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ホッカイセレス

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ホッカイセレス
欧字表記 Hokkai Seres[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牝[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1990年4月28日[1]
死没 不明（2010年8月23日用途変更）
登録日 1992年10月8日
抹消日 1995年11月15日
父 モガミ[1]
母 ホッカイテスコ[1]
母の父 テスコボーイ[1]
生国 日本の旗 日本（北海道門別町）[1]
生産者 北海牧場[1]
馬主 石田宏[1]
調教師 伊藤正徳（美浦）[1]
競走成績
生涯成績 26戦8勝[1]
獲得賞金 2億3550万4000円[1]
勝ち鞍
GIII 中山牝馬S 1994年
GIII 府中牝馬S 1994年
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ホッカイセレス（欧字名:Hokkai Seres、1990年4月28日 - 不明）は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に1994年の中山牝馬ステークス、府中牝馬ステークス。

経歴

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[2]

競走馬時代

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1992年12月6日、中山競馬場の新馬戦でデビューし、3着[3]。トモの不安のため放牧に出され[3]、約5か月開いた2戦目の未勝利戦で初勝利を挙げる[4]。7月の札幌競馬場の条件戦で2連勝し、続く3戦はオープン特別のシーサイドステークス、重賞のクイーンステークスおよび府中牝馬ステークスと格上挑戦が続き結果は出ず、自己条件1500万下クラスでも3戦勝てない競馬が続いたが、1994年初戦の初富士ステークスを勝って[3]オープンクラスに昇級。中山牝馬ステークスでは好位からレースを進めて最後はオースミシャインに3馬身半差をつけて優勝[3][4]。中山記念、安田記念と連続6着ののち[3]、秋に入ってアラン・ムンロが手綱をとり、京王杯オータムハンデキャップ3着ののち府中牝馬ステークスを制して、ムンロに「短期免許制度による重賞勝利騎手第1号」をもたらした。マイルチャンピオンシップ4着、オープン特別のクリスマスステークス3着ののち、ダート変更になった東京新聞杯でも3着に入る[4]。夏に北海道に転戦し、札幌日経オープンと巴賞に勝利[4]。しかし、かねてから発走ゲートを有していたがために巴賞優勝後にJRAより「一定期間出走停止、期間満了後にゲート再審査」の処分を受け、これを不服とした陣営側はJRA側に処分撤回を申し立てるも却下され[5]、秋の目標としていたマイルチャンピオンシップへの出走が間に合わなくなったため[6]同年11月に現役を引退した。

繁殖牝馬時代

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引退後当初は故郷の門別町北海牧場に、2002年からは千歳市の社台ファームに移り繁殖牝馬として繋養された。5番仔キッズブルームが岩手競馬の重賞ウイナーカップを制した[7]が、それ以外の産駒は特筆すべき活躍を見せることはなかった。

