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摩睺羅伽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
説法する摩睺羅伽(背後には観音菩薩)。幕末の本の挿絵

摩睺羅伽(まごらが、Skt:Mahoragaの音写、漢訳:大蟒、大腹胸行など)は、仏教を守護する護法善神の一尊[1]天竜八部衆二十八部衆に数えられる[1]。サンスクリット語名の「マホーラガ」は「偉大なる蛇」を意味する[2](「マハー」+「ウラガ」)。

もと古代インドの神であったが、後に仏教に取り入れられた。身体は人間であるが首は大蛇、または頭に蛇冠を戴いた人間の姿で描かれる[1]。八部衆の緊那羅と同じく音楽の神とされる[1]ナーガコブラを神格化したものであるのに対してこのマホーラガはニシキヘビの様なより一般的な蛇を神格化したものである[2]

胎蔵界曼荼羅の外金剛部院北方に配せられている[1]

出典

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  1. ^ a b c d e 錦織亮介『天部の仏像事典』東京美術、1983年
  2. ^ a b 久保田悠羅F.E.A.R.『密教曼荼羅』新紀元社、2000年

関連項目

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