第14巻
第"8号
レ
ー
ザ
ー
研
(706)
究
コ ン フ ァ レ ン ス レポ ー ト
C)EO/IQEC'86報
告I
レ ー ザ ー
山 中 龍 彦*・ 加 藤 義 章*・ 藤 井 義 正**・
中 山
高***
大 和 田 野 芳 郎 † ・名 井 康 が †・緑 川 克 美 †††
Report
on
C)EO/IQEC'86
1
―Laser―
Tatsuhiko,
YAMANAKA*,
Takashi
NAKAYAMA***,
Yasuhito
MY91†
第14回IQECとCLEO'86の
6月9日(月)か
Yoshiaki
KATO*,
Yoshirou
†and
Katsumi
かけてサ ンフ
FUJII**,
OWADANO†,
MID9RIKAWA†
る 。CLEOは
合同会議 が
ら13日(金)に
Yoshimasa
††
レー ザ ー応 用 を中 心 テ ー マ とす
る米 国 の 国 内 会 議 で あ る が,ヨ
ラ ン シ ス コ の モ ス コ ンセ ン タ ー で 開 催 さ れ た 。
日本,中
ー ロ ッパ,ソ
連,
国 に サ ブ コ ミ テ ィ ー が 設 置 さ れ て お り,
この モ ス コ ンセ ン タ ー はサ ン プ ラ ン シス コの 都
実 質 的 国 際 会 議 で あ る。会 議 は 毎 年,東 海 岸 と 西
市 開 発 再 の 一 環 と して建 設 さ れ た コ ンベ ンシ ョ
海 岸 で 交 互 に 開 催 さ れ,大
ンセ ンタ ー で あ る。
され,技
IQECは2年
トロ ニ ク ス の 国 際 会 議 で,主
*大
***三
阪 大 学 レ ー ザ ー 核 融 合 研 究 セ ン タ ー(〒565吹
友 金 属 鉱 山(株)電材 研(〒198東
の合同
を越 す 前 代 未 聞
田 市 山 田 丘2‑6)
崎 市 塚 口 本 町8‑1‑1)
城 県 新 治 郡 桜 村 梅 園1‑1‑4)
††三 菱 電 機 ㈱ 応 用 機 器 研 究 所(〒661尼
†††理 化 学 研 究 所(〒351‑01埼
回 はIQECと
と な っ た た め 出 席 者 は6,309人
を
京 都 青 梅 市 末 広 町1‑6‑1)
菱 電 機(株)中央 研 究 所(〒661尼
†電 子 技 術 総 合 研 究 所(〒305茨
報 交 換 に大 い に寄 与 して い る。
単 独 開 催 で も 出 席 者 が3,000人
越 す 大 会 議 で あ る が,今
に レー ザ ー お よ び
その 関連 の 基 礎 的 な 諸 問 題 が テ ー マ と な っ て い
**住
術 交 流,情
CLEOの
に 一 度 開 催 さ れ る量 子 エ レ ク
規 模 な展 示 会 が併 設
崎 市 塚 口 本 町8‑1‑1)
玉 県 和 光 市 広 沢2‑1)
* Institute of Laser Engineering, Osaka University (2-6, Yamada-oka, Suita, Osaka 565)
* * Electronics
Materials Labavatory, Sumitomo Metal Mining Co, LTD (1-6-1, Suehiro-cho, Ohme-shi,
Tokyo, 198 Japan)
* * * Mitsubishi Electric Corp., Central Research Laboratory (1-1, Tsukaguchi-Honmachi 8-chome,
Amagasaki, Hyogo 661)
t Electrotechnical
Laboratory (1-1-4, Umezono, Sakura-mura, Niihari-gun, Ibaraki 305)
tt Mitsubishi Electric Corp., Product Development Laboratory (8-1-1, Tsukaguchi-Honmachi,
Amagasaki 661)
ttt RIKEN, The Institute of Physical and Chemical Research (2-1, Hirosawa Wako-shi, Saitama 351-01)
―45―
(707)
CLEO/IQEC'86報
の 大 会 議 とな った 。 この うち 日本 よ りの 参 加 者
は70余
人 で あ っ た 。
発 表 論 文 数 はIQEC,CLEOを
900件
合 わせ て
以 上 と な っ た 。 発 表 は パ ラ レ ル8セ
シ ョ
ン の 口 頭 発 表 と昼 休 み を 利 用 し た ポ ス タ ー セ ッ
シ ョ ン で 行 な わ れ た 。 口 頭 発 表8セ
ちIQECが3セ
シ ョ ン(初
CLEOが5セ
シ ョ ンの う
日 の み4セ
シ ョ ン),
ッ シ ョ ン で あ っ た 。1セ
ン の 時 間 は1.5時
め4〜5件
間 で,招
ッ シ ョ
待 講 演1〜2件
を含
の 論 文 が発 表 さ れ る。
会 議 はIQEC,CLEOの
賞 授 与 式 とプ レ
りC.H.Townes賞
のYuen‑Ron
がUC
Shenに,ま
Sarnoff賞
たIEEEよ
科 大 学 のJ.A.Westpha1氏,L'ANLのC.Brau
タ 大 学 のJ.Dixon氏
hubble
space
lasers","̀Radiation
of
atoms
single
and
the
in
physical
が,そ
cavity",̀̀Laser
surgery
面 の重 要 な テ ー マ につ い
同 の シ ン ポ ジ ュ ー ム で は"Topical
solid
state
laser"の
quantum
meeting
on
報 告 を基 に 新 し
自 の シ ン ポ ジ ュ ー ム と し て1)Cavity
electrodynamics,2)Squeed
3)Free
of
electron
laser
ntal
atmoms
light
plysics
with
with
with
laser
た れ た 。 一 方CLEOで
state,
laser,4)Interaction
体 レ ー ザ ー,エ
本 企 画 に 御 協 力 頂 い た 諸 先 生 方 に,こ
借 り て 感 謝 の 意 を 表 し ま す 。(山
の場 を
中 龍 彦)
レ ―ザ ー
X線
レー ザ ー の 研 究 が 着 実 な進 歩 を遂 げ て い
る 。 こ こ で はIQECの
発 表 か ら見 た研 究 の 現
ラ ス チ ッ ク 薄 膜 を タ ー ゲ ッ ト と し,高
長0.53μm)を
のASE発
線 状 に 集 光 して い る。
振 の 成 功 は 良 く知 ら れ て い る 。
Rev.Lett.54,(1985)106,110)。
そ
の デ ー タ を得
て い る 。206Aの
は 指 数 関数 的
発 振 光 は,3cm迄
に 増 加 し,4cm附
近 か ら低 下 し始 め る。 低 下 す
達 し,こ
の値 は ほ ぼ飽 和
強 度 に相 当 す る。 観 測 され た 出 力 の 飽 和 と低 下
の 原 因 は,プ
ラ ズ マ 中 で のXUV光
る も の と 考 え ら れ,均
の屈折 によ
一 密 度 分 布 の プ ラズ マ を
MoのNe様
加 え,Y,
イ オ ンに よ る発 振 が 観 測 さ れ て お
在Gd,EuのNi様
イ オ ン に お け る発 振 が
試 み られ て い る。 現 在 得 られ て い る最 短 発 振 波
lasers,6)Movement
beams,の6テ
出 力 レー
の 後,利 得 長 を更 に 長 く し,4cm迄
り,現
plasama,5)Fundame−
of
ー マ が 持
は 半 導 体 プ ロセ ス の た
ー カー よ りの 報 告 を も と に
討 論 さ れ た。
本 稿 で はX線
線 形 光 学 を 中心
作 る こ と が 今 後 の 課 題 と され る 。Seに
め の レー ザ ー 加 工 の 諸 問 題 を討 論 す る特 別 セ シ
ョ ン が 設 け ら れ,メ
通 信,半
と し た 量 子 エ レ ク トロ ニ ク ス 関 係 に つ い て は 別
る 前 の 出 力 は1MWに
い 固 体 レー ザ ー 素 子 につ い て は討 論 さ れ た 。 ま
たIQEC独
導 体 レ ー ザ ー プ ロ セ シ ン グ,非
(Phys
題 し て 講 演 した 。
て 討 論 さ れ た 点 で あ る 。IQEC,CLEO合
tunable
レ ー ザ ー 核 融 合 ・ レ ー ザ ー プ ラ ズ マ 相 互 作 用,
レー ザ ー 同 位 体 分 離 ・レ ー ザ ー 化 学,光
Seで
今 回 の 会 議 の特 徴 は シ ンポ ジ ュ ー ム や 特 別 セ
シ ョ ン が 企 画 さ れ,当
で 割 受 さ せ て 載 く。
ザ ー 光(波
interaction
science"と
。 自 由電 子 レー ザ ー に関
して は通 して聴 か れ た 方 が見 当 た ら な か っ た の
1)リ バ モ ア 研 究 所 で は,金 属 コ ー ト を し た プ
れ ぞ
telescope","Free
electron
ー 化 学 の稿 で 記 述 す る
状 を 紹 介 し よ う。
ツ ク ス プ ラ ン ク 量 子 光 学 研 究 所 のH
れ"The
。 色 素 レ ー ザ ー,銅 蒸 気 レ
ー ザ ー に つ い て は レ ー ザ ー 同 位 体 分 離 ・レ ー ザ
1.X線
りD.
