コンテンツにスキップ

宮之城線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宮之城線
薩摩永野駅跡に現存するシーサスクロスポイント
概要
種別 普通鉄道
現況 廃止
起終点 起点:川内駅
終点:薩摩大口駅
駅数 20駅
運営
開業 1924年10月20日 (1924-10-20)
最終延伸 1937年12月12日
廃止 1987年1月10日 (1987-1-10)
所有者 鉄道省運輸通信省運輸省
日本国有鉄道
運営者 日本国有鉄道
使用車両 キハ40系キハ52系
路線諸元
路線総延長 66.1 km (41.1 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 全線非電化
路線図
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線(廃止当時)
鹿児島本線
BHF
0.0 川内駅
xABZg2 STRc3
鹿児島本線→
WKRZq2+4u
春田川橋梁 春田川
exSTR
川内川
exhKRZWae WABZgr
三堂川橋梁 三堂川
exhKRZWae WABZgr
皿山川橋梁 皿山川
exBHF WASSER
5.1 薩摩白浜駅
exBHF WASSERl
6.5 楠元駅 川内川
exBHF WASSER+l
10.3 吉野山駅 樋脇川
exhKRZWae WABZgr
飛川
exBHF WASSER
13.4 樋脇駅
exhKRZWae WABZgr
田代川
exhKRZWae WABZgr
市比野川橋梁 市比野川
exBHF WASSER
15.6 上樋脇駅
exhKRZWae WASSERr
入来川橋梁 樋脇川(入来川)
exTUNNEL2
exBHF
18.7 入来駅
exhKRZWae WASSER+r
角郷川橋梁 枇杷川
exhKRZWae WABZg+r
久富木川橋梁 久富木川
exBHF WASSERl
23.4 薩摩山崎駅
exBHF
26.4 船木駅
exBHF
29.3 宮之城駅
WASSER3+l exhKRZWae
穴川橋梁 穴川
exBHF
32.4 佐志駅
exBHF
34.3 薩摩湯田駅
exBHF
36.9 薩摩鶴田駅
exBHF
40.5 薩摩求名駅
exhSTRae
広橋橋梁
exBHF
43.2 広橋駅
WASSERl+4 exhKRZWae WASSER+r
穴川
exhKRZWae WABZgr
南川
exhKRZWae WASSERr
穴川
exKBHFaq exABZr+r
47.5 薩摩永野駅
exTUNNEL2
新地トンネル
exTUNNEL2
垂門トンネル
exhKRZWae
道東橋梁 沢川
exTUNNEL2
椿越トンネル
exhKRZWae WASSER+r
第一針持川橋梁 針持川
exBHF WASSER
54.9 針持駅
WASSER+l exhKRZWae WASSERr
第二針持川橋梁 針持川
WASSERl exhKRZWae WASSER+r
第三針持川橋梁 針持川
exBHF WASSER
59.5 西太良駅
WABZq+l exhKRZWae WABZql
川内川橋梁 川内川
WASSER exBHF
62.3 羽月駅
WASSERl exhKRZWae
羽月川橋梁 羽月川
exSTRq exABZql exBHFq
66.1 薩摩大口駅
山野線 -1988

宮之城線(みやのじょうせん)は、かつて鹿児島県川内市(現・薩摩川内市)の川内駅から同県大口市(現・伊佐市)の薩摩大口駅までを結んでいた、日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線地方交通線)である。国鉄再建法の施行により第2次特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化を約3か月後に控えた1987年昭和62年)1月10日に全線廃止となった。

路線データ

[編集]
  • 管轄(事業種別):日本国有鉄道
  • 区間(営業キロ):川内 - 薩摩大口 66.1km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:20(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:通票閉塞式

運行形態

[編集]

開業時より普通列車のみが運転されており、1983年8月時点では下り7本・上り5本の川内 - 薩摩大口間の全区間を運転する列車のほか、川内発の薩摩永野、宮之城、薩摩鶴田間、宮之城発の薩摩大口、薩摩鶴田間、針持 - 薩摩大口間の区間運転列車が設定されていた。