2010年8月23日に用途変更となる[8]。それ以降の動向は分かっていない。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[2]およびnetkeiba.com[9]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番 馬番 オッズ
（人気）		 着順 騎手 斤量
[kg]		 距離（馬場） タイム
（上り3F）		 タイム
差		 勝ち馬/（2着馬）
1992.12.06 中山 3歳新馬 14 6 10 04.9 0（3人） 03着 坂本勝美 53 ダ1200m（良） 1:14.4 (39.6) -1.2 アーネストローマン
1993.04.24 東京 4歳未勝利 18 7 15 04.9 0（3人） 01着 柴田政人 54 芝1400m（良） 1:23.0 (36.1) -0.2 （フロイラインマリア）
0000.05.23 東京 牡丹賞 500 11 2 2 10.9 0（5人） 04着 柴田政人 53 芝1600m（良） 1:36.4 (36.0) -0.4 ビクトリーマーク
0000.06.27 札幌 4歳上500万下 10 7 7 02.8 0（1人） 07着 柴田政人 53 芝1500m（稍） 1:31.1 (37.2) -0.8 クイックアクティー
0000.07.10 札幌 4歳上500万下 11 3 3 05.0 0（2人） 01着 後藤浩輝 51 ダ1700m（良） 1:47.4 (37.3) -0.3 （トロピカルメイク）
0000.07.25 札幌 アカシヤS 900 10 6 6 16.6 0（5人） 01着 後藤浩輝 52 芝1500m（良） 1:29.9 (34.6) -0.3 （ノンストップレディ）
0000.08.29 函館 シーサイドS OP 11 2 2 23.5 0（7人） 10着 後藤浩輝 48 ダ1700m（稍） 1:50.1 (42.8) -5.1 ダイカツジョンヌ
0000.10.03 中山 クイーンS GIII 14 7 11 53.8 （10人） 07着 田中勝春 54 芝2000m（良） 2:03.3 (36.5) -1.0 ユキノビジン
0000.10.17 東京 府中牝馬S GIII 16 4 7 87.2 （14人） 11着 後藤浩輝 51 芝1600m（良） 1:35.3 (36.1) -0.6 ノースフライト
0000.11.14 東京 ユートピアS 1500 18 8 17 10.3 0（4人） 02着 安田富男 53 芝1400m（重） 1:22.1 (35.9) -0.1 オースミシャイン
0000.12.04 中山 仲冬S 1500 16 2 4 05.1 0（2人） 06着 安田富男 53 芝1200m（良） 1:08.6 (35.5) -0.5 サクラミライ
0000.12.19 中山 師走S 1500 14 5 8 13.2 0（4人） 05着 後藤浩輝 53 芝1600m（良） 1:34.9 (36.3) -0.9 ケントニーオー
1994.01.22 中山 初富士S 1500 14 2 2 04.6 0（3人） 01着 安田富男 53 芝1600m（稍） 1:35.1 (36.1) -0.5 （ホッカイキルディア）
0000.02.27 中山 中山牝馬S GIII 11 1 1 08.7 0（4人） 01着 安田富男 52 芝1800m（良） 1:47.6 (35.8) -0.6 （オースミシャイン）
0000.03.13 中山 中山記念 GII 14 1 1 10.1 0（6人） 06着 安田富男 54 芝1800m（良） 1:49.5 (37.3) -0.6 サクラチトセオー
0000.05.15 東京 安田記念 GI 16 5 9 69.7 （12人） 06着 安田富男 55 芝1600m（良） 1:33.9 (36.4) -0.7 ノースフライト
0000.09.11 中山 京王杯オータムH GIII 13 7 12 09.9 0（5人） 03着 A. ムンロ 53 芝1600m（良） 1:32.3 (35.1) -0.2 サクラチトセオー
0000.10.16 東京 府中牝馬S GIII 16 4 7 03.9 0（1人） 01着 A. ムンロ 54 芝1600m（良） 1:32.8 (34.8) -0.4 （ノーブルアクション）
0000.11.20 京都 マイルCS GI 14 5 7 14.6 0（4人） 04着 A. ムンロ 55 芝1600m（良） 1:33.6 (34.9) -0.6 ノースフライト
0000.12.24 中山 クリスマスS OP 16 4 7 04.1 0（2人） 03着 安田富男 56 芝1600m（良） 1:33.3 (35.3) -0.5 システィーナ
1995.02.05 東京 東京新聞杯 11 7 8 04.8 0（3人） 03着 安田富男 55 ダ1600m（良） 1:38.1 (38.9) -0.3 ゴールデンアイ
0000.03.12 中山 中山記念 GII 12 4 4 20.0 0（7人） 06着 後藤浩輝 55 芝1800m（稍） 1:50.6 (35.1) -0.3 フジヤマケンザン
0000.05.14 東京 安田記念 GI 18 4 8 27.3 （12人） 12着 安田富男 55 芝1600m（良） 1:34.2 (35.6) -1.0 ハートレイク
0000.06.11 札幌 札幌日経オープン OP 13 6 8 01.9 0（1人） 01着 安田富男 55 芝1800m（良） 1:47.9 (35.0) -0.4 （アイネスサウザー）
0000.07.02 札幌 札幌記念 GIII 13 6 9 06.7 0（4人） 05着 安田富男 56 芝2000m（良） 2:01.7 (37.1) -0.3 スーパープレイ
0000.08.06 函館 巴賞 OP 15 4 7 06.9 0（2人） 01着 安田富男 57 芝1800m（良） 1:50.6 (35.5) -0.0 （キクカダンディ）

繁殖成績

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3番仔ホッカイチンフォアの産駒に、九州ジュニアチャンピオン勝ち馬のイッセイイチダイがいる[10]。