た 。 プ レナ リー セ シ ョ ンで は カ リフ ォル ニ ア工
Walther氏,ユ
一 に つ い て報 告 す る
Berkeley
が東 工 大 の 末松 安 晴 教 授 に授 与 され
氏,マ
昭 和61年8月
稿 で 報 告 す る。
ナ リー セ シ ョ ンで 始 ま っ た 。 大 きな 賞 と して は
OSAよ
告I
長 は,Gdコ
ー トタ ー ゲ ッ トに お け る 再 結 合 プ
ラ ズ マ 中 で の0イ
オ ン の102.5A
l線で あ る 。
レ ー ザ ー に お け る ス ペ ク ト ル 輝 度 は1022で
シ ン ク ロ トロ ン放 射 光1014よ
り8桁
あ り,
も高 い。
プ リ ス ト ン 大 学 プ ラ ズ マ 物 理 研 究 所 で は,
強 力 磁 場 に よ り膨 張 を 抑 え た プ ラ ズ マ で 反 転 分
レ ー ザ ー,固
体 レ ー ザ ー,半
キ シ マ ー レ ー ザ ー,CO2レ
導
ーザ
―46―
布 を 作 り,Cイ
オ ン で の 発 振(λ=182A)に
成 功 し て い る(Phys.・Rev.Lett.55,(1985)
第14巻
1753)。
第8号
レ
ー
ザ
そ の後 こ の レー ザ ー の特 性 を 更 に詳 し
く 調 べ た 。 その 結 果,発 振 光 の 角 度 拡 が り が,5
〜10mrad(実
と(プ
い),ま
験 条 件 に よ る)と
ラ ズ マ 密 度 が低 い の で 屈 折 の 効 果 が 小 さ
あ る こ と
が 明 ら か に な っ た 。 こ れ らの測 定 は エ ネ ル ギ ー
300J,パ
ル ス 幅80nsのCO、
て 行 わ れ た 。 現 在1kJ級
ー ザ ー を用 い
た 実 験 を準 備 中 で あ る 。 ま た2つ
の レー ザ ー を
用 い た 新 し い ア プ ロ ー チ の 実 験 を 計 画 して い る。
作 り,超
ー ザ ー に よ りKr様
短 パ ル ス のKrF'レ
→4s24p5s2の
イオ ンを
ー ザ ー に よ り4s24p6
励 起 を 行 い ,4s24p45s2→
4s24P55sの
レー ザ ー 研 究 の 現状 と将 来 に関 す る レ ビ
ュ ー がM.Key(ラ
種 パ ラメ ー タの ス ケ ー リン グ を 求 め る必 要 が あ る。
紹 介 す る予 定
で あ っ た が,残
念 な が ら講演 が取 消 され た 。 今
回 のCLEO/IQECで
は ソ連 の講 演 は い く
つ か の 例 外 を 除 い て 取 り消 さ れ,米
国 で開催 さ
れ る国 際 会 議 の難 し さ を感 じ させ た。
(加 藤 義 章)
2.固
体 レー ザ ー
今 年 のCLEO/IQECの
大 きな特 徴 の 一
つ は,固
体 レー ザ ー 関連 の セ ッ シ ョ ンが非 常 に
多 く,か
つ 活 発 で あ っ た こ と で あ る 。特 に,こ の
に開かれた
「波 長 可
変 固 体 レ ー ザ ー ト ピ カ ル ミー テ ィ ン グ」 に も 参
な る。こ の 方 式 の 成 功
の 可 否 は未 知 で あ るが興 味 深 い 試 み で あ る。
X線
(708)
会 議 の 直 前,6月4〜6日
レ ー ザ ー 発 振 を 得 る 。 例 えばCd
の 場 合,発 振 波 長 はsgAと
究
レ ー ザ ー 光 を用 い
のCO2レ
こ の 方 式 で はCO,レ
研
ソ 連 の 研 究 を1.V.Sobelmanが
か な り小 さ い こ
た ピ ー ク 出 力 は 約100kWで
ー
ザ フ ォ ー ド研 究 所)に よ り 行
加 し,そ
の熱 気 に興 奮 して い た こ と も あ る。 し
か し,米
国 をは じ め外 国 の研 究 が非 常 に活 発 で
あ る の に 反 し て,我
い こ と に,多
国 か らの 寄 与 が 余 り に も少
少 の 不 安 が残 っ た 。 特 に 米 国 で は
わ れ た。 これ は 英 国 及 び フ ラ ンス の 最 近 の結 果
産 官 学 協 力 体 制 が で きつ つ あ る 。 基 礎 研 究,結
も 含 む 面 白 い 内 容 で あ っ た 。 英 国 で は 直 径 約70
晶 材 料 開 発,レ
μmの 細 い カ ー ボ ン フ ァ イ バ ー を0.53μmレ
ザ ー 光(70ps,20J)で
照 射 し,断
熱膨 張 プ ラズ
マ 中 で 反 転 分 布 を 生 成 し て い る 。H様
お け る182A光
の 強 度 は,タ
ー
イオ ンに
ー ゲ ッ ト長 に 対 し
指 数 関 数 的 に 増 加 す る こ と が 観 測 さ れ,こ
り 増 幅 係 数 が4cm}'と
ー ク に 対 し900ps後
幅 の ピー クは レー ザ ー ピ
で ある
。 シミュレー シ ョ
ン で は こ れ ら の 値 が15cmー1,400psと
用 開発 が揃
力 に 押 し進 め ら れ て い る 。 こ れ ら の 成
果 は近 い将 来 レー ザ ー 産 業 に も大 きな変 化 を も
た らす動 き と して注 目 さ れ る。
以 下,各
セ ッ シ ョ ン 毎 に概 要 を ま と め る 。
れよ
求 め ちれ た 。 ま た 時 間分
解 ス ペ ク トル よ り,増
っ て,強
ー ザ ー 装 置 開 発,応
なるため,
2.1新
固 体 レ ー ザ ー に 関 す るCLEO/IQEC
共 同 シ ン ポ ジ ウ ム(発
表4件)
「波 長 可 変 固 体 レ ー ザ ー ト ピ カ ル ミー テ ィ ン
グ 」(OSA,IEEE共
催)の
共同議 長で あっ
ま だ 実験 と シ ミュ レー シ ョ ンの 良 い一 致 は 得 ら
たDeShazerとHuberに
れ て い な い。 フ ラ ンス で は エ コー ル ポ リテ ク ニ
紹 介 が な され た 。 こ の会 議 は オ レ ゴ ン州 の フ ー
ー クの ガ ラ ス レー ザ ー を用 い
,Alタ
ーゲ ッ ト
(平 面 固 体 タ ー ゲ ッ ト)を 照 射 し て い る 。Li様
イ オ ン に お け る5f→3d遷
の 強 度 が,タ
移 に よ る105.7A
ー ゲ ッ ト長 を0.7mmか
ら10mmに
し
ド山 の 麓,ジ
よ っ て会 議 の報 告 と
グザ グ の 山小 屋 風 ホ テ ル で 行 わ れ
た 。 参 加 者 約200人
の 大 多 数 は 米 国 人 で,独12
人,英,仏,伊,ス
イ ス が4〜6人,他
イ ス ラ エ ル が 各2名
で あ っ た 。 日本 か ら の 参 加
た と き 強 く な る こ と か ら 増 幅 が 得 ら れ た と発 表
