定されている[2][3]。
江戸時代の後藤分銅
江戸時代の銀貨は、丁銀および豆板銀すなわち秤量銀貨であり、両替商において天秤で量目(質量)を測定してから通用価値が定められた。この時用いられた分銅は青銅製で不正を防止する観点から彫金を本職とする、後藤四郎兵衛家のみ製作が許され、これ以外のものの製作および使用は禁止された。
そのため寛文5年(1665年)の度量衡統一以来幕末まで200年以上に亘って尺貫法の質量の単位である「両」および「匁」は均質性が保たれている。
この分銅の形は蚕の繭をかたどったものといわれている。江戸時代初期には海外輸出までするようになった幕末以降とは異なり生糸の需要は国産では十分に賄えず莫大な量が輸入されており、貴重品とされた。また両替商の看板も分銅を意匠とした物で銀行の地図記号として今日に伝えられる。
分銅金
幕府が有事に備えて備蓄した分銅型の大法馬金(44貫:約165kg)と、金塊を小分けに鋳直したもので小法馬金(100匁:約373g)があり、大法馬金については財政難のため、潰されて小判に鋳造され、支出されたため現存していない。小法馬金については尾張徳川家が所蔵していたもの300個が、日露戦争前に日本銀行に買い入れられ現在、貨幣博物館が所蔵している。
関連項目
参考文献
- 『歴史の中の単位』小泉袈裟勝、総合科学出版
脚注
出典
- ^ 小石?…日本最古の分銅だった - 中日新聞 なるほどランド
- ^ “国内最古、弥生前期末の分銅 大阪・亀井遺跡”. 日経新聞. (2013年6月8日) 2013年8月26日閲覧。
- ^ 国内最古、石の分銅 大阪・亀井遺跡 - YouTube - 共同通信社
外部リンク
分銅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 02:37 UTC 版)
鉄弦に取り付けて使う。敵を殴りつけて意識を朦朧とさせる他、敵の首に巻きつけ、天井の梁などにぶら下げて息の根を止めたり、足に巻きつけて引き寄せ、川などに落としたりするなど様々な使い方がある。ゲーム中で使い方の解説があるのでそちらを参照されたい。
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