コンテンツにスキップ

二酸化五炭素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
二酸化五炭素
{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 51799-36-1 ×
PubChem 521350
ChemSpider 454765 チェック
特性
化学式 C5O2
モル質量 92.05 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

二酸化五炭素(Pentacarbon dioxide)は、C5O2またはO=C=C=C=C=C=Oの化学式を持つオキソカーボンである。正式名称は、ペンタ-1,2,3,4-テトラエン-1,5-ジオン(penta-1,2,3,4-tetraene-1,5-dione)という。

この化合物は、nが奇数のCnO2の3つめの化合物である。1988年にギュンター・マイアーらによって、フロログルシノールの互変異性体である1,3,5-シクロヘキサントリオン熱分解で得られた[1]。また、2,4,6-トリス(ジアゾ)シクロヘキサン-1,3,5-トリオン(C6N6O3)の急速熱分解によっても得られる[2]:p.97。室温で溶液中で安定である[1]。純粋なものは-96℃まで安定で、これを超えると重合する[2]

出典

[編集]
  1. ^ a b Maier, G.; Reisenauer, H. P.; Schafer, U.; Balli, H. (1988). “C5O2 (1,2,3,4-Pentatetraene-1,5-dione), a New Oxide of Carbon”. Angewandte Chemie International Edition 27 (4): 566-568. doi:10.1002/anie.198805661. 
  2. ^ a b Eastwood, F. W. (1997). “Gas Phase Pyrolytic Methods for the Preparation of Carbon-Hydrogen and Carbon-Hydrogen-Oxygen Compounds”. In Vallee, Y.. Gas Phase Reactions in Organic Synthesis. CRC Press. ISBN 90-5699-081-0