者 が 少 く,報
し て い る が,ま
来 年 は10月 末Williamsburg,VAで
M.Keyの
だ デ ー タ が少 く説 得 力 に 欠 け る。
話 の 重 点 は,短
波 長化の スケー リ ン
グ に お か れ た 。 彼 の 解 析 に よ れ ば,再
結合 プ ラ
ズ マ 方 式 に お け る 短 波 長 化 の 限 界 は40A附
近 と
な る 。 今 後 実 験 的 に レ ー ザ ー 遷 移 に か か わ る各
―47―
に 日 本,
告 が な か っ た の が残 念 で あ っ た。
開 か れ る。
日本 か ら多 くの参 加 が あ る こ と を期 待 した い。
報 告 は53件
よ っ て,室
に 及 び,特
温CW波
ー の 成 功 が2件
にArレ
ーザ ー励起 に
長 可 変Ti3+:Al2O3レ
な さ れ注 目 され た
。770nmに
ーザ
て
(709)
CLEO/IQEC'86報
1.6W,693〜948nm迄
連 続 可 変 と 報 告 され て
い る 。 報 告 件 数 もTi3+:Al2O3が11件
従 来 のCZ法
告I
と一 番 多 く,
以 外 にVerticalFreeze法
や育
昭和61年8月
2.3高
度 レ ー ザ ー 技 術(5件)
海 中 へ の 通 信 用 に,Ceの
成 後 の 熱 処 理 に よ っ て低 損 失 結 晶 が得 ら れ た こ
SHG又
と,Nd:YAG第2高
が考 え られ て い る。
調 波 に よ る励 起 や フ ラ ッ
シ ュ ラ ン プ 励 起 に よ る 発 振,増
だ こ と が 注 目 さ れ た 。Crガ
幅 が可 成 り進 ん
ー ネ ッ ト結 晶 や 稀
共 鳴 線455〜459nm
で 発 振 す る固 体 レー ザ ー が検 討 され て い る。
は パ ラ メ トリ ッ ク増 幅 等 を用 い る方 式
Nd:La2Be2O5(BEL)結
晶 はdn/dTが
る 結 晶 方 位 が 見 つ か っ た た め,熱
零 にな
レ ンズ効 果 や
土 類 添 加 弗 化 物 結 晶 は 励 起 状 態 か らの吸 収 や 光
熱 応 力複 屈 折 の な い 固体 レ ーザ ー と して注 目 さ
誘 起 カ ラー セ ン タ に関 して分 光 学 的 な研 究 が進
れ る 。 ま た マ ル チ ミ ラ ー に よ る 波 長 選 択 性 と熱
め ら れ て い る 。 ア レ キ サ ン ド ラ イ ト結 晶 は ア ラ
レ ンズ 効 果 の 補 正 等 に よ り,1.3μmNd:YAG
イ ド社 と 仏 の グ ル ー プ か ら100W以
レ ー ザ ー の 高 出 力 化 に 成 功 し た 。5Hzの
及 び 増 幅 器 の 開 発 お よ びLD光
上の発 振 器
の イ ンジ ェ クシ ョ
ン ロ ッキ ン グ が報 告 さ れた 。 そ の他 新 しい 結 晶
し で パ ル ス 当 り8J,50Hzで165Wが
繰 返
得 られ
て い る。
と し て,Cr:ScBO3,Ce:R2SiO5(R=Gd,
Y,La…),Nd:Na0.4Y0.6F2.2等
特 にNd:Na。.4Y。.6F2.2は
が報 告 さ れ た 。
蛍 光 寿 命 が 長 く,LD励
2.4Ndレ
ー ザ ー 技 術(5件)
高 出 力 の 固体 レー ザ ー を実 現 す る 方 法 と して
起 レ ーザ ー材 料 と して注 目 さ れ る。 カ ラ ー セ ン
ス ラ ブ 型 レ ー ザ ー が 注 目 さ れ て い る 。8×16×
タ レ ー ザ ー で はOH一
140mm3のNd:YAGス
やCO5'ド
イ ドで1.4〜2.1μmの
ー フ.アル カ リハ ラ
可 変 波 長 が 得 ら れ て い る。
ラ ブ を 用 い,20Hzで
500mJ/pulse(10W)の
回折限 界 に近 い出 力
を得 て い る 。 ス ラ ブ の 大 き な 面 に は 水 冷 を 可 能
2.2ダ
イ オ ー ド励 起 固 体 レー ザ ー(4件)
今 回 のCLEO固
に し,垂
体 レーザ ー の 話 題 の 一 つ は
直 入 射 の 寄 生 発 振 を抑 制 す る た め に コ
ー テ ィ ン グ が採 用 され て お り
ダ イ オ ー ドア レ イ 励 起 固 体 レ ー ザ ー の 成 功 で あ
shell)型
る 。 非 常 に 小 型 に で き,高
La0.9Nd0.1MgAl11O19(LNA)結
ー ム ク オ リテ ィが 良 い
出 力 高 効 率 で かつ ビ
。 増 幅 用 マ ス タ発 振 器 や
,二
枚 貝(Clam
二 重 楕 円 反 射 鏡 を 用 い て い る 。 一 方,
晶 を用 い て室 温
連 続 発 振 に 成 功 し て い る 。Arレ
ー ザ ー励 起 で
イ ン ジ ェ ク シ ョ ン用 発 振 器 と し て 最 適 で あ る 。
10%,Krレ
効 率 が得 られ
ま た400mWLD励
て い る(1.054μm発
テ ィ内KTPに
起 に よ っ て,YAG,キ
よ るSHGを
ャビ
用 い て,20mWの
緑 色 レ ー ザ ー が 得 ら れ て お り,ポ
ー ザ ー 励 起 で26%の
振)。Lyot型
用 い て1.082μmで75Aの
イ ンタ と して
ブイル タを
幅 で チ ュー ニ ン グが
可 能 で あ り,こ れ を 用 い てHe3+の
核 偏 極50%を
実 際 に 使 っ て い た の が 印 象 的 で あ っ た 。弱 いLD
成 す る の に 成 功 し て い る 。 そ の 他Nd,Cr:G
励 起 を 有 効 に 用 い る に は,長
SGGのCr濃
い 蛍 光 寿 命 の レー
ザ ー 結 晶 で パ ル ス 動 作 が適 し て お り,ま たSHG
達
度 の 最 適 化,Nd:YAGとNd:
燐 酸 系 ガ ラス の 比 較 等 が 報 告 され た 。
用 には 偏 光 した レー ザ ー が適 して い る。 そ の 為
YAG,YLF等
の 結 晶 の 比 較 が な さ れ て い る。
一方 でNd:Glassは
め,LDの
吸 収 帯 をゲ イ ン幅 が 広 い た
波 長 制 限 が ゆ る く,か
つ モ ー ド同 期
2.5遷
移 金 属 固 体 レ ー ザ ー(6件)
Cr:KZnF3とCr,Ndド
GSGG,GSAG結
ー プ お よ びCrド
晶 の 比 較 を し,熱
で 高 い 尖 頭 出 力 が 得 ら れ る た め,SHG用LD
効 果,UV光
励 起 固 体 レーザ ー と して優 れ て い る との 報 告 が
の 方 が 少 く,入
あ り注 目 さ れ る。
告 し て い る 。Ti:Al2O3の
ープ
レ ンズ
