ネット上でまた新たな論争が勃発した。「おじさんがパーカーを着るのはありかなしか」をめぐり喧々囂々となっている。
ことの発端は、12月6日に配信されたYoutubeチャンネル「新R25チャンネル」の動画。コラムニスト・脚本家の妹尾ユウカ氏と新R25副編集長が「【老害おじさん化回避】若者と絡むな、パーカー着るな。“いいおじさん”のすべて【イケオジへの道】」というタイトルのもと、「素敵なおじさんになるにはどうすればいい?」を語りあったのだが……。
「妹尾氏はそこで、『若い子の村に入ってくるおじ自認のないおじさんに怒ってるんです。ファッションにも若者の要素が入ってるおじさんはキツイ』と前置きして『40近くになってパーカーとか着てるおじさんって結構おかしいと思うんですよ』『しかもだいたいデブじゃないですか』と私見を展開しました」(芸能担当記者)
これにまず反応したのが49歳の個人投資家・田端信太郎氏。6日に自身のXに《50近くなっても毎日パーカー着てます! 大変申し訳ございません》と自虐のポスト。
さらに、7日には52歳の実業家の堀江貴文氏も自身のXを更新、《50過ぎても余裕でパーカー着てるおじさんです。なんなら自分の着てるパーカーまでプロデュースしてます。おかしいんですかね?》とポスト。さらに直後、《おじさんがパーカー着るなとか、若い子と交流するなとか言うのはエイジハラスメントじゃないですかね!!若い女がおじさんのことをdisるのはいいんですかね?逆はめちゃくちゃ叩かれるのに!》《色んな世代の、色んな民族の、色んな考え方を持ってる人がお互いをリスペクトし合って交流する社会がわたしは理想だと思います》と追撃した。
「そして7日、妹尾氏は煽るように《ジジイはパーカーでフラフラすな》とXにポスト。そこに48歳の実業家のひろゆき氏も参戦。このポストを引用しながらXに《こういうタイプの人に寄って来て欲しくないので、パーカーを着る事で両者に幸せが訪れると思うおいらです》と“大人の意見”を記していました」(同前)。
この「パーカー論争」をプロはどう見ているのだろうか。ファッションデザイナーのドン小西氏が語る。
「ファッションは着る人の内面と時代を映し出す『景色』でもあります。
よく『好きな服を着ればいいじゃないか』という意見が聞かれ、確かにその通りですが、ファッションは同時に周囲の人を『心地よくさせる』というものでもあるのです。着こなしが悪いと、景色としてダサくなってしまいます。
今回、『40代のパーカーはダサい』と思った方にとって、パーカーに景色としての違和感を覚えてしまったのではないでしょうか」
ファッションは「景色」でもある――。ドン小西氏の金言をもとに、自らのファッションを見直してみてもよさそうだ。