太陽と維新が合流へ 減税とはいったん棚上げ
石原・橋下両氏会談
太陽の党を率いる石原慎太郎前東京都知事と日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は16日、都内のホテルで会談し、合流する方針で一致した。維新が示した基本政策を太陽側が受け入れた。17日に両氏が大阪市で正式発表する。太陽が模索した減税日本との合流はいったん棚上げする。
維新は約2時間半に及んだ会談で、道州制や消費税の地方税化、TPP交渉参加などの政策を提示。石原氏はその後、太陽の所属議員と協議し政策の受け入れを決めた。太陽は13日に結成したばかりだが、解党し維新に加わる方向だ。合流後の政党の代表は橋下氏、議員団の代表は石原氏が就く案が浮上している。
維新の橋下代表は16日の記者会見で「石原さんとはもう合意ができた」と述べた。太陽の園田博之氏も記者団に「維新と一緒になることが前提だ」と表明した。
石原氏は15日に減税日本代表の河村たかし名古屋市長と合流する方針を確認したが、維新が難色を示したため白紙に戻す。橋下氏は記者会見で「太陽と減税は合流していない。それはしっかり確認した」と述べた。園田氏も「太陽と維新が合意できるかが大事だ。減税が参入したいならその後の話だ」と語った。