励 起 カ ラ ー セ ン タ がCr:KZnF3
力パ ワ ー に対 し安 定 で あ る と報
室温連 続 発振 成功 と
熱 特 性 等 の 研 究 が 報 告 さ れ て い る。Cr:GSAG,
GSGGの
―48―
比 較 が な さ れ,直
径5mm
,長
さ50mm
第14巻
Cr濃
第8号
レ
度5×1019cmのGSAGで
微 分 効 率0.24%が
ー
ザ
出 力206mJ,
研
(710)
究
そ の 他 の セ ッ シ ョ ン と して 次 の もの が あ る。
得 ら れ て い る。 や は り熱 レ
ン ズ 効 果 に注 意 し た 共 振 器 設 計 が 必 要 で あ る が,
GSAGで
ー
2.9固
体 レー ザ ー と遠 赤 外 レー ザ ー(IQEC)
は カ ラ ー セ ン タ が殆 ん どで きな い と
報 告 して い る 。 そ の 他 に 新 結 晶Cr:ScBO3の
(固 体 レ ー ザ ー 関 係4件,LNA結
報
晶 も
含 ま れ て い る 。)
告 とア レキ サ ン ドライ ト レーザ ー の カ ラ ー セ ン
タ に よ るQス
イ ッチ ン グの 報 告 が あ る。
2.10ポ
ス タ ー セ ッ シ ョ ン(CLEO15件,
IQEC2件)
2‑6新
固 体 レ ー ザ ー(6件)
モ ー ド同 期 レ ー ザ ー を パ ル ス 増 幅 す る こ と に
よ っ て,パ
ル ス 列 レ ー ザ ー 光 と し,KTP結
に よ っ て50%以
上 のSHG変
用 い熱 レ ン ズ効 果
が 変化 して も安 定 な共 振 系 を設 定 す る こ とで
出 力 を 従 来 の6Wか
ら15Wに
チ ャ,半
単 一 モ ー ド発 振 モ
ノ リ シ ッ ク レ ー ザ ー 用 ミ ラ ー ,波
長Nd:YAGレ
長 可 変単 一 波
ー ザ ー の 逓 倍 光 を用 い た ド ッ プ ラ
ー 分 光 法 等 が 報 告 され て い る
容 も 豊 富 で あ っ た 。 ま た 展 示 会 場 も非 常 に 活 気
が あ り,将
来 に期 待 す る所 大 で あ っ た 。
(藤 井 義 正)
得 ら
径 方 向 に反 射 率 の 異 な るエ タ ロ ン ミ ラ
,縦
。
3.半
導 体 レー ザ ー
こ の 項 目 に つ い て は,CLEO関
係 で,5件
の 招 待 講 演,post−deadline論
文5件
講者 が 集 ま り,熱
りCLEOの
外 固 体 レ ー ザ ー(4件)
785nmLDア
心 な 質 疑 応 答 が あ り,従
Ho:YAGレ
2.1μmに
Diode
ー ザ ー の 発 振 に 成 功 して い る。
て2.7mW,効
方,Cr,Tmで
率19%で
あ った 。一
増 感 し たHo:YAGレ
室 温,Krレ
ーザ ー は
ー ザ ー励 起 で発 振 して い る。
back
ces,
来通
中心 議 題 の 一 つ で あ っ た 。 この 項
Bistability,
レ イ 励 起 を 用 い て,77K,
を含 め た
計63件 の 論 文 が 発 表 さ れ た 。 会 場 に は 沢 山 の 聴
目 に 関 連 し た セ ッ シ ョ ン は9つ
2.7赤
の 報 告 が あ り内
,
晶 を用 い た ソ フ トア パ ー
ー を用 い た不 安 定共 振 器
用 いたパ ラメ ト
向 上 させ る こ と に
成 功 し て い る 。 モ ー ド同 期 で13W,90psも
れ て い る 。 そ の 他,液
―BaB204を
リ ッ ク発 振 器 を 含 む 。)
以 上 固 体 レ ー ザ ー 関 係 で63件
光 が 得 ら れ る と報 告 し て い
る 。 ま た3×75mmNd:YAGを
ス トデ ッ ドラ イ ン ペ ー パ(CLEO
(3件)(β
換 効 率 を得 た 。 単
純 に ス ケ ー ル ア ッ プ を行 う と,3×3mm2KTP
で3Jの0.53μmの
2.11ポ
晶
Diode
Laser
Laser
Devices.
Lasers,
Feed-
Laser
Laser
Optoelectronic
Phenomnaで
1 , 2 , 3 ,
Distributed
Semiconductor
Semiconductor
Ultrafast
で,Optical
Array
Devi-
Switching,
Devices
and
あ る。 こ れ ら の 中 か ら注 目 に 値 す
る も の を紹 介 す る。
2.8非
線 形 光 学 及 び レ ー ザ ー ホ ス ト材 料
(5件)
3.1
の 報 告 が3件
Fe不
あ っ た 。 電 気 光 学 効 果,重
純 物 に よ る 着 色,強
ス 法 成 長,エ
Optical
Bistability
ベ ル 研 究 所 のD.A.B.Miller等
有 機 非 線 形 光 学 材 料 の レ ビ ュ ー に続 い てKTP
水 置 換,
誘 電 性 分 域,フ ラ ッ ク
ピ タ キ シ ャル 成 長 等 が報 告 さ れ て
い る 。 ま たGSGGの
コ ン グ ル エ ン ト組 成 が
Gd2.96Sc1.90Ga3.14O12と
求 め ら れ て い る。 こ の組
成 比 は 従 来 の 報 告 と 異 っ て お り興 味 深 い 。
electrooptic
い た2×2の
と,そ
effect
が,Self‑
device(SEED)構
の 動 作 特 性 に つ い て 報 告 し た 。2500層
ら な るGaAs/GaAIAs超
て お り,こ
か
格 子 構 造 で構 成 され
れ ま で双 安 定 性 特 性 を制 御 す るた め
用 い ら れ て い た 外 部 固 定 抵 抗 の 代 り に,素
―49―
造 を用
光 双 安 定 ス イ ッ チ ・ア レ イ の 試 作
子構
(711)
CLEO/IQEC'86報
告1
昭和61年8月
ア レ イ 全 体 の 総 出 力 に注 目 す る 研 究 と2っ
か れ る 。 研 究 開 発 目 標 と し て は,人
空 間 伝 播 に よ る光 通 信,バ
にわ
工衛 星間の
ン ドル フ ァ イ バ で 同
一信 号 を 多 数 の 出 力 端 へ 分 配 す る こ と な ど が 予
想 さ れ る。
Diode
高 出 力 関 係 で は,特
LabsのHarnagel等
にSpectra
の 発 表 が 注 目 され
た 。 構 造 お よ び 出 力 特 性 をFig.1,Fig.2に
示 す 。CWで
は な い が パ ル ス 幅150μs,繰
同 期20ms(duty
返 し
ratio1/133)で11Wの
高 出
力 が 得 ら れ た と 予 稿 集 に は 書 い て あ る が,口
Fig.
