特牛駅
特牛駅 | |
---|---|
駅舎(2022年10月) | |
こっとい Kottoi | |
◄阿川 (3.7 km) (4.0 km) 滝部► | |
山口県下関市豊北町大字神田字大場ヶ迫264-2 | |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陰本線 |
キロ程 | 631.1 km(京都起点) |
電報略号 | コツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
7人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)9月9日[1] |
備考 | 簡易委託駅 |
特牛駅(こっといえき)は、山口県下関市豊北町大字神田字大場ヶ迫にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1928年(昭和3年)9月9日:鉄道省小串線(現・山陰本線)滝部駅 - 阿川駅間延伸時に開設、客貨取扱開始[1]。
- 1933年(昭和8年)2月24日:小串線が山陰本線に編入、同線所属となる。
- 1961年(昭和36年)8月1日:貨物取扱廃止[1]。
- 1971年(昭和46年)12月20日:荷物扱い廃止[2]。直営駅から簡易委託駅化[3][4][5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる[1]。
- 2023年(令和5年)
駅名の由来
[編集]地名「コトイ」に由来し、難読駅名として様々なメディアで取上げられる。地名の由来は、牝牛の意味を示す方言の「コトイ」から取ったと言う説と、日本海に面した小さな入り江を示す「琴江」から取ったと言う説がある[9]ほか、「重荷を負う強健な牛」の意から来たとも言われる。
駅構造
[編集]小串方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅(停留所)。棒線駅のため、小串方面行・長門市方面行双方が同一ホームより発車する。以前は交換可能駅であったが1970年頃に棒線駅化された。駅舎からホームへは数段の階段を登り、旧下り線線路敷跡を渡り、更に島式ホームの階段を上る。ホームには扉の無い待合室がある。木造駅舎を備える。
長門鉄道部管理[10]の簡易委託駅。道路挟んで向かい側の建物で切符(常備券のみ)を委託販売している。
-
駅舎内(2022年10月)
-
ホーム(2022年10月)
-
駅舎とホーム間には階段が設置されている(2017年1月)
利用状況
[編集]近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。2022年の年間利用客数は2643人である[11]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 105 |
2000 | 91 |
2001 | 63 |
2002 | 64 |
2003 | 67 |
2004 | 58 |
2005 | 53 |
2006 | 41 |
2007 | 32 |
2008 | 36 |
2009 | 31 |
2010 | 34 |
2011 | 28 |
2012 | 29 |
2013 | 24 |
2014 | 23 |
2015 | 16 |
2016 | 19 |
2017 | 14 |
2018 | 15 |
2019 | 10 |
2020 | 7 |
2021 | 6 |
2022 | 7 |
駅周辺
[編集]下関市豊北町の北西部に位置する。駅は内陸部にあり、斜面上の集落のかなり高いところに位置している。駅前は国道435号が通っており、当駅より北側では山陰本線より西側に分かれ、南側では山陰本線に並行している。駅の近辺は田畑や民家が点在する小集落で、観光地・大規模施設などは無い。駅名と同名の特牛集落(大字神田特牛)・特牛漁港は当駅前から国道435号を約3km北西に進んだ海沿いにある。なお、当駅は角島への最寄り駅でもある。角島へは特牛漁港から国道191号(北浦街道)・山口県道275号島戸港線を北上したところにある角島大橋を通ると行くことが出来る。
- 国道435号
- 角倉山
バス路線
[編集]駅前にブルーライン交通の特牛駅バス停がある。特牛集落・角島大橋を経由して当駅と角島を結ぶ路線がある。角島大橋の架橋以前は角島への町営渡船乗り場であった肥中港・島戸港と当駅を結んでいた。また、豊北町中心部・豊田町中心部への路線もある。
エピソード
[編集]近隣にある角島を主な撮影地として制作され2005年に公開された映画『四日間の奇蹟』では、
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、316-317頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「日本国有鉄道公示第492号」『官報』1971年12月20日。
- ^ 『広島鉄道管理局この10年史:1965~1975』広島鉄道管理局、1976年3月、p.112。
- ^ 「通報 ●八次駅ほか10駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年12月20日、4面。
- ^ 「山陰本線の合理化計画発表 伊上など五駅無人化」『中國新聞』昭和46年10月23日山口版 8面
- ^ “JR山陰本線 鉄橋の橋脚傾き一部区間で運休”. NHK NEWS WEB. 日本放送協会. 2023年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
- ^ “長期運転見合わせについて”. 西日本旅客鉄道株式会社. 2024年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
- ^ “山陰線 長門市駅~小串駅間運転取りやめに伴う代行バスの時刻等のお知らせについて”. 西日本旅客鉄道株式会社. 2023年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
- ^ 特牛駅(秘境駅に行こう!) - 牛山隆信
- ^ データで見るJR西日本2021 - 西日本旅客鉄道 p.94
- ^ 山口県統計年鑑 - 山口県
- ^ 四日間の奇蹟 - ロケーションジャパン(地域活性プランニング、2012年12月8日閲覧)
- ^ これから山口県に住む方々へ、地名の豆知識 (47URARA) - 47CLUB(ソースは山口新聞、2012年12月8日閲覧)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 特牛駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道