生年 馬名 性 毛色 父 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 1998年 ホッカイラファエロ 牡 栗毛 アフリート （有）北海牧場
→石田勇		 美浦・田中清隆
→北海道・若松平		 25戦2勝（うち地方20戦2勝） [11]
2番仔 1999年 ホッカイキャシー 牝 黒鹿毛 ウォーニング 美浦・田中清隆
→浦和・川島和美		 33戦4勝（うち地方10戦1勝） （繁殖牝馬） [12]
3番仔 2000年 ホッカイチンフォア 鹿毛 フォーティナイナー （有）北海牧場 美浦・田中清隆 31戦1勝 （繁殖牝馬） [13]
4番仔 2001年 アドマイヤムテキ 牡 黒鹿毛 ウォーニング 近藤利一 栗東・友道康夫
→園田・中塚猛		 12戦2勝（うち地方7戦2勝） [14]
5番仔 2002年 キッズブルーム 牝 青鹿毛 ピルサドスキー 瀬谷隆雄 川崎・内田勝義
→美浦・武藤善則		 20戦3勝（うち地方12戦3勝） 2005年ウイナーカップ （繁殖牝馬） [15]
6番仔 2003年 エイシンチョーテン 牡 栗毛 アグネスタキオン 平井豊光 栗東・坂口正則 20戦1勝 [16]
7番仔 2005年 ネオファロス サクラバクシンオー 小林仁幸 美浦・手塚貴久
→北海道・柳澤好美
→大井・村上頼章
→栗東・野中賢二		 35戦6勝（うち地方7戦5勝） [17]
8番仔 2006年 ネオランジュ 牝 青毛 フジキセキ 栗東・藤原英昭 4戦0勝 （繁殖牝馬） [18]
9番仔 2007年 ネオスプレマシー 牡 鹿毛 アグネスタキオン 美浦・堀宣行 11戦2勝 [19]
10番仔 2009年 ネオシアリーズ 牝 栗毛 デュランダル 栗東・野中賢二
→西脇・田中道夫
→名古屋・角田輝也		 47戦2勝（うち地方42戦2勝） （繁殖牝馬） [20]
11番仔 2010年 ネオヴァンデロア 牡 黒鹿毛 ウォーエンブレム 美浦・古賀慎明 20戦1勝 [21]

血統表

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ホッカイセレスの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ノーザンダンサー系
 [§ 2]
父

*モガミ
Mogami
1976 青鹿毛
父の父
Lyphard
1969 鹿毛 		Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
父の母
*ノーラック
No Luck
1968 黒鹿毛 		Lucky Debonair Vertex
Fresh as Fresh
No Teasing Palestinian
No Fidding
母

ホッカイテスコ
1980 栗毛 		*テスコボーイ
Tesco Boy
1963 黒鹿毛 		Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Suncourt Hyperion
Inquisition
母の母
*オプアート
Op Art
1965 芦毛 		Ambiopoise Ambiorix
Bull Poise
Art Dancer Native Dancer
Parlo
母系(F-No.) オプアート(USA)系(FN:1-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer 9.38% 5 x 4 , Nearco 6.25% 5 x 5 [§ 4]
出典
  1. ^ [22]
  2. ^ [23]
  3. ^ [22]
  4. ^ [22][23]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ホッカイセレス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  2. ^ a b “ホッカイセレス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e #関西競馬四季報94年秋 p. 1298
  4. ^ a b c d e “ホッカイセレス”. 競走馬のふるさと案内所. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  5. ^ 1995年9月5日日刊スポーツ
  6. ^ 1995年11月16日日刊スポーツ
  7. ^ “ウイナーC、キッズブルーム優勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年10月23日). 2020年4月7日閲覧。
  8. ^ ホッカイセレス（ＪＰＮ） - 血統書サービス、2022年5月20日閲覧。
  9. ^ “ホッカイセレスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月7日閲覧。
  10. ^ “イッセイイチダイがゴール前の争いを制し重賞制覇/九州ジュニアチャンピオン・佐賀”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年10月26日). 2020年4月7日閲覧。
  11. ^ “ホッカイラファエロ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  12. ^ “ホッカイキャシー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  13. ^ “ホッカイチンフォア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  14. ^ “アドマイヤムテキ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  15. ^ “キッズブルーム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  16. ^ “エイシンチョーテン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  17. ^ “ネオファロス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  18. ^ “ネオランジュ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  19. ^ “ネオスプレマシー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  20. ^ “ネオシアリーズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  21. ^ “ネオヴァンデロア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。
  22. ^ a b c “ホッカイセレス 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月6日閲覧。
  23. ^ a b c “ホッカイセレスの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月6日閲覧。
  24. ^ “ホツカイテスコ 繁殖牝馬情報：牝系情報”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月7日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 「関西競馬四季報 1994秋季号」『競馬ブック』第15巻第3号、ケイバブック。 

外部リンク

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