1
Schematic
laser
of
monolithic
high-
power
発 表 で は,た
し か25Wま
頭
で 可 能 と報 告 さ れ た 。
structure.
従 来 の 最 大 出 力 と し て は,パ
10W;CWで4Wが
ル ス幅
く1μsで
報 告 され て い る。 デ バ イ ス
構i造 の 図 か ら 明 ら か の よ う に,間
隔400μmで
ア レ イ化 され て い るの で コ ヒー レ ン トに光 出 力
が 結 合 さ れ て い な い。
また 二 次 元 面 上 にマ トリ ッ ク ス状 に半 導 体 レ
ー ザ ー を 集 積 化 し た 例 がMITのWalpole等
に よ っ て 発 表 さ れ た 。 こ こ で はInGaAsP材
でDFB構i造
レ ー ザ ー を エ ッ チ ン グ とmass
transpart法
で 作 成 す る既 発 表 の デ バ イ ス に ,
外 部 ミ ラ ー を 出 力 端 に 集 積 し て,出
Fig.
2
Output
laser
power
bar
vs
with
current
150
-,us
for
pulse
1 -cm
width.
料
力 光 を基 板
と垂 直 方 向 に 出 射 さ せ た 。 今 回 は4×4の
マ ト
リ ッ ク ス を 構i成 す る こ と に よ り270mWの
出 力
造 内 に 負 荷 抵 抗 を集 積 化 す る こ と に よ り2×2
を得 て い る 。16個
の ア レ イ 化 を 実 現 し た 。 素 子 は200×200μm
を除 き,し
の メ サ 構 造 で,動
納 っ て い る 。 こ の 研 究 報 告 も各 レ ー ザ ー か ら 出
〜40Vに
作 波 長 域 は,バ
対 し て834〜859nm
イ ア ス 電 圧4
,ま た ス イ ッ チ ン
の 半 導 体 レ ー ザ ー の う ち2個
き い 値 電 流 は11〜14mAの
射 さ れ た 光 は,コ
範 囲内 に
ヒー レ ン トに結 合 され て い な
グ動 作 電 力 は ス イ ッ チ ン グ 速 度 に 依 存 し1μs〜
い 。 こ の よ う な デ バ イ ス も光 演 算 回 路 用 素 子 と
10sに
して注 目 され る。
対 し て1mW〜40pWで
あ る 。 ア レ イ を構
成 す る 各 素 子 の 特 性 は 極 め て 均 一 で,今
後 の高
速 光 演 算 お よ び 交 換 等 の基 本 素 子 と して注 目 さ
れ る 。 そ の 他post‑deadline論
Telecom.のWebb等
文 で,British
が,レ
ーザ ーの 双安 定 性
を 用 い た 中 継 器 と し て のregeneratiOnとreti―
ming機
3.3Distributed‑Feedback
Laser
発 光 層 に多 量 子 井 戸 構 造 を もつ 分 布 帰 還 型 レ
ー ザ ー で短 波 長
,長 波 長 の 二 つ の 波 長 領 域 で 各
各 々一 つ づ つ 発 表 され た 。 量 子 井 戸 を用 い た
能 を発 表 し た の が 目 新 し か っ た 。
DFBレ
ー ザ ー の 発 表 は 今 回 が始 め て で あ る。
始 め て で あ る。 この 構 造 で 期 待 され る重 要 な機
3。2Diode
Laser
Array
多 数 の 論 文 が 発 表 さ れ,多
能 の 一 つ と し て,チ
大 の 関 心 を呼 ん だ。
ア レ イ を構 成 す る各 半 導 体 レ ー ザ ー の 放 射 光 間
子 井 戸 幅 約120A,バ
に 位 相 整 合 を と る 研 究,位
子 構i造 をMBE法
相 整 合 よ りも む しろ
―50―
ャー ピ ング特 性 の 向 上 が あ
る 。 短 波 長 帯 で は 三 菱 電 機 中 研 の 野 田 等 が,量
リ ア 幅35Aの6周
で 形 成 し,DFB用
期超格
グレーテ
第14巻
第8号
レ
ン グ の ピ ッ チ を2534Aに
し て,横
ー
ザ
ー
方 向 の 閉 ぢ込
め を リ ッ ジ 型 で 構 成 し た 半 導 体 レ ー ザ ー を発 表
し た 。 量 子 井 戸 幅,バ
リヤ 幅 か ら 当 然 量 子 効 果
が 期 待 で き る 。 し き い 値 電 流 は 約38mAで,活
性 層 が ヘ テ ロ 構 造 の と き に く ら べ2/3に
し,チ
減 少
度 ず ら して 設 定 し
行 っ て い る こ とが注 目 さ れ た 。
ま た 一 方,長
方向 の
行 っ て い る。 し きい値 電
は 高 い 平 均 パ ワ ー,長
い動 外 寿 命 を追 及 す る研
社 のButcher等
か ら,平
均 パ ワ ー300W,繰
れ は 磁 気 ス イ ッ チ 付PFNと
コロナ予備電離方
式 を 採 用 し て お り,電
ス循 環 器 を含 む本
×1mの
源,ガ
円 筒 に納 め ら れ て い る 。 ま
のWeeks等
は,コ
制 御 の150Hz,40WのKrFレ
ッ ト,約1カ
ガ ス補 充 を 自動 的 に行 う もの
他 を 含 め た 総 合 効 率2.5%が
ー ザ ー 部 分 の 効 率4%,ガ
ラ ン スAix‑Marseille大
ー ザ ー を開発 中 で
少 して い る こ とが 報 告 され た 。
,テ
動 作 時 の 出 力150W,効
3.4そ
の他
は 多 大 の 関 心 を呼 ん だ。 国 内 で は発 表 済 み の 内
容 で あ る が,海
あ り,技
ス 循環 器 そ の
得 られ て い る。 フ
学 で はkW級XeClレ
ス ト装 置LUXで1kHz
率2%がFontaine等
か ら報 告 さ れ た 。 こ の 装 置 はX線
東 工 大 末 松 教 授 や 日立 中 研 松 村 氏 の 招 待 講 演
外 の 研 究 者 に と っ て は初 め て で
術 上 の 重 要 性 が 高 い た め 好 評 で あ った。
未 松 教 授 の 発 表 内 容 は,レ
ー ザ ー発 振 波 長 の温
予備電離 にワ
イ ヤ ー イ オ ン プ ラ ズ マ ガ ン を 用 い,短
2kHzが
ョ
月 の 動 作 寿 命 を報 告 した 。 こ れ は
1日 当 り約20%の
で,レ
度 に減
ン ピュ ー タ
ー ザ ー で108シ
の ス ペ ク トル 幅 も 同 程 度 で あ る が,チ
ャー ピ ン
返
ー ザ ー が発 表 され た 。 こ
流 は ヘ テ ロ 構 造 と 比 較 し て 殆 ん ど 同 程 度,CW
グ は ヘ テ ロ 構 造 の と き に 比 べ て1/2程
ず
放 電 励 起 形 の レ ー ザ ー か ら述 べ る 。 こ の 分 野 で
たLumonics社
格 子 構造 は液 相 成 長 法
に よ る た め か 量 子 井 戸 幅 は 約200A,横
閉 ぢ込 め はDCPBHで
エ キ シ マ レ ー ザ ー 関 係 の 発 表 に つ い て,先
体 は60cmφ
波 長 領 域 で は ベ ル 研 のDutta等
の 発 表 に よ る も の で,超
(712)
し500HzのXeC1レ
以 下 と報 告 さ れ た 。 ブ ラ ッグ波 長 を利 得 ピー ク
detuningを
究
究 が 精 力 的 に 続 け ら れ て い る 。 先 ず 米 国XMR