1983年8月当時の運転状況
  • 川内 - 薩摩大口間 下り7本、上り5本
  • 川内 → 薩摩鶴田 朝1本
  • 川内 - 薩摩永野間 下り夜1本、上り朝1本
  • 針持 - 薩摩大口間(休日運休) 下り3本(朝2本、夕1本)、上り2本(朝夕各1本)
  • 宮之城 → 川内 3本
  • 薩摩鶴田 → 宮之城 朝1本
  • 薩摩大口 → 宮之城 夜1本

廃止時の使用車両

[編集]

いずれも気動車

歴史

[編集]

川宮鉄道設立から工事中止そして解散

[編集]
  • 1913年大正2年):川宮鉄道株式会社が設立される[1]
  • 1917年(大正6年):川内 - 樋脇間の線路敷設工事に着手[1]
  • 1921年(大正10年):第一次世界大戦の資材値上がり等により工事中止。同年2月に川宮鉄道株式会社が解散[1]

国有化以降

[編集]
廃止後も現存する鉄橋(吉野山-楠元間)

駅一覧

[編集]

接続路線の事業者名・駅の所在地は宮之城線廃止時点のもの。全駅が鹿児島県内に所在。

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
川内駅 - 0.0 日本国有鉄道:鹿児島本線 川内市
薩摩白浜駅 5.1 5.1  
楠元駅 1.4 6.5  
吉野山駅 3.8 10.3  
樋脇駅 3.1 13.4   薩摩郡 樋脇町
上樋脇駅 2.2 15.6  
入来駅 3.1 18.7   入来町
薩摩山崎駅 4.7 23.4   宮之城町
船木駅 3.0 26.4  
宮之城駅 2.9 29.3  
佐志駅 3.1 32.4  
薩摩湯田駅 1.9 34.3  
薩摩鶴田駅 2.6 36.9   鶴田町
薩摩求名駅 3.6 40.5   薩摩町
広橋駅 2.7 43.2  
薩摩永野駅 4.3 47.5  
針持駅 7.4 54.9   大口市
西太良駅 4.6 59.5  
羽月駅 2.8 62.3  
薩摩大口駅 3.8 66.1 日本国有鉄道:山野線

代替バス

[編集]

鹿児島交通南国交通が廃線区間を代替する路線バスを運行している。 2024年段階では以下の設定がある。

  • 川内 - 宮之城間(鹿児島交通):平日1日7.5往復、土曜1日4.5往復、日・祝日1日2往復
宮之城線の各駅に沿うルートとして、川内 - 入来間に薩摩川内市が運行する市内横断シャトルバス、入来 - 宮之城間に鹿児島交通の路線の設定がある。
  • 宮之城 - 大口間(南国交通):平日1日6往復、土日祝日1日4往復
大口行が経由しない広橋・永野方面へは宮之城から1日2往復、佐志へは平日のみ1日1往復の設定

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 『川内市史 下巻』 p.553 川内市
  2. ^ 『樋脇町史』p.610 樋脇町
  3. ^ 「鐵道省告示第182号」『官報』1924年10月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ a b 『宮之城町史』p.789 宮之城町
  5. ^ 「鐵道省告示第298号」『官報』1934年7月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 「鐵道省告示第222号」『官報』1935年6月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 「鐵道省告示第323号」『官報』1935年8月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 「鐵道省告示第77号」『官報』1936年3月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ 『大口市郷土史 下巻』p.366 大口市
  10. ^ 『日本鉄道旅行地図帳 12号 九州・沖縄』 p.50 新潮社
  11. ^ 『昭和二十二年 運輸省告示第二十四号』(1947年2月10日官報のp.3を参照)
  12. ^ 『樋脇町史』p.612
  13. ^ a b c 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、98頁。 

関連項目

[編集]