ャ ー ピ ン グ は ヘ テ ロ 構 造 に 比 較 し て1/3
よ り も 短 波 長 側 に 約100A程
研
時 間では
可 能 な電 源 を持 っ て い る。
米 国LosAlamos研
究 所 のSze等
は,イ
ダ ク タ ン ス 安 定 化 電 源 を 持 つXeClレ
ジ ュ ルStablexを4台
ン
ーザ ー モ
並 べ て 動 作 させ,70〜250
度 変 化 に よ る ゆ ら ぎ を注 入 電 流 の 増 減 に よ っ て
250nsの
パ ル ス 幅 を 得 た 。 こ れ を 用 い て1kHz,
等 価 屈 折 率 を 変 化 させ て 補 償 す る も の で あ る 。
400Wの
装 置 を 開 発 中 で あ る 。 ま たXeClレ
ま た 松 村 氏 の 発 表 は,日
ザ ー に お い て,ハ
本 でOEICと
れ る オ プ トエ レ ク トロ ニ ッ ク 素 子,光
呼称 さ
素 子,電
子 デ バ イ ス の モ ノ リ シ ッ ク 集 積 回 路 で,4個
DFBレ
ー ザ ー と2×2反
係 数 の 小 さ いCCl2F2を
の
射 型 光 ス イ ッチ が集
積 さ れ て い る 。 こ の 光 ・電 子 集 積 回 路 は,光
通
信 や 光 情 報 処 理 技 術 へ 応 用 さ れ る こ と が期 待 さ
れ る。
朝,未
議 の 初 日の
松 教 授 は 半 導 体 レー ザ ー分 野 で の 業 績 に
対 し てIEEE学
会 か らDavid
Sarnoff賞
を
用 い る と,HCIの
場 合
よ り20%パ
ル ス幅 が延 び る こ とが ロ ン ドン大 の
Osborne等
か ら,窓
い てNothrop社
の 汚 染 の 原 困 と防 止法 につ
のGrossmanか
ら報 告 が あ っ
た。
他 に,狭
な お 今 回 のCLEO/IQEC会
ー
ロ ゲ ン ドナ ー と し て 電 子 付 着
ス ペ ク ト ル 幅(〜0.004A)の
発 振
器 と増 幅 器 の 組 合 わ せ でXeCl,KrF,ArFレ
ー ザ ー の 波 長 同 調 範 囲 と ロ ッ キ ン グ 効 率 を測 定
し た 結 果 が,Lambda
Physik社
のRuckle
等
受 賞 し た 。 技 術 立 国 を 目 指 す 日本 の 技 術 者 と し
と ジ ェ ッ ト推 進 研 究 所 のPacala等
て 喜 ば し い こ と で あ る 。(中
れ た 。 い ず れ の 場 合 も 自 由 発 振 ス ペ ク トル 幅 よ
山
高)
か ら報 告 さ
り や や 広 い 範 囲 で ロ ッ キ ン グ が か か り,中
4.エ
4.1放
キ シ マ ー レー ザ ー
長 付 近 で は ほ ぼ100%の
電 励 起 エ キ シマ レー ザ ー
れ た 。 ま た 米 国Helionetics社
―51―
心波
ロ ッ キ ン グ効 率 が 得 ら
のAkins等
は,
(713)
CLEO/IQEC'86報
告1
昭 和61年8月
の 特 性 を 示 し始 め る こ と が 実 証 さ れ た 。 被 増 幅
パ ル ス の 幅 を ピ コ秒 に ま で 短 く し
,タ
上 で1018W/cm2の
ーゲ ッ ト
パ ワ ー 密 度 を達 成 す る 計 画 が
進 め られ て い る。
物 性 研 のWatanabe等
は,高
出 力 ピ コ 秒KrF
レ ー ザ ー シ ス テ ム を既 に 完 成 さ せ た 。 短 パ ル ス
発 生 部 の 出 力 パ ル ス 幅 は20ps以
り,最
nsで160
Fig.
3
The
Los
kilojoule
intertial
Alamos
short-pulse
下 が得 ら れ て お
終 段 電 子 ビ ー ム 励 起 増 幅 器 は パ ル ス 幅70
Jを 発 生 し て い る 。 各 増 幅 器 の ト リ ガ
multi-
angular
multiplexed
fusion
laser
system.
は,レ
KrF
ーザ ー トリ ガ され た電 気 パ ル ス と直 接 レ
ー ザ ー トリガ の併 用 で
,ジ
ッ タ は1〜2nsで
あ
る。
単 発5.5JのX線
開 発 し,回
予 備 電 離 形KrFレ
折 限 界 の4倍
ーザ ー を
の ビ ー ム 拡 が り 角 を得
た。
電 総 研 のOwadano等
KrFレ
は 核 融 合 研 究 用1kJ級
ー ザ ー シス テ ム の 中 間 段 増 幅 器 と し て,
出 力174J(パ
ル ス 幅85ns),総
合 効 率1.9%の
2方 向 電 子 ビ ー ム 励 起 レ ー ザ ー を 開 発 し た 。 マ
4.2
電 子 ビ ー ム励 起 エ キ シ マ レ ー ザ ー
ル ク ス 発 生 器 を1台
電 子 ビー ム励 起 形 の エ キ シマ レ ーザ ー の 開 発
は,主
に核 融 合 やX線
レー ザ ー等 の 物 性 研 究 を
目 的 と し て 行 わ れ て い る 。Los
か ら は,現
Alamos研
究所
在 世 界 最 大 の 核 融 合 研 究 用KrF
ー ザ ー シ ス テ ムAurora(Fig
.3参
状 況 に つ い て,Rosocha等
m×1m,出
力10kJ,パ
を 最 終 段 と す る4台
照)の
レ
開発
が 報 告 し た 。 口 径1
ル ス 幅650
在5ns×96の
パルス スタ
束 ね た片 側 タ ー ゲ ッ ト
照 射 実 験 が 計 画 さ れ て い る 。100kJ増
を も と に し たMJシ
ス テ ムPolarisの
幅 器PAM
計画 は見
送 られ た そ うで あ る。 また 可 飽 年 吸 収 体 と して
0、が 単 パ ル ス 用 に は 優 れ た 特 性 を 示 す こ と も 報
告 され た 。
ー ザ ー物 性 に つ い て は,高
て,Rutherford
Appleton研
び 電 総 研 のOwadano等
レ ー ザ ーSpriteが
ApPleton研
出 力150
究 ♪ で は, KrF
J ,50nsで
い 内部 効 率
度 媒 質 の特 性 につ い
のKannari等
及
か ら それ ぞ れ レー ザ ー
領 域 での
MW/cm3ま
で の 範 囲 で は,あ
ま り大 幅 な 改 善 は
認 め ら れ な か っ た 。 ま たKrFレ
吸 収 体 と 考 え ら れ て い たKr2Fの
ーザ ー の 主 要 な
吸 収 率 が実 際
に は か な り低 い こ と が 電 通 大 のHakuta等
か ら
報 告 さ れ た 。 他 にKrFレ
通 大
のUeda等
が,共
ー ザ ー で は,電
振 器 共 振 器 中 に フ ァ ラデ ー 回
転 子 を 挿 入 し た ユ ニ ー ク な 発 振 器 を発 表 し た 。
ArFレ
ー ザ ー に つ い て は,慶 応 大 のKumagai
等 か ら,低 圧 力(650Torr)のNe無
英 国Rutherford
運 転 さ れ,既
KrFレ
が 予 想 さ れ て い た 高Kr濃
測 定 結 果 が 報 告 さ れ た 。 い ず れ も励 起 密 度1.4
ック光 学 系 を設 置 中 で あ る。 この う ちの 半 分 の
48ビ ー ム(2〜3kJ)を
ンパ ク トで
高 効 率 の 設 計 に な っ て い る。
強 度 く10MW/cm2,10〜20MW/crn2の
nsのLAM
の 電 子 ビー ム励 起 増 幅 器 は
全 て 完 成 し て お り,現
し か 用 い ず ,コ
し媒 質 を縦 打
込 み 電 子 ビ ー ム 装 置 で 励 起 した と こ ろ,95Jの
定 常的 に
に 多 く の タ ー ゲ ッ ト照 射 実 験 に 単
力 が 得 ら れ た との 報 告 が あ った 。 オ ラ ン ダ のTwe‑
nte大
のPeters等
は,高
圧 力(〜6bar)の
場
独 で 用 い られ て い る が,現 在,短 パ ル ス 増 幅 シ ス テ
合 に は,逆
ム 化 が 進 め ら れ て お り ,前
位 体 積 当 りの 出 力 が 増 加 す る と 報 告 し,同
よ る 短 パ ル ス(5〜12ns)の
置 増 幅 器Goblinに
増 幅 実 験 がShaw
等 に よ っ て 行 わ れ た 。 そ の 結 果,5nsパ
幅 に お い て,レ
にNeを
バ ッフ ァ ガ ス に した 方 が単
の 高 密 度 励 起 装 置 で46J/リ
ルス増
ーザー媒質 はエ ネルギー蓄積形
―52―
出
XeFレ
ッ ト ル を得 て い る 。
ー ザ ー に つ い て はSpectra
社 及 びAvco研
軸 形
Technology
究 所 か ら 出 力 の 増 加,ガ
ス劣 化
第14巻
第8号
レ
ー
ザ
ー
研
(714)
究
の メ カニ ズ ム につ い て報 告 が あ っ た。 エ キ シ マ
レ ー ザ ー で は な い が,慶
応 大 のSuda等
か らは
縦 打 込 み 電 子 ビ ー ム 装 置 を 用 い たHFレ
に よ っ て4.5kJと
い う大 出 力 を 得 た と の 報 告 が
あ っ た 。(大
5.工
和 田野
業 用CO、
Industrial
CO2
laser
technologyの
ー ザ ー の 発 表 が2件
1件 はAlberta大
の1件
芳 郎)
レ ーザ ー
ョ ン で は20kWレ
演 で,他
ーザ ー
学 のSeguinら
セ ッシ
行 わ れた 。
による招待 講
はHitachiのKuwabaraら
Fig.
5
Photograph
dustrial
によ
of
20-kW
CO2
PIE
in-
prototype.
る講演 で あ る。
Seguinら
し てUV光
の 開 発 した レー ザ ー は放 電 方 式 と
予 備 電 離 に よ る 励 起 方 式,通
(Photoinitiated
cally
Impulse・enhanced
excited)を
構 成 をFig.4に
称PIE
Electriー
採 用 し て い る 。PIEは,そ
示 す が,も
の
と も とTEAレ
ーザ
ー の放 電 方 式 と して 開 発 され た もの で あ る
Seguinら
は こ の 方 式 の イ ンパ ル ス動 作 の 高 繰 り
返 し 化 と,低
をCW化
ガ ス圧 力領 域 へ の 拡 張 に よ り放 電
し,さ
ら に 放 電 ボ リ ュ ー ム を増 大 さ せ
る こ と に よ り20kWレ
は20kWレ
ーザ ー を 開 発 した 。Fig.5
ー ザ ー の 外 観 写 真 で あ る。
発 振 出 力20kWは
流65A,放
。
放 電 入 力260kW(放
電 電 圧4kV)に
発 振 効 率 は8%で
電電
お い て 得 られ て い る 。
あ る 。 レ ー ザ ー ガ ス は 圧 力50
torr,約5%のCO,を
含 ん で い る 。6台
ア に よ り 約55m/sの
の プロ
流 速 を得 て い る 。 共 振 器 は
Fig.
6
Laser
output
不 安 定 形 共 振 器 で,放
characteristics.
電 空 間 の屈 折 率 不 均 一 性
の ビ ー ム へ の 影 響 を 除 く た め,光
構 成 と な っ て い る。
ZnSe窓
路 は折 り返 し
ビ ー ム 外 径 は 約10cmで,
を通 して取 り出 さ れ た 。
ま た,20kW出
力 を ダ イ レ ク トに 測 定 で き る
カ ロ リ メ ト リ ッ ク 形 の パ ワ ー メ ー タ も 開 発 さ れ,
これ につ い て も言 及 され た 。
3軸 直 交 形 のPIE20kWレ
Fig.
4
Schematic
process
diagram
for
TEA
of PIE
HitachiのKuwabaraら
excitation
kWを
lasers.
―53―
得 て い る 。Fig.6は
ー ザ ー に 対 し て,
は 高 速 軸 流 形 で 出 力20
そ の 出 力 特 性 で あ る。
CLEO/IQEC'86報
(715)
昭和61年8月
告I
放 電 に よ り レー ザ ー ガ ス の 温 度 は 放 電 管 中 心部
ン グ状 ビ ー ム の 伝 搬 特 性 を求 め る 解 析 式 に つ い
で 約120℃
ーザ ー ガ ス は ビー ム に
て 報 告 し た 。 こ の 解 析 式 を 用 い る と任 意 個 数 の
凹 レ ンズ と し て 作 用 す
レ ンズ あ るい は 球 面 ミ ラー を含 む伝 送 光 学 系 に
に 上 昇 し,レ
対 し て 曲 率 半 径140mの
る。 この た め 共 振 器 内部 を往 復 す る ビー ム は 拡
対 し,ビ
が り な が ら伝 搬 し,損
る こ と が で き る 。 さ ら に20kWレ
失 の 増 大 を 招 く。 こ の 拡
ー ム 径,中
心 強 度 の 変 化 を簡 単 に 求 め
が り を共 振 器 に よ り補 正 し た 結 果 がFig.6の
ら の ビ ー ム を 最 長34.3m伝
(b)の
出 力 特 性 で,補
Plate溶
(a)に
現 わ れ て い る出 力 飽 和 が み られ な い 。 ち
正 前 の共 振 器 に よ る 特 性
な み に ガ ス 流 速 は150m/sと
共 振 器 は 不 安 定 形 で,増
距 離 伝 送 の 場 合 の特 性
と 比 較 検 討 し た 。 溶 接 テ ス トに よ る 溶 け 込 み 深
の こ と で あ る。
さは伝 送 距 離 が長 い と浅 くな る。 こ の傾 向 は レ
ー ザ ー 出 力 が 大 き い 程 顕 著 で あ る と い う結 果 を
際 に得 られ た ビー ム のパ ター ン と
の 比 較 の 結 果,良
送 し てBead‑Onー
幅 媒 質 を含 め た 共 振
器 内 ビ ー ム の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン コ ー ドに よ る 計
算 結 果 と,実
接 を行 な い,短
ー ザー装置 か
い 一 致 が 認 め ら れ る と発 表 さ
れ た。
得 て い る。
他 の1件
はWestinghouseのCarlsonに
る 発 表 で,溶
よ
接 の比 エ ネ ル ギ ー と溶 け込 み深 さ
につ い て の 報 告 で あ る。 溶 接 の比 エ ネ ル ギ ー 」
大 出 力 レ ー ザ ー に よ る 加 工 は 計4件
の報告 が
あ っ.た。
は レ ー ザ ー 出 力Pと
」=P/vで
FiatAutoのLaRoccaはFiat社
内 におけ
溶 接 速 度vの
与 え ら れ,最
比,す
なわ ち
も 効 率 良 く溶 接 が で
きる 」の 値 を実 験 的 に見 い出 した 。 実 験 は レー
る レー ザ ー の適 用 例 に つ い て 述 べ た ク ラ ン ク シ
ザ ー 出 力 を4〜11kWま
ャ フ トの 焼 き 入 れ,ギ
け 込 み 深 さ が 得 ら れ る よ う に 溶 接 速 度 を変 化 さ
接,プ
ア の 歯 車 と シ ャ フ トの 溶
せ て 行 な わ れ た 。 そ の 結 果,Pに
ラ ス チ ッ ク部 品 の 切 断 等 で あ る 。
プ ラ ス チ ッ ク 部 品 の 切 断 は3次
元 加 工 で あ り,
5軸 制 御 シ ス テ ム に よ り行 わ れ る 。5軸
X,Y,Zの3軸
あ お り,回
は ガ ン ト リ ー 部 が,残
転 の2軸
の う ち,
りの
に 凸 の 曲 線 と な り,」
一 の溶
対 して 」は 下
の極小値 が存在 す ること
が わ か っ た 。 こ の 結 果 は の を適 切 に 選 べ ば,少
な い レー ザ ー 出 力 で 同 一 の 溶 け込 み 深 さが 得 ら
れ る 条 件 が 存 在 す る こ と を示 し て い る 。 彼 ら の
は ノ ズ ル部 が受 け持 つ構成
で あ る 。 焼 き入 れ 関 係 で は,加
で 変 化 さ せ,同
レ ー ザ ー 装 置 と 光 学 系 で は,」
工 の み で な く,
熱 入 力 の理 論 式 か ら求 め られ た 理 論 結 果 との 比
kJ/cmと
の 極 小 値 は5.5
の こ とで あ る。
(名 井 康 人)
較 検 討 も行 わ れ て い る。
実 ラ イ ン へ の 応 用 は か な り進 ん で い る 印 象 を
受 け た が,特
に 新 しい技 術 は 見 られ な か っ た。
講 演 の 最 後 に1985年
生 産 台 数,市
6.CO2及
びCO2励
起 レー ザ ー
度 の 日本 の レー ザ ー 装 置 の
場 規 模 の グ ラ フ が 示 さ れ,日
本 が
CO2及
びCO,励
起 レ ー ザ ー の セ ッ シ ョ ン で は,
世 界 の レ ーザ ー 産 業 に対 して 大 きな 寄 与 を して
6件 の 講 演 が あ っ た が,そ
い る こ と が述 べ ら れ た。
ひ い た もの につ い て 報 告 す る。
IBMのSeksinskyら
は グ リー ンセ ラ ミ ッ ク
M.Piche等
は,焦
の 中 で 筆 者 の興 味 を
点 の 位 置 に 結 合 孔 を持 っ た
の レー ザ ー に よ る穴 あ け加 工 につ い て 報 告 した
負 ブ ラ ンチ 共 焦 点 形 不 安 定 共 振 器 の 特 性 に つ い
CO、,YAG,エ
て の解 析 と実 験 結 果 を報 告 した 。 理 論 的 な 解析
キ シ マ の 各 レ ー ザ ー と機 械 加 工
に よ る穴 の 形 状 比 較,レ
ーザ ー パ ラメ ー タが 及
レ ネ ル 数 が 大 き く な る に つ れ て モ ー ド分 離 が よ
ぼ す 影 響 等 が報 告 さ れ た。
残 り の2件
は 大 出 力CO2レ
ー ザ ー に よ る溶 接
く な る 点 に あ り,あ
る フ レネ ル 数 以 上 な らば 大
口 径 で 単 一 モ ー ドが 得 ら れ る と こ ろ に あ る 。 実
特 性 につ い て の 報 告 で あ る。
筆 者 ら は,不
か ら示 さ れ た こ の タ イ プ の 共 振 器 の 特 徴 は,フ
安 定 形 共 振 器 か ら出 射 さ れ る リ
―54―
験 で は,放
電 体 積9×10×50cm3のTEACO,
第14巻
第8号
レ
ー
ザ
ー
レ ー ザ ー に マ グ ニ フ ィ ケ ー シ ョ ンM=5.0,フ
レ ネ ル 数NF=1.5の
ー ドで12Jの
は4cmで
共 振 器 を 用 い て,単
出 力 を得 た
一 モ
。 この と きの ビ ー ム径
あ る。
4.3μmレ
(716)
ム は,小
型 の 紫 外 光 予 備 電 離 型 発 振 器 と放 電 体
積1.5×3×50cm3のX線
成 さ れ,1J以
予備 電離 型 増 幅 器 で構
上 の 出 力 が得 られ た。 講 演 で は
主 に 高気 圧 レー ザ ー を設 計 す る際 に 問題 と な る
カ ナ ダ のJ.Reid等
の グ ル ー プ は,以
前 よ り
ー ザ ー を 開 発 し て き た が,今
こ の4.3μmレ
究
研
回 は,
ー ザ ー を 光 源 と し て,CO2分
を 光 励 起 し た 結 果,20%/cmと
X線
の 予 備 電 離 特 性 に 関 し て,動
密 度 依 存 性 及 び励 起 回 路 の 影 響 な ど につ い て 報
子
い う高 い 利 得 係
告 した 。
そ の 他,こ
れ は同 位 体 分 離 の セ ッシ ョ ンで の
数 を 得 た と 報 告 し た 。 ピ ー ク パ ワ ー60kW,パ
招 待 講 演 で あ っ た が,西
ル ス エ ネ ル ギ ー9mJの4.3μmレ
プ の16μmラ
径1mm長
さ5.5cmの
ーザ ー光 を内
毛 細 管 内 のCO2/He混
合 ガ
却 で49パ ス(200m)で
3.7Jの
あ る 。CO2レ
シ ー ク エ ン ス バ ン ドの 利 得 係 数 を測 定 し そ の 比
か ら得 ら れ た 振 動 温 度 は 約5,000Kに
CO,レ
Reid等
の 考 察 で は,こ
達 成 で き た 理 由 は,光
の よ う な 高 い振 動 温 度 が
励 起 で は放 電 励 起 で 問 題
ーザ ー光
単 独 入 力 に 対 し て 得 ら れ た16μmス
ー ク ス 光 出 力 は0 .2Jと
達 した 。
グルー
深 か っ た 。 マ ルチ パ ス ラマ ンセ ル は 液 体 窒 素 冷
CO2濃
あ っ た 。 レギ ュ ラー バ ン ドと
独 のUranitの
マ ン レー ザ ー に 関 す る発 表 が興 味
ス に 照 射 し た 。 こ の と き の 全 圧 は1,000torrで
度 は1%で
作圧 力や入力
ト
効 率 は ま だ 低 が 。TEA
ー ザ ー 光 と同 時 に高 気 圧 レー ザ ー か らの
連 続 波 長 可 変 光 を ラ マ ンセ ル に 入 射 し,4光
混 合 に よ り16μm帯
で2波
波
長 の ス トー ク ス 光 を
と な る よ う な 電 子 に よ る 失 活 が な い た め で あ り,
同 時 に 得 て い る 。 こ の と き波 長 可 変 光 の 入 力 エ
逆 に放 電 励 起 で利 得 が 低 い の は 主 に電 子 に よ る
ネ ル ギ ー は200mJで,得
振 動 緩 和 が 大 きな原 因 で あ る こ と が示 され た と
力 は10mJ以
結 論 して い る。
Hzで2〜3時
筆 者 等 は,16μm水
素 ラマ ン レーザ ー の 励 起
光 源 と し て 開 発 し て い る 波 長 連 続 可 変TECO,
あ る が,UF6へ
ら れ た ス トー ク ス 光 出
下 で あ っ た 。 こ の シ ス テ ム は,10
間 程 度 動 作 す る と い う こ とが
の 照 射 効 果 に関 し て は発 表 さ
れ な か っ た。
レー ザ ー シ ス テ ム につ い て発 表 した。 本 シ ス テ
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(緑 川